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引用元: http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1411010190/

関連記事→【SS】 のび太「ドラえもん!肝試し行くことになったよ!」【3】
 

141: 開けた名無しさん 2014/09/21(日)14:45:32 ID:movc9MEPN
~廃病院~

スタスタ…

スネ夫「それにしても、あれだけ不気味だったこの廃病院も、今じゃなんともないや……」

ジャイアン「まあな。ついさっきまで、あの世にいたくらいだからな」

しずか「幽霊がいないからよ」

ドラえもん「ここの幽霊は、全部固めちゃったからね。僕らの姿を見たら、出てこようとは思わないよ」

のび太「ハハハ!言えてる!」

ジャイアン「それにしても、ドラえもんがいてくれて本当に良かったぜ」

スネ夫「そうそう!さすがドラえもんだね!」

ドラえもん「いやぁ、照れちゃうな……」

しずか「アハハ!ドラえもん、照れてる!」

のび太「顔が赤くなってるよ、ドラえもん」

ドラえもん「フフフ……」

のび太(……………ん?何か、違和感が……)

142: 開けた名無しさん 2014/09/21(日)14:50:13 ID:movc9MEPN
ドラえもん「ん?どうしたのさ、のび太くん。頭なんか捻っちゃって……」

のび太「……いや、何か変な感じがしたんだけど……」

スネ夫「ま、まさか、幽霊!?」

のび太「そういうのじゃないんだけど……何だろう……」

しずか「きっと気のせいよ。行きましょ」

のび太「う、うん……」

スタスタ…

のび太(確かに気のせいかも……だけど……何だろう、この、変な感じは……何か、いつもと違う……)

143: 開けた名無しさん 2014/09/21(日)14:54:20 ID:movc9MEPN
のび太(……何だろう……気になるな……。いったい、どこで感じたんだろう……)

スタスタ…

のび太(……確か、ついさっきなんだけど………そう、ちょうど、みんながドラえもんを……)

のび太「――ッ!!ちょ、ちょっと待って!!」

ドラえもん「え?」

ジャイアン「なんだよのび太!早く帰ろうぜ!」

のび太「い、いや……変な感じになった理由が、分かったんだよ!」

ジャイアン「理由?」

スネ夫「なんだよ、理由って……」

のび太「う、うん……。――しずかちゃん、さっき、なんて言った?」

しずか「え?気のせいって……」

のび太「その後だよ。ドラえもんを、呼んだでしょ?」

しずか「それがどうかしたの?ただ、ドラえもんを呼んだだけじゃない……」

のび太「やっぱり!しずかちゃん!今、“ドラえもん”って!!」

ドラえもん「――ッ!!」

スネ夫「そ、そう言えば……!」

ジャイアン「ど、どういうことだよ……!」

145: 開けた名無しさん 2014/09/21(日)14:58:40 ID:movc9MEPN
しずか「ど、どうしたの?みんな変よ……」

のび太「変なのはしずかちゃんだよ!しずかちゃん、キミは、ドラえもんのことは、“ドラちゃん”って言ってたじゃないか!」

しずか「え――!?」

スネ夫「た、確かに……!!」

ジャイアン「おい!お前、何者だ!!」

ドラえもん「しずかちゃんじゃ、ない!?」

ジリ…ジリ…

しずか「み、みんな、目が怖いわ……」

のび太「し、しずかちゃん……」

しずか「私は、しずかよ!?わ、私は……わたた、わたわた、わたし、わたたた、わたたたたたたたたタタタタタタタタタタタタタタタタ……」

のび太「――ッ!!」

146: 開けた名無しさん 2014/09/21(日)14:59:25 ID:c8tFX5ORb
ケンシロウみたいなった

148: 開けた名無しさん 2014/09/21(日)15:10:38 ID:QoAi1HNQb
>>146
クソワロタ

149: 開けた名無しさん 2014/09/21(日)15:13:07 ID:movc9MEPN
ドラえもん「し、しずかちゃん!?」

しずか?「ワタシシズカ、ワタシししししししシシシシイッシイイシ、シズズズズカシズズシシカッカカカカカ……」

スネ夫「――ッ!?し、しずかちゃんの体が……!!」

のび太「ね、捻じれていく!?」

ジャイアン「な、なんだよこれ!!」

???「ケケケケケケケ……!!」

ドラえもん「ば、化物になった!?」

???「キシャアアアアア!!」グニュゥゥゥン――

のび太「――ッ!?」

スネ夫「か、体が伸びて来る!!」

ドラえもん「捕まる!?」

ジャイアン「―――ッ!!のび太!!」ドガッ!!

のび太「あぐっ――!!」バターン!!

151: 開けた名無しさん 2014/09/21(日)15:22:35 ID:movc9MEPN
のび太「いたたた……はっ!み、みんな!!」

ドラえもん「うわあああああ!!」

スネ夫「ぎいやあああああ!!」

ジャイアン「くそおおおおおお!!」

???「ケケケケケケケ…!!」

のび太「み、みんな!!」

ドラえもん「の、のび太くん!!」

スネ夫「は、離して!!離して!!ママー!!」

ジャイアン「離しやがれ!!」

のび太「み、みんな!今助け――!!」

ドラえもん「――ッ!?のび太くん!逃げろ!!」

のび太「――ッ!?」

ジャイアン「このままじゃみんな捕まるだろ!!お前だけでも逃げるんだ!!」

スネ夫「そ、そんな!!のび太助け――!!」

ジャイアン「黙ってろスネ夫!!――のび太!!逃げろおおおお!!」

のび太「ドラえもん!!ジャイアン!!スネ夫!!」

???「ケケケケケケケ…」

――ブウウウンン……

スネ夫「うわあああああ!!」

ジャイアン「くそおおおおおお!!」

ドラえもん「のび太くーん!!逃げてええええええ!!」

のび太「み、みんなああああああ!!」


――バシュンン!

……シーン……

のび太「み、みんな……?」

152: 開けた名無しさん 2014/09/21(日)15:24:50 ID:movc9MEPN
のび太「そ、そんな……みんな、消えちゃった……!!」

のび太「せっかく、帰ってきたのに……みんなで、帰ってきたのに……!!」

のび太「ドラえもおおおおおおんん!!」

159: 開けた名無しさん 2014/09/22(月)09:56:54 ID:Eli45xFkP
~山道~

のび太「……これから、どうすれば……」

のび太(僕ももう一度連れていってもらおうと思ったのに、いくら待っても幽霊なんて出やしない……)

のび太(まさか、こんな形で幽霊を退治したのが裏目に出るなんて……)

のび太(ドラえもんもいない。向こうに行くことも出来ない)

のび太(みんなは、どうしてるんだろう……)

のび太(みんなが苦しんでいるかもしれないのに、僕にはどうすることも出来ない)

のび太(――僕は、無力だな・・・・)

162: 開けた名無しさん 2014/09/22(月)11:19:34 ID:Eli45xFkP
~のび太自宅~

――ガラッ
のび太「……」

のび太(……やっぱり、ドラえもんはいない、か……)

のび太(ちょっとだけ期待してたんだけどな……)

のび太(こうしてる間にも、みんなが危ないのに…… )

のび太「……」

――ガラッ

のび太(……何やってんだろう、僕は)

のび太(いくら押し入れを見ても、ドラえもんはいないんだ)

のび太(……もし、もし助かったのがドラえもんだったら……そしたらきっと、道具で何とか……)

164: 開けた名無しさん 2014/09/22(月)11:25:19 ID:Eli45xFkP
のび太「――――ッ!!そ、そうだ!!道具だ!!」

ガサガサ

のび太「きっと――きっとあるはずだ……!!」

ガサガサ

――ガシッ

のび太「――ッ!!あ、あった!!
――スペアポケット!!」

のび太(これさえあれば、なんだって出来る……!!)

のび太「……あ、でも、僕にはあの装置を使えない……難し過ぎる……」

のび太(道具はあるのに……向こうに行けない……今は幽霊にも連れて行かれないし……)

のび太「――――ッ!!そうだ!!今行けないなら、前から行けばいいんだ!!
――タイムマシンで!!」

のび太「こうしちゃいられない!!さっそく引き出しから……!!」

――ガラッ!

のび太(待っててみんな!すぐ行くから!)

のび太「――それ!!」

167: 開けた名無しさん 2014/09/22(月)12:47:41 ID:Eli45xFkP
~タイムマシン~

カタカタ……

のび太「ええと……日付を昨日にして、肝試しをするときに着いていけば……」

ピピピピ……

AI「現在、タイムマシンの時間指定制、メンテナンス中のため制限されています」

のび太「えええ!?こんな時に何言ってるんだよ!」

AI「メンテナンスの終了には、パスワードが必要です」

のび太「パスワードなんて分かんないよ!ドラえもんはいないし!」

AI「それでは、メンテナンスを継続します」ピピピピ…

のび太「もう!タイミング悪過ぎだよ!
――じゃあ、とにかく昨日に行ってよ!」

AI「時間指定は出来ませんので、いつに飛ぶのか分かりませんが、よろしいですか?」

のび太「いいから早く!」

AI「かしこまりました。――では、行きます」

――ギュイィィィイイン

168: 開けた名無しさん 2014/09/22(月)12:50:54 ID:Eli45xFkP
~廃病院~

――ギュィィイイン

のび太「――うわっ!」ドシン

のび太「いてて……。こ、ここは……廃病院……」

のび太「辺りは真っ暗だし、ちょうどいい頃だな……」

テクテク……

のび太「……僕達は、どこにいるんだろ……」

169: 開けた名無しさん 2014/09/22(月)13:05:36 ID:Eli45xFkP
??? 「――のび太 、さっさと進めよ!」

のび太「――ん?誰かの声が……これは……ジャイアン!」

タタタ…

のび太「こっちの方から聞こえたけど……!」

タタタ…

???「――な、なんだ!?」

のび太「――ッ!!僕の声だ!!」

のび太「こっちか!」


――――ガシッ


のび太「――ッ!?」

女「――――ニタァ」

のび太「で、出た……!」

――ズルズルズルズル!!

のび太「……!」

のび太(ドラえもんの霊体ドリンクの効果が消えてるんだ!)

のび太(で、でもこれで、幽界に行ける……!)

ズルズルズルズル――

――ブゥゥゥゥン

のび太(今――行くよ!)

――ギュイィィィイイン!!

170: 開けた名無しさん 2014/09/22(月)13:19:45 ID:Eli45xFkP
~幽界~

――ブゥゥゥゥン

のび太「ぬ、抜けた――ッ!!」

――ズルズルズルズル!!

のび太「うわああああ!!」

女「――――ニタァ」

のび太(は、早く何とかしないと、僕まで捕まる!!)

のび太「れ、霊体凝縮銃!!」

――スチャ

女「――」

のび太「……!」

――ズキュゥゥン!!

女「――ッ!!」

ピキピキピキ……――カチン

のび太「はあ……はあ……な、なんとか、止まった……」

のび太(でもやっと、幽界に来れたぞ!)

176: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)12:33:05 ID:zKLZOfvZg
~街道~

のび太「……さて、さっそく……あ」

のび太(そういえば、こうしてせっかくスペアポケット持っていても、城では使えなかったな……)

のび太(それなら、準備は今のうちにしておこう)

のび太「とりあえず、使えそうなものを取り出すか……」ゴソゴソ…

のび太「――名刀雷電丸!!」

のび太「――尋ね人ステッキ!!」

のび太「――ショックガン!!」

のび太「――空気砲!!」

のび太「――ひらりマント!!」

のび太「――タケコプター!!」

のび太「――おとりロボ!!」

のび太「……って、こんなもんかな?……ん?これは??」

――ポイッ

のび太「なんだ?この銃?――とりあえず、持っておくかな」

のび太「……さて、行くぞ!!」

178: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)13:06:41 ID:irhxtChBE
>>176
のび太にしてはナイスな選択だな

179: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)13:08:04 ID:H3DzTkDiw
>>178
そりゃぁ、ドラえもんの道具を使わせたらのび太先輩に適う同級生はいませんぜ

177: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)12:49:53 ID:zKLZOfvZg
テクテク…

のび太「……それにしても、ここ、どこだろう……」

のび太「前にドラえもんと歩いた道とは違うし……別のところに出ちゃったのかな……」

のび太「いったい、みんなはどこにいるんだ?」

のび太「そうだ!こんな時のために……尋ね人ステッキ!!」

のび太「ええと、しずかちゃん達は……と……これを、置いて……」

――カラン

のび太「こっちか!こっちに、きっと城があるんだ!――みんな、待ってて!」

――ダダダダッ!!

180: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)13:38:57 ID:zKLZOfvZg
~城の外~

のび太「着いた!!幽界の城だ!!」

のび太(……ここに、しずかちゃん達が……)

のび太「……よし、様子を見るか……タケコプター!」

パラパラパラパラ…!!

のび太「……城を上から見ると、改めて大きさを実感するなぁ……」

兵「――誰だ!!」

のび太「―――ッ!!」

兵「城の外に不審な者がいるぞ!!」

兵「捕えろ!!捕えろ!!」

ワアアアアア!!

のび太「――し、しまった!!石ころ帽子かぶっとくべきだった!!」

兵「弓兵!!撃ち落せ!!」

――スチャスチャスチャ…!

のび太「あわわわわ!!まずい!!」

兵「――放てええええ!!」

ヒュンヒュンヒュンヒュン…!!

のび太「――――ッ!!」

182: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)14:12:32 ID:zKLZOfvZg
のび太「ひ、ひらりマント!!」

ヒラヒラヒラヒラ…!!

兵「な、何だと!?矢の軌道がずれた!?」

兵「――ッ!!こちらに飛んで来るぞ!!」

兵「な、なにぃ!?」

兵「た、退避ー!!退避しろー!!」

ワアアアアアアアア!!

のび太「う、うまくいったぞ!!……でも、いつ襲撃されるか分からないからな……ひらりマント、羽織っとくかな」ハラリッ

のび太「――よし!城へ行くぞ!!」

183: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)14:45:22 ID:zKLZOfvZg
~城内~

ツカツカツカツカ…

のび太「……ここ、どの辺だろう……そうだ、もう一度、尋ね人ステッキで――」

???「――おい!お前!!」

のび太「――ッ!?だ、誰!?」

???「なんだお前……この気配……まさか、現世の者か?」

のび太「――ッ!!」

のび太(お、大きな牛!?しかも二足歩行で鎧なんて……)

???「……そうか。脱走した現世の者ってのは、お前のことか……」

のび太「だ、脱走!?しずかちゃん達のこと?」

???「やはり脱走した者の仲間か!?」

――スチャッ!!

のび太「で、でっかい槍!?」

???「俺は幽界の城の兵士長――牛角!!大人しく投降するがいい!!」

184: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)15:00:55 ID:zKLZOfvZg
のび太「へ、兵士長!?兵隊の隊長さん!?」

牛角「さあ人間!!俺の槍に貫かれたくなければ、早く投降しろ!!」ギラリッ

のび太「ひ、ひいいい……!!」

のび太(か、勝てるわけないよ!こんな怪物に!!)

のび太「……」

のび太(……で、でも……!)

のび太「……め、名刀雷電丸……!」ブルブル…

………スチャッ

牛角「……ほう……剣を構えるか……お前、俺が怖くないのか?」

のび太「こ、怖いよ……すごく怖い……」

牛角「……ならば、なぜ立ち向かって来る?」

のび太「……僕が捕まったら、みんな助からないんだ……!!僕には、ドラえもんの道具がある!これなら、絶対負けない……!!」ブルブル…

牛角「……」

のび太「……」

牛角「……ほう。現世の者にも、なかなか骨のある奴がいるものだな……。だが俺は、剣を向ける相手に手加減などしない。刃を向ける相手ならば、例え子供でも、それは敵だ……!!」

――スチャッ

のび太「………!!」

牛角「お前の無謀な勇気に敬意を払い、改めて名乗らせてもらう。
俺は、幽界を守護する兵士長、牛角。――押して参るぞ、現世の少年……!!」

185: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)15:11:01 ID:zKLZOfvZg
牛角「――おおおお!!」

――ブオオォォォン!!

のび太「――ッ!!ひ、ひらり!!」

――ガッ!!

ヒラリン――

牛角「――ッ!?槍が逸れた!?」

のび太「れ、霊体凝縮銃!!」

――バキューン!

牛角「――ッ!?」

――ズバアアアン!!

のび太「や、やった!?」

牛角「……なんだ?その光線は……」

のび太「き、効いてない!?」

のび太(大きすぎるのかも!?ど、どうしよう……!!)

牛角「まだまだ行くぞ!!――そらあああ!!」

――ブオオオオン!!

のび太「ひらり!!」

――ヒラリン

牛角「またか!!」

186: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)15:11:10 ID:zKLZOfvZg
のび太「く、空気砲!!ショックガン!!」

スチャ

のび太「――ドッカン!!」

ドオオオン!!
バキュウウン!!

ドドドドドド……!!

のび太「こ、こんどこそ……!!」

牛角「……ふん。効かんな……」

のび太「空気砲や、ショックガンも……!!」

190: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)15:31:53 ID:zKLZOfvZg
のび太「……こうなったら、雷電丸しか……!」

牛角「躱すのは上手いが、攻撃は大したことのない。だが解せん。お前が躱したというよりも、その背中に羽織る布を槍が避けたと言った方がいいか……」

のび太「――ッ!」

牛角「――もしや、その布に秘密が?」

のび太「――ッ!?」

牛角「ふん。図星か……ならば……!!」ダッ――!!

のび太「は、速い!!」

――ガシッ!!
バッ――!!

のび太「ひ、ひらりマントが!!」

牛角「さあ!布はなくなったぞ!!――どうする!!」

――ブウウウンン!!

のび太「……うわああああ!!雷電丸!!」

――ガキィィイン!!

牛角「な、何!?俺の槍を止めただと!?」

のび太「うわあああああああ!!」

ダッ――!!
――ズバァッ!!

牛角「ぐふっ――!?」

ザザッ

のび太「はあ……はあ……」

牛角「……まさか、この俺の体に傷を入れるとはな……面白い!!」

191: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)15:44:18 ID:zKLZOfvZg
――ガキィィィン!!ガキィィィン!!ガキィィィン!!

ザザッザザッ

――ガキィィィン!!

のび太「――うわああああ!!」

ズザザザザザ…!!

のび太「う…く……!」

牛角「ふぅ……ふぅ……なかなか、やりおるわ。だがお前は軽すぎる。それでは、俺に一撃を受けることは出来んぞ……!」

のび太「……雷電丸でも、押されるなんて……!!」

のび太(受けるだけじゃダメだ!なんとか、往なさないと……!!)

のび太「………!」

――――スチャッ

牛角「……ハハ……」

のび太「な、何がおかしいの!?」

牛角「いや、すまん……お前との立ち合いが、あまりに楽しくて、ついな……」

のび太「た、楽しい?」

牛角「ここまで俺と対等に立ち会えたのは、お前で三人目だ。数千年にも及ぶ時間の中で、たったの三人目だ。
――素直に、お前には感心したよ。その小さな体で、よくぞここまで持ってくれた。感謝している」

のび太「じょ、冗談じゃないよ……僕は、それどころじゃないんだ」

牛角「……確かに、いつまでも浸っている場合でもないな。――ならば、そろそろ決着を付けようか……」

のび太「……!!」

197: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)19:55:28 ID:zKLZOfvZg
のび太「……」

牛角「……」

のび太「……」

牛角「……――行くぞッ!!」ダッ――!

ダダダダ――ッ!!

のび太「――ッ!!」

牛角「うおおおおおおおお!!!」

――シュゥーン!!

のび太(突き――!?剣で受けて……!!)

のび太「―――ッ!」

――チャキ
――ガキイイィィィンン!!!

牛角「受け止めたか!?――だが!!」

のび太「―――ッ!!」

ズオオォォォオオ…!!

牛角「――押し切るぞ!!」

――――ズギャァァァンン!!!

のび太「うわああああ!!!」

ズザザザザザザ…!!

牛角(――チィッ!!最後まで武器で受けるとは!!だが奴の体は吹き飛んでいる!!――追撃!!)ダッ――

ダダダダダ――!!

199: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)20:05:24 ID:zKLZOfvZg
ズザザザザザザ…!!!

のび太「うぐッ――!!」

のび太(凄い衝撃だ!!――でも、この方向で大丈夫だ!!こっちなら――!!)

ダダダダダダッ!!

牛角「――終わりだ!!少年!!」

ブオオォォオオンン――!!!

のび太(―――“アレ”がある!!!)

――――ガシィッ!!

牛角「――ッ!?それは――!?」

のび太「――“ひらりマント”ォォ!!」

ブオオォォオオンン!!!

――ヒラリン!!

牛角「なッ――!!」

のび太(動きが止まった!!――今だ!!)

のび太「うわああああああ!!!」ダッ――!!

牛角「――ッ!!しまっ―――!!」

200: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)20:06:28 ID:zKLZOfvZg
のび太「――雷!!電!!丸!!!」

キィィィイイイイン……!!!

牛角「―――ッ!!」

のび太「ああああああああああああ!!!」

ズバズバズバズバ…!!

牛角「……!!」

のび太「――ええええいぃぃ!!!」

―――ズバァァッ!!!

牛角「ぐあああああああ……!!」

ズザザザザザザ…!!!

のび太「はあ……はあ……」

牛角「……うぅ……」グググ…

のび太「―――ッ!?」

牛角「……れ、連撃、とはな……」

のび太「……一太刀だと、あなたは倒せそうにないので……」

牛角「……ふっ……そう、か……。―――……お前の、勝ち……だ……がふっ……」――ガクッ

のび太「……すみません、牛角さん……」

201: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)20:28:28 ID:zKLZOfvZg
のび太「……」

兵「――こっちから物音がしてるぞ!!」

……ダダダダ……

のび太「――ッ!とにかく、今は奥に行こう!!」ダッ――

……ダダダダ……

兵「――ッ!?あ、あれは……!!」

兵「兵士長!?兵士長がおられるぞ!!」

兵「ボロボロじゃないか……!!まさか……現世の賊にやられたのか!?」

兵「……兵士長を、ここまで追い込むとは……」ゴクリ…

兵「……と、とにかく!兵士長を医務室へ!!」

兵「お、おお!!」

ザワザワ…

202: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)20:33:07 ID:zKLZOfvZg
タタタタタ…

のび太「……みんな、どこにいるんだろ……」

のび太(みんなが脱走した頃だから、僕とドラえもんは城の外くらいか……)

タタタタタ…

???「――だから言ったじゃないか!!」

のび太「――ん?誰かの声?」

???「ジャイアンが速すぎるんだよ!!」

のび太「この声は……スネ夫だ!!」

のび太(ということは、みんながいるんだ!!)

のび太「――こっちか!!」

ダダダダッ――

203: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)20:42:22 ID:zKLZOfvZg
ダダダダ……

――ザッ!

のび太「―――ッ!!あれは――!!」

ジャイアン「――」

スネ夫「――」

しずか「――」

のび太(ジャイアン!スネ夫!しずかちゃん!)

しずか「今はケンカしてる場合じゃないわよ!早くここを出ましょ!」

ジャイアン「あ、ああ!そうだな――」

のび太(みんな無事だったんだ!よかっ―――!!)

しずか「―――――――ニタァ」

のび太「―――ッ!!」

のび太(あれは……しずかちゃんじゃない!?)

のび太(――そうか!!そういえば、この時のみんなは、過去のみんななんだ!!

のび太(……それなら、あれはしずかちゃんじゃなくて、化物――!?)

のび太(あいつさえ倒せば、みんなが助かるんだ!!――やるしかない!!)

ダッ――!!

204: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)20:44:11 ID:zKLZOfvZg
のび太「――うわあああああ!!」

スネ夫「――ッ!?あ、危ない――!!」

しずか「――え?――キャッ!!」ガバッ!!

――ブオン!!

ジャイアン「後ろから斬りかかられた!?」

しずか「あ、ありがとう、スネ夫さん」

スネ夫「いいんだよ。――誰だよ!危ないだろ!!」

ジャイアン「俺に任せろ!うおりゃあああ……ああ……あん?」

のび太「はあ……はあ……」

スネ夫「お、お前は……!!まさか……!!」

のび太「クソッ――!!躱された!」

のび太(スネ夫……余計なことを……!!)

しずか「そ、そんな……のび太さん!?」

のび太「……!!」

のび太(……しずかちゃんの、声を出すなよ……!!)

205: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)20:46:20 ID:zKLZOfvZg
しずか「のび太さん……信じてたわ!」

スネ夫「の、のび太……やけにボロボロじゃないか……」

のび太「……」

ジャイアン「の、のび太……助けに来て――」

のび太「――そいつを、渡すんだ!!」

ジャイアン「――え?」

スネ夫「そ、そいつって……」

しずか「わ、私……?」

ジャイアン「ど、どうしたんだよのび太!」

のび太「いいから!早く渡すんだ!」

のび太(じゃないと……じゃないと、みんなが……!!)

しずか「の、のび太さん……どうしちゃったの!?」

206: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)20:48:13 ID:zKLZOfvZg
スネ夫「のび太!お前なんか変だぞ!?刀なんか握り締めて!」

のび太「いいから!」

ジャイアン「のび太!いい加減にしろ!つまらない冗談なんか言ってんじゃ……!」

のび太「僕は本気だよ!ジャイアン!!」

ジャイアン「の、のび太……」

スネ夫「のび太!しずかちゃんが、どんな気持ちでお前を待ってたか……分からないのか!?」

しずか「……」

のび太「……!!」

のび太(違う……違うんだよ!二人とも!!)

ジャイアン「だ、ダメだ!話にならない!――逃げるぞ!」

しずか「え!?で、でも……!」

スネ夫「いいから!今ののび太は変だよ!逃げよう!」

しずか「の、のび太さん!!」

タタタタッ

のび太「――ッ!」

のび太(ダメだ二人とも!!ダメだよ!!)

のび太「ま、待て――!!」

兵「――いたぞ!こっちだ!」

のび太「――ッ!?」

のび太(追手の兵!?こんな時に……!!)

のび太「く、クソッ!」ダッ――!!

210: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)20:58:16 ID:zKLZOfvZg
のび太「――うわああああ!!」

――ガキィィン!!

兵「ぐわああ!!」――バタン

のび太「はあ……はあ……」

ザワザワ…

兵「こ、こいつ!たった一人で俺達を押してるだと!?」

兵「間違いない!兵士長を倒したのは、コイツだ!!」

兵「ば、化物か……!!」

ザワザワ…

のび太「……幽霊に、化物呼ばわりされるなんてね……」

のび太(あれから、かなり時間が経ったな……みんなは、どこにいるくらいだろう……)

ダダダダッ

兵「――おい!そんな奴を相手にしてる場合じゃないぞ!!」

のび太「―――ッ!」

兵「ど、どうしたんだ!?」

兵「玉座の間で、妖浪が出やがった!!」

兵「よ、妖浪!?」

のび太「―――ッ!?」

のび太(しまった――!!もうそんなとこに――!!)

211: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)20:59:34 ID:irhxtChBE
名刀雷電丸じゃなくて名刀電光丸な
一応

212: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)21:00:10 ID:zKLZOfvZg
>>211
嗚呼……勘違いしてた……
脳内変換頼む

213: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)21:03:02 ID:zKLZOfvZg
のび太(急がなきゃ!!)ダッ――!

兵「――ッ!賊が逃げるぞ!!」

のび太「どいてくれよ!!」

ズババババ…!!

兵「ぐはあ!!」

兵「うわああ!!」

兵「がああ!!」

バタバタバタバタ…!!

兵「………!!」

のび太「もう放っておいてよ!!」

ダダダダダダ…!!

兵「………」

兵「……だめだ。俺達じゃ、歯が立たない……」

兵「……まさに、鬼神の如き…だな……」

214: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)21:07:21 ID:zKLZOfvZg
~玉座の間~

――バンッ

のび太「――み、みんな!!――――あ!!」

スカル「ウオオオオオオオオンン!!」

兵「うわああああああ……!!」

のび太「た、大変だ!!兵士がみんなボロボロだ!!――これを!!」

のび太「――おとりロボット!!ええい!!」―――ポイッ!!

――スタ

ロボット「――わっしょい!わっしょい!」ズンチャズンチャ

スカル「がアアアア!?」

ロボット「わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!……」ズンチャズンチャ…

スカル「ウオオオオオオオオンン!!」ダダッ

218: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)21:25:37 ID:zKLZOfvZg
のび太「――スカル!!やめろおおお!!」ダッ―!!

王「――おおおおおお!!」ダッ―!!

スカル「―――ッ!?」

のび太「うわああああ!!」

王「おおおおおお!!」

―――ズババッッンン!!

スカル「キャイイイン!!」ズザザッ!!

―――ダダダッ!!

ドゴオオオオオン!!!

兵「妖浪が壁を破って逃げたぞ!!追えー!!」

王「止めろ。お前達が追ったところで、妖浪は仕留められん。――それより……」チラッ

のび太「……」

王「……貴様は、逃げたはずだったが……」

のび太「……」

219: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)21:28:47 ID:zKLZOfvZg
王「……なるほど……仲間を追って、貴様は時空の壁を破ったのか……」

のび太「はい……」

王「それにしても、現世では時空の壁すらも破れるとはな……神をも畏れぬ所業よ……」

のび太「――そ、そんなことよりも!!」

王「……ん?」

のび太「ドラえもん達を……仲間を、返してください!!もうすぐ、ここに運ばれるはずなんです!!」

王「……」

のび太「……お願い、します……」

王「……」

のび太「……」

王「……済まぬが、その願いを聞き入れることは出来ない」

のび太「――ッ!!」

221: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)21:39:42 ID:zKLZOfvZg
のび太「ど、どうして!?」

王「……それは……」

のび太「――やっぱり、禁忌を破った人は、頃すからですか!?ドラえもん達を、処刑するからですか!?」

王「……」

のび太「……」

王「……貴様は、何を言っておる」

のび太「……え?」

王「確か、ついさっきも……いや、正確には、ついさっきのお前だったな。その時も、同じようなことを言っておったな……」

のび太「……どういうことですか?」

王「確かに、現世の人間がこの世界に迷い込んだり、連れて来られることもある。……だが、儂らはそういう輩は、記憶を消してから現世へ戻しておる」

のび太「――ッ!?」

222: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)21:44:50 ID:K9XEo3bAf
最初から見た。
リアルに描写があれば今のどらえもんの映画より売れるぞ笑

224: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)21:52:55 ID:zKLZOfvZg
>>222
地の文は敢えて外しました
ラフな感じで書きたかったので

223: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)21:51:24 ID:zKLZOfvZg
王「違う世界の人間がここに来ることは、確かに禁忌ではある。だが、だからといって、無暗に頃すことはしない。
こちらの世界に自ら来れるはずもない上に、その者達に悪気があろうはずもない。何せ、この世界を知らないはずだからな。
そのような者を、処刑などするはずもなかろう」

のび太「そ、そんな!!」

王「……そして貴様らは、自らこの幽界から出ていき、現世に戻った。儂らが一度現世に戻った者を、わざわざ連れ戻したりもしない。それこそ、幽界の長たる儂自らが、禁忌を破ることになるからな。
――つまりは、儂は貴様の仲間のことなど捕えはしていない。捕えていないからこそ、仲間を返して欲しいという貴様の願いは聞き入れることは出来ぬ」

のび太(……そう言えば、確かにこの城の兵士や王は、一度も僕らを“殺せ”とは言っていない。“捕えろ”としか……勘違いだったのか?)

王「……」

のび太(だったら、どうして僕らは捕まったら殺されると思ったんだろう。……そうだ。確か、“あの人”がそう言ったからだ……だから、僕達は……)

のび太「……それじゃあ、ドラえもん達は、いったいどこに……」

王「……おそらくは、“貴様らを惑わした者”のところだろう。その者こそ、貴様の仲間を攫った張本人。……その理由は、だいたい見当がついておるがな……」

のび太「僕らを……惑わした者……。―――まさか……!!」

王「――レイのところだ……」

のび太「―――ッ!!」

226: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)22:03:05 ID:zKLZOfvZg
~某所~

ドラえもん「――僕らがここに捕まって、どのくらい経っただろう……」

スネ夫「さあね……時計もないし、分かんないよ……」

ジャイアン「ドラえもんの道具さえ使えれば、こんなところ……」

ドラえもん「ごめんね。ここも、城と同じ空間が満ちてるみたいなんだ。ポケットは使えないよ……。
――でも、キミが無事で良かったよ。しずかちゃん……」

しずか「――ありがとう、ドラちゃん……」

スネ夫「まさか、しずかちゃんがこんなところに捕まってたなんて……」

しずか「城で牢屋から出た後、剛さん達とはぐれた時に連れ込まれたの……」

ジャイアン「クソ!!一体、誰がこんなことを……!!」

???「――気分はどうだ?」

スネ夫「――ッ!?だ、誰!?」

???「……久しぶりというには、些か時間が空いてはいないな……」

ドラえもん「き、キミは……!!」

レイ「……」

しずか「レ、レイさん……!!」

227: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)22:06:28 ID:zKLZOfvZg
ジャイアン「何でアンタがここに……!?」

レイ「キミは鈍いな。そんなの、決まってるだろう……」

ドラえもん「――ッ!!ま、まさか!!僕らを攫ったのは、キミの仕業か!!」

レイ「……」ニヤリ

スネ夫「そ、そんな……敵だったなんて……」

しずか「どうして……どうしてこんなことを……!!」

レイ「……つまらない話ではあるがな。それでも、キミ達には、それを聞く権利があるだろう。
――私は……」

228: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)22:18:18 ID:zKLZOfvZg
~城~

王「――レイは、最近この世界に来たばかりなのだ」

のび太「レイさんが?」

王「そうだ。……儂は、この世界に来た者の過去が分かる。何を思い、何をもってタヒしたのかが、全部な……。
――奴の場合、他の者とは少しばかり一線を画するほどの、辛いことがあったのだ……」

のび太「……」

王「奴のタヒに際に何があったのか……それは、儂の口から軽々しく語れるものではない。
……だが、奴は地獄を見たのだ。現世とは思えぬ、幽界が極楽浄土のように思えるほどの地獄をな……」

のび太「……」ゴクリ…

王「人としての尊厳は踏みにじられ、この世の終焉を迎えるほどの絶望と恐怖……逃げ出すことの出来ない、どこまでも深い深い闇の奥深く……奴は、そのようなところでタヒを迎えた。
一切の希望も光も見えず、誰にも救われず、暗く淀んだ欲望、快楽、狂気が入り混じる空間で、非業のタヒを遂げたのだ……」

のび太「そ、そんなに……」

王「坊主の貴様には、想像も出来ぬことだ。……いや、想像してはならないだろう。仮にその場を貴様が目撃したのなら、貴様の心は壊れてしまう。
――それほどの無残なタヒに目……そう言えば、あらかた理解できるだろう……」

のび太「……」ブルブル……

230: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)22:24:53 ID:zKLZOfvZg
~某所~

レイ「――そして私は、この世界に来た。通常、この世界に来た時は、現世の記憶はほとんど失っている」

ドラえもん「……」

レイ「……でも私は、全てを覚えていた。恐怖や絶望が、魂にまで刻まれていたんだよ……」

スネ夫「……」

レイ「そして私は思った。あんな人生が、私の人生だったなんて嫌だって。出来ることなら、全てをやり直したい。もう一度、あの光に満ちた世界で生きたい……とな……。
――そんな矢先、私はとあるものを見つけた」

ジャイアン「……何をだよ……」

レイ「――禁呪の秘法だよ……」

しずか「禁呪の……秘法?」

レイ「霊体の力を極限まで向上させ、あらゆる世界の理を超越し願いを叶えると言われている術のことだ」

ドラえもん「そんなものが……」

レイ「あまりに強大な力であるが故、封じられていたんだ。私がそれを見つけたのは、まったくの偶然だよ……」

234: 開けた名無しさん 2014/09/23(火)23:31:35 ID:zKLZOfvZg
レイ「それは、私にとって、革新的な発見だったよ。諦めていたことが、目の前に、手の届くところにきたんだ。
――私はすぐに、秘法を使った。そして使い魔として召喚されたのが―――」

――ドオオォォン!!

しずか「――ッ!?な、なに!?」

スネ夫「何かが壁を突き破って入ってきた!?」

ジャイアン「あれは……!!」

ドラえもん「お、大きなスカル!?」

スカル「ウヲオオオオォォォォンン!!!」

レイ「……そう、この子だよ……。この子は、私の力の源なんだ……」

248: 開けた名無しさん 2014/09/24(水)18:01:54 ID:q1ls64iQf
ドラえもん「……僕らを、どうするつもりだ!?」

レイ「……私はな、もう一度やり直すんだ。生命を、人生を……」

ドラえもん「つまりは、蘇生するってこと!?そんなの、不可能だよ!!
人はタヒんだら生き返らない!どれだけ化学が進んでも、それだけは変わらない!キミが言っていることは、世界の――命の理を、全て否定していることになるんだよ!?」

レイ「それが出来るんだよ。禁呪の秘法には、タヒした魂に再び肉体を与える術がある。――そのためには、生きる人間の、新鮮な魂が必要なんだよ」

スネ夫「ま、まさか……!!」

しずか「それって、私達!?」

レイ「……キミ達には、すまないと思っている……」

ジャイアン「じょ、冗談じゃねえぞおおおお!!」

251: 開けた名無しさん 2014/09/24(水)18:20:07 ID:q1ls64iQf
レイ「必要な魂は3つ……キミ達と知り合えたのは、本当に幸運だった。……いや、それこそ、私の運命なのかもしれないな」

ジャイアン「――残念だったな!!ドラえもんはロボットだぜ!!」

しずか「そうよ!だから、ドラちゃんだけでも解放してください!」

スネ夫「そ、そうだぞ!解放しろ!!」

ドラえもん「み、みんな!?」

レイ「……ドラえもんが人ではないのは分かっている。だが、彼がいたのでは色々と邪魔になるのでな。そこに捕えておく」

しずか「……じゃあ、もし私達のことが終わったら、解放してくれますか!?」

レイ「……そうだな。ドラえもんを捕える理由もなくなるから、それは約束しよう」

しずか「……ありがとうございます……」

ドラえもん「み、みんな……どうして……」

ジャイアン「……ドラえもんには、いつも助けてもらってばかりだからな……」

しずか「こんなことでしかお礼が出来ないけど……」

スネ夫「ドラえもんだけでも、無事にならないとね」

ドラえもん「み、みんなー!本当にゴメン!ポケットが使えたら……!!」

252: 開けた名無しさん 2014/09/24(水)18:43:23 ID:q1ls64iQf
レイ「……のび太は捕まえることは出来なかったが……まあ、それはいいだろう……。儀式の時間まで、まだ少しある。最後の会話でも、しているといい……」

ツカツカ…

ドラえもん「……」

ジャイアン「……」

スネ夫「……」

しずか「……」

ドラえもん「……みんな、本当にゴメンね……」

ジャイアン「それはいいって。……それにしても、なんとか脱出出来ないだろうか……」

スネ夫「それは無理だよ……とても、出られそうにないし……」

しずか「諦めるのは早いわよ。――まだ、のび太さんがいるじゃない」

スネ夫「しずかちゃん……期待しない方がいいよ。だって、前にのび太がこっちに来たのも、ドラえもんのおかげだし……」

ジャイアン「――いや、のび太ならきっと来るさ!!こういう時のあいつは、頼りになるんだ!!」

ドラえもん「普段は、全然頼りないけどね」

しずか「フフフ……そうね……」

しずか(……のび太さん。私、待ってるから。のび太さん……)