nJwQ9RukC0QmpN_1396442125_1396442356

引用元: http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1411010190/ 

関連記事→【SS】 のび太「ドラえもん!肝試し行くことになったよ!」【1】

255: 開けた名無しさん 2014/09/24(水)19:20:07 ID:q1ls64iQf
~玉座の間~

のび太「――こうしちゃいられない!!」ダッ――

王「――待て」

のび太「―――ッ!」――キキィッ

王「……どこに行くつもりだ?」

のび太「決まってるだろ!?みんなのところに行くんだよ!」

王「無駄だ。お前が行ったところで、どうすることも出来ん」

のび太「そんなの、分からないじゃないか!僕には、この道具があるんだ!!」

王「何を持っていようが、奴に傷一つ付けることは出来ない。奴は、高密度の力の結晶体……生半可な攻撃では、何の効果も得られない」

のび太「そ、そんな……」

256: 開けた名無しさん 2014/09/24(水)19:30:07 ID:q1ls64iQf
のび太「なら……どうすれば……」

王「対抗手段がないわけではない。儂ならば、奴の力を封じることも出来る」

のび太「だったら!一緒について来てください!!」

王「それは無理だ」

のび太「どうして!?」

王「儂は、この世界の統治者。儂が世界の中心たるこの城にいることで、幽界を漂う力は均等なものとなっておる。儂がこの場を離れれば、世界のバランスは壊れ、崩壊につながるかも知れぬ」

のび太「……!!」

王「……」

のび太「……」

王「……儂が出向くことは出来ないが、貴様の手助けくらいであれば出来る」

のび太「―――え?」

王「奴の存在は、儂にとっても懸案すべきことなのだ。……本来であれば、兵士長に命じるところではあるが……“誰か”が、打ち取ってしまったからな……」

のび太「……」

王「……まあよい。貴様が兵士長の代わりを務めるのであれば、同じことだ」

のび太「――やります!僕が、やってみます!!」

王「……それならば、さっそく準備に取り掛かるぞ。まずは――――」

260: 開けた名無しさん 2014/09/24(水)21:04:37 ID:q1ls64iQf
~某所~

カツカツ…

レイ「――さて、そろそろ時間だ……」

ドラえもん「……!!」

ジャイアン「くそ!のび太の奴、間に合わなかったか……!!」

スネ夫「もうダメだ!!ママー!!」

しずか「の、のび太さん……!!」

レイ「……重ねて言う。キミ達には感謝している。それと同時に、悪かったとも……。蘇生術は、私のワガママだ。そのワガママに、キミ達を巻き込むことになることが心苦しくなる……」

スネ夫「だったら止めればいいでしょ!?僕達、何も関係ないのに!!」

レイ「その通りだ。キミ達は、何も関係ない。……だが、それでも私は生き返りたい。もう一度生き返って、光の中を歩きたい……」

ドラえもん「他人を犠牲にして、手に入る願いなんて間違ってるよ!!」

レイ「……そうかもしれない。いや、私はおそらく間違ってるんだろう。だが、間違ってるとしても、私の意志は変わらない。これは、私の希望なんだ……」

しずか「……あなたに希望があるように、私達にも希望があります!未来があります!夢があります!そんな私達の希望は、どうすればいいんですか!?」

レイ「……キミ達の夢も希望も、全て私が引き受けよう。もちろん、業も……」

261: 開けた名無しさん 2014/09/24(水)22:01:21 ID:q1ls64iQf
レイ「――話も、そろそろ終わりにしようか……。――スカル、おいで……」

ヒタヒタ…

スカル「……グルルルルル……」

しずか「――ッ!!」

レイ「スカルは、幽界において伝説とされる獣の神――“妖浪”。妖浪が御霊を喰らい、私の肉体の糧となる……」

スカル「グルルルルル……」

スネ夫「い、嫌だあああああ!!」

ジャイアン「くそおおお!!出せええ!!出せえええええ!!」ガンガンガンガン…!!

レイ「その檻は壊れん。私の力で作り出したものだからな……」

ドラえもん「な、なんとかしないと……!!」ゴソゴソ…!!

―――バチチチチチチチチ…!!

ドラえもん「ぎやああああああ……!!」―――バタン

しずか「ど、ドラちゃん!!」

ドラえもん「……ぼ、僕なら大丈夫……みんな、絶対助けるから……!!」ゴソゴソ…

―――バチチチチチチチチ…!!!

ドラえもん「…………!!!」―――バタン

スネ夫「もう止めてよドラえもん!!壊れちゃうよ!!」

ドラえもん「うぅ……うぅ……」……ムクリ

ジャイアン「ドラえもん!!もういいんだよ!!お前まで壊れちまうだろ!!」

ドラえもん「み、みんな……助ける…から……」

しずか「もう止めてドラちゃん!!もう止めてよ!!」

262: 開けた名無しさん 2014/09/24(水)22:01:44 ID:q1ls64iQf
レイ「……すまないな……。………―――喰らえ!!妖浪!!」

スカル「――ウヲオオオオォォォォンン!!!」ダダッ!!

ジャイアン「―――ッ!!」

スネ夫「―――ッ!!」

しずか「―――ッ!!」


ダダダダッ!!

???「――待て!!!」

スカル「―――ッ!?」

―――ザシュン!!

スカル「ガアアアアア!?」

ザザッ

レイ「―――ッ!?妖浪の顔に傷を入れただと!?――誰だ!!」

???「………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

スネ夫「よ、鎧武者!?誰!?」

ジャイアン「よく見ろ!!あの顔をよ!!」

しずか「あ、あれは……!!」

のび太「………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ジャイアン「――のび太ー!!」
スネ夫「――のび太ー!?」
しずか「――のび太さん!!」

263: 開けた名無しさん 2014/09/24(水)22:09:05 ID:8eX3sG4mc
お前あれだろ
ドラえもんの映画の作成に携わってるだろ
それぐらいのクオリティ

264: 開けた名無しさん 2014/09/24(水)22:10:50 ID:uhAXlQsL8
>>263
ほんまこれ

265: 開けた名無しさん 2014/09/24(水)22:21:31 ID:q1ls64iQf
レイ「……のび太か……お前、その姿は……」

のび太「………」

タタタタタ…

のび太「――みんなごめん。ちょっと、遅くなっちゃった」

スネ夫「そ、そうだぞ!のび太のくせに!――のび太のくせに!!遅いんだよ!!ハハハ!!」

ジャイアン「心の友ー!!いや、心の親友だー!!」

のび太「もう、調子いいなぁ……」

しずか「……のび太さん……」

のび太「しずかちゃん……ごめん、待たせたね」

しずか「ううん……!私、信じてたから!のび太さんがきっと来てくれるって、信じてたから……!!」

のび太「うん。……ドラえもん?大丈夫?」

ドラえもん「う、ううう……。――はっ!!の、のび太くん!?」

のび太「ドラえもん。助けに来たよ」

ドラえもん「の、のび太くん……!!」

のび太「もう……そんなに泣かないでよ……」

266: 開けた名無しさん 2014/09/24(水)22:29:18 ID:q1ls64iQf
のび太「――みんな、ちょっと離れてて。すぐに出すから」

レイ「――それは無理だ、のび太」

のび太「……!」

レイ「その檻は、私の力で作っている。お前程度の力で、どうにか出来るものでは―――」

のび太「――それは……どうかな!!」

――ザシュン!!

――――スパン!!
ガラガラガラ…!!

レイ「――ッ!?檻を切り裂いただと!?」

のび太「……みんな!今のうちに……!!」

ジャイアン「お、おお!!」

――ダダッ!!

のび太「……」

レイ「……これは驚いた……。まさか、私の檻を斬ってしまうとはな……。お前、いったい何をした?」

のび太「……」

268: 開けた名無しさん 2014/09/24(水)22:37:06 ID:q1ls64iQf
~玉座の間~

王『――まずは、お前に封魔の力を授ける』

のび太『封魔の力?』

王『そうだ。先ほども言ったが、レイには生半可な攻撃をしても無駄だ。戦うには、奴の力を封じ込めながら立ち回る必要がある』

のび太『どうすれば?』

王『簡単なことだ。――貴様のその刀に、儂の骨の一部を融合させる。それにより、貴様も儂の力の一部を使役することが出来る。
その刀で奴の力を切り裂けば、その刹那に斬撃部分から奴の力を封じ込める。つまりは、斬撃と封印を同時に行うことになる。
それにより、奴にも効果的に攻撃することが出来るだろう』

のび太『それって……つまりは、この電光丸じゃないと攻撃出来ないってこと?』

王『平たく言えばその通りだ。――その刀は、儂が出向けない以上、この世界……いや、現世と幽界の中で、今のレイに対抗しうる唯一無二の武器だ。大切に扱うがいい』

のび太『……』ゴクリ

269: 開けた名無しさん 2014/09/24(水)22:56:35 ID:q1ls64iQf
~某所~

のび太「この刀があれば、レイさんの力を斬ることが出来ます。――レイさん、もう止めましょう」

レイ「……フフフ……キミは、優しいな。こうなっても、そんな目で私を見ることが出来るなんてな……」

のび太「……」

レイ「――だが、私は諦めるつもりはない。そして、斬られるつもりもな……。……――スカル!!」

スカル「ウヲオオオオォォォォンン!!」―――ギュウウゥゥゥゥン

のび太「――ッ!?スカルの体がレイさんに巻き付き始めた!?」

――ガシャンガシャンガシャン……

レイ「……これは、妖浪の力を、直接私が使うための姿だ……」

のび太「れ、レイさんも、鎧を……!!それに、その手の刀は……!!」

レイ「ああ。中々の長さだろ?だが、これは私の手足そのもの……見た目以上に、太刀筋は早いぞ?」

のび太「……!!」

レイ「……そしてな、のび太。私の剣技は、お前の想像以上のものだぞ?何せ私は、牛角に勝ったのだからな」

のび太「――ッ!?牛角さんに!?」

レイ「兵士長である牛角は、これまで二度負けている。一度目は幽界の王に……そして二度目は、この私だ……」

のび太「……!!」

270: 開けた名無しさん 2014/09/24(水)22:56:44 ID:q1ls64iQf
レイ「そうは見えないだろ?――だが、事実だ。そして、この鎧を身に纏った私の能力は、段違いだと思え――!!」ダダッ――

―――ビュン!!

のび太「――ッ!?目の前に――!!」

のび太(は、速い――!!)

レイ「早々に終わらせてもらうぞ!!」

――ブオォン!!

のび太「―――ッ」

――――ヒュン!!

レイ「―――ッ!?消えた!?」

――ザッ

のび太「――レイさん!!」

レイ「―――ッ!!」

ブオオオオン!!

――――ガキイイィィィンン!!!

のび太「―――ッ!」

レイ「チィッ!!」

ザザッ――

のび太「……」

レイ「……お前のその力は、人のそれとはかけ離れすぎているぞ……いったい、どうして……」

のび太「……」

271: 開けた名無しさん 2014/09/24(水)23:04:15 ID:q1ls64iQf
~玉座の間~

王『――次に、貴様にこれを与えよう……』

―――ズズズズ……ガシャン

のび太『……鎧?』

王『これも、儂の骨で精製されておる。並の攻撃なら、ほとんど無効化出来る』

のび太『……でも、こんな重いもの、僕には使えません』

王『按ずるな。これは、見た目以上に凄まじく軽い。そしてこの鎧には、使う者の能力を極限まで高める効果もある。
大地を駆ければ風となり、大地を蹴れば空を昇る。振るう腕は岩をも砕き、いかなる物も持ち上げるほどの怪力……子供のお前とて、超人の如き力を発揮することが出来るだろう』

のび太『へえ……スーパーマンになれるんだ……』

王『……だが、体にかかる負担は大きい。長時間になれば、下手すれば肉体は崩壊するぞ』

のび太『え゛――ッ!?』

王『あくまでも使い過ぎた場合だ。……だが、用心はしておけ―――』

272: 開けた名無しさん 2014/09/24(水)23:12:53 ID:q1ls64iQf
~某所~

ザザッザザッ

――キィーンキィーンキィーンキィーン…!!

ザザッザッ


――ガキイイィィィンン


ザッ

のび太「はあ……はあ……」

レイ「はあ……はあ……」

のび太「……やっぱり、あっさりはやられてくれないんだね……」

レイ「……のび太こそ、ここまでやるとは思わなかったぞ……」

のび太(極限まで上がった身体能力に、名刀雷光丸の力……ここまで揃ってるのに、中々勝負がつかないなんて……レイさん、凄い……)

レイ「……のび太、あくまでも私を止めるというのだな……」

のび太「当たり前だよ!!みんなを生贄にするなんて……絶対ダメだ!!」

レイ「ならば……私を斬ってみせろ!!」ダッ――

のび太「斬るのが目的じゃない!!――レイさんを、止めるのが目的だ!!」ダッ――

273: 開けた名無しさん 2014/09/24(水)23:18:29 ID:q1ls64iQf
レイ「――うおおおお!!」

ビュオオン!!

のび太「―――ッ」

ガキッ――ガガガガガ…

レイ「い、往なしただと!?」

のび太「レイさん!!」

ビュオオン!

レイ「―――ッ!?」ダンッ!


―――ザシュン!

レイ「ぐっ……!!」

ザザッ

のび太「……」

レイ「はあ……はあ……まさか、私が先に斬られるとはな……」

のび太「……あなたは、僕には勝てませんよ……。僕は、みんなのために負けられないんです。背負う想いの数は、僕の方が上なんです……!!」

274: 開けた名無しさん 2014/09/24(水)23:22:38 ID:q1ls64iQf
ジャイアン「……す、すげえよのび太……」

スネ夫「う、うん……レイさんを、押し始めてる……!!」

しずか「……でも、レイさんもこのくらいじゃ諦めないと思うわ……」

ドラえもん「うん……油断しないで、のび太くん。―――――ん?」

ジャイアン「ん?どうしたんだ?」

ドラえもん「い、いや……ここに、僕の道具があったから……なんでだろう……」

スネ夫「たぶん、のび太が持って来たんじゃないか?スペアポケットで……」

ドラえもん「あ、なるほど……んん!?」

しずか「ドラちゃん?どうかした?」

ドラえもん「こ、これは……!!」ワナワナ…

ジャイアン「その銃が、どうしたんだよ……」

ドラえもん「……これがあれば、きっとレイさんにも……!!」

275: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)00:09:32 ID:FaoTQ5cT8
レイ「……のび太……私も、負けられないんだよ……負けられないんだ!!」

のび太「……」

レイ「あんな惨めな最後は嫌だ……!!あんな苦しい最後なんて嫌だ……!!私はもっと……生きたかった!!だから……!!」

スカル「……オオオオオオオオオオオ……」

レイ「――ッ!?な、なに!?」

スカル「――オオオオオオオオ……!!!」

のび太「鎧が――雄叫びを!?」

レイ「スカル!!どうしたスカル!!――――ッ!!こ、これは……!!」

のび太「レイさん!?」

レイ「な、何かが……何かが、私の中に入って来る!!私の中に……!!」

のび太「―――ッ!?」

276: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)00:15:43 ID:FaoTQ5cT8
レイ「うぅ……!!く、暗い!!暗いよ!!こんなところ嫌だ!!私は、光の中にいたい!!
だから入って来るな!!私は、私でいたいんだ!!入って……来るなアアアア!!」

のび太「レ、レイさん……!!」

レイ「……ああああアアアアあああアアアアアア……!!!」

のび太「レイさん!!」

レイ「……た、助け……」

のび太「―――ッ!?」

レイ「たスケて……タス…けテ……」

のび太「レイさああああん!!!」

――ウゴゴゴゴゴゴ……!!

のび太「――ッ!?きょ、巨大化!?」

???「――ヲアアアアアアアアアアア……!!!」

のび太「レイさんが……巨大な骸骨の武者に!?」

278: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)00:34:05 ID:FaoTQ5cT8
骸「ヲオオオオオオオ……!!」

のび太「そ、そんな……!!レイさんは……!?」

骸「……ウウウウ……」ギロリ

のび太「―――ッ!?」

骸「――ウヲオオオオォォォォンン!!」

――ゴオオォォォ!!

のび太「―――ッ!?速―――!!」

――ガキャィイイン!!

のび太「うわああ……!!」

ズザザザザザザ…!!!

のび太「……うう……」

のび太(なんて攻撃だ……!!とても受けきれない……!!)

骸「ウヲオオオオオ!!」ダダッ

のび太「――ッ!!くそっ!!」ダッ

――ザシュン!!

のび太(これで……!!)

骸「――――」ギロリ

のび太(――ッ!?き、効いてない!?)

骸「ウヲオオオオオ!!」

――ゴオオォォォ!!

――ドキャッ!!

のび太「ぐわっ!!」

ズザザザザザザ…!!!

のび太「……!!」

のび太(体中が痛い……!!でももし、この鎧を着ていなかったら……危なかった!!)

280: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)00:44:01 ID:FaoTQ5cT8
骸「ウヲオオオオォォォォンン!!」

のび太「――ッ!僕だって――!!」ダッ――

――シュン!!

のび太(背後に回った!!これで――!!)

骸「―――」ギロリ

のび太「―――ッ!?」

――ゴオオォォォ!

――バキィィッ!!

のび太「がっ――はっ――!!」

ズザザザザザザ…!!!

のび太「……うぅ……」

のび太(動きが見切られている……!!これじゃあ……勝てない……!!)

骸「――ウヲオオオオォォォォンン!!」ダッ――

のび太「――ッ!?く、来る―――!?」

骸「ウヲオオオオオ!!」

のび太「―――ッ!!」


???「――待て!!」

骸「―――ッ!?」ズザザッ

のび太「―――え?あ、あれは……!!」

ドラえもん「……」

ジャイアン「……」

スネ夫「……」

しずか「……」

のび太「み、みんな!!――って、みんな何で僕と同じ鎧を着てるの!?それに、刀まで!!」

281: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)00:51:08 ID:FaoTQ5cT8
ドラえもん「……この銃は、キミが持って来たんだろ?」

――スチャ

のび太「そ、それは……うん。僕が持って来たんだけど……何に使うかは分からなくて……」

ドラえもん「……これはね、“着真似光線銃”って言うんだ。これを人に向けて照射すると、使った人はその人と同じ格好になれる道具なんだよ」

のび太「同じ格好って……もしかして、僕を!?」

ドラえもん「うん!みんな、キミの格好を真似させてもらったよ!!」

ジャイアン「お前ばっかり、カッコつけさせるかよ!!」

スネ夫「僕らだって、活躍したいんだよ!!」

しずか「のび太さん……みんなで、戦いましょう!!」

のび太「み、みんな……!!」

骸「……ウウウウウウウ……」

ドラえもん「行くよレイさん!!――こっからは、僕達が相手だ!!」

287: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)11:40:08 ID:dUnI5UDeI
ドラえもん「――行くよみんな!!」

一同「おお!!」

ダダダッ!!

骸「――ヲオオオオオ!!!

――ゴォォオオ!!

しずか「斬撃!?危ない!!」

ジャイアン「俺に任せろ!――ドルゥリャァアアア!!」

ブォォオオオンン!!

――ガキィィィイイインンン!!!

骸「ガ――ッ!?」

スネ夫「さっすがジャイアンの馬鹿力!!弾き反した!!」

しずか「体勢が崩れてる――!!のび太さん!!」

のび太「――うん!!」

ダダダダダ…!!
ダダダダダ…!!

骸「――ッ!?」

のび太「うああああ!!」
しずか「ええええいぃ!!」

――ズバズバンッ!!

骸「ガッ――!?」

ドラえもん「やった!効いてるよ!!」

288: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)11:40:39 ID:dUnI5UDeI
ドラえもん「よぉし!!僕だって!!」

ダダダダ―!!

骸「――!!ウヲオオオオ!!」

――ゴォォォオオオ!!!

ドラえもん「――ッ!?あわわっ――!」

ジャイアン「――やらせるかよ!!」

ブォォオオオンン!!

――ガキィィィイイインンン!!!

ジャイアン「ドラえもん!!」

ドラえもん「ありがと!!――それえええ!!」ダッ―!!

――ザシュン!!

骸「ガアアア――!!」ヨロヨロ

スネ夫「――ッ!顔を斬られたらよろけた!?――みんな!顔だよ!顔が弱点だ!!」

ジャイアン「本当か!?――よし!」

ドラえもん「みんな!散開しながら、顔に集中攻撃だ!!」

一同「――おおー!!!」

290: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)12:49:22 ID:dUnI5UDeI
ザザザザ…!!!
ザザザザ…!!

――ズバズバン!!

――ガキィィィイイインンン!!!

ザザッ

ドラえもん「はあ……はあ……」

のび太「はあ……はあ……」

しずか「はあ……はあ……」

ジャイアン「はあ……はあ……くそ……なんてタフなんだよ……」

スネ夫「はあ……はあ……ね、ねえ、なんだか体が重くない?」

ジャイアン「い、言われてみれば……」

ドラえもん「た、たぶん、この鎧のせいだと思う。これは、身体能力を向上させるものみたいだから、負担も大きいんだと思う」

のび太「幽界の王も、そんなこと言ってたよ……」

しずか「じゃあ、早く決着をつけないと……」

ドラえもん「うん。僕らの方がもたない。――みんな、もう一踏ん張りだよ!!」

一同「おおお!!」

293: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)13:40:03 ID:dUnI5UDeI
ドラえもん「――みんな!決めるよ!

のび太「うん!」

しずか「ええ!」

スネ夫「や、やってやろうじゃん!」

ジャイアン「うおお……!燃えてきたぜ!!」

ダダダダダ―!!

ドラえもん「僕は右腕!!しずかちゃんは左腕!!ジャイアンは右足!!スネ夫は左足!! 
――それぞれに、同時攻撃だ!!」

4人「おお!!」

ドラえもん「――のび太くん!!跳んで!!」

のび太「わかった!――えいっ!!」ターン―!!

294: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)13:46:42 ID:dUnI5UDeI
ダダダダダ――!!!

骸「――ウヲオオオオ!!」

――ゴォォォオオオ!!!

しずか「攻撃!!来るわ!!」

ジャイアン「俺に任せ――!!」

ドラえもん「ダメだジャイアン!!受けずに躱すんだ!!今は、攻撃に集中しよう!!」

一同「おお!!」

ブォォオオオンン――!!

ジャイアン「おおっと!」ヒラリン

スネ夫「当たんないよ!」ヒラリン

しずか「残念だったわね!」ヒラリン

ドラえもん「よいしょっ!」ヒラリン

ダダダダダ―!!!

ドラえもん「――行くよおおお!!」

ダッ――
ダッ――
ダッ――
ダッ――

ドラえもん「それえええ!!」
しずか「ええええいぃ!!」
スネ夫「このおおお!!」
ジャイアン「どっせえええい!!」

――ザザザザシュンンッ!!!!

骸「ガアアアアア……!!」――ヨロッ

295: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)13:47:17 ID:dUnI5UDeI

ドラえもん(――ッ!!よろけた!!――今だ!!)

ドラえもん「――のび太くん!!」

しずか「――のび太さん!!」

スネ夫「――のび太!!」

ジャイアン「――いっっけぇぇええええ!!!」

――キィィィィィン!!

のび太「――レイさああああああんんッ!!」

――ザシュゥゥゥゥンン!!!!

骸「ガアアアアアアアアアアアア……!!!」

ドラえもん「や、やったぁ!顔に直撃だ!!」

骸「…………」ヨロヨロ

――ズシィィィンン!!!

のび太「はあ……はあ……や、やったの……?」

296: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)13:53:53 ID:dUnI5UDeI
しずか「……動かないみたいね……」

スネ夫「う、うん……」

ジャイアン「……って、いうことは……!!」

ドラえもん「――うん!!僕達、勝ったんだよ!!」

3人「やったあああああ!!!」

のび太「はあ……はあ……」

ドラえもん「――のび太くーん!」

のび太「……み、みんな……」

ジャイアン「のび太!俺達、勝ったんだぞ!!」

のび太「うん……うん……!!」

スネ夫「悔しいけど、お前のおかげだよ!」

しずか「のび太さん、かっこよかったわよ!」

のび太「え、えへへ……」

骸「……」グォォン……

ドラえもん「…………ん?」

297: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)14:00:14 ID:dUnI5UDeI
スネ夫「ドラえもん?どうかした?」

ドラえもん「う、うん……今、骸の目が光ったような……」

ジャイアン「気のせいじゃねえの?」

ドラえもん「そ、そんなことは……」

しずか「――ッ!!み、みんな!!」

のび太「え?――うわっ!!」

骸「……」キィィィィィィィィィン……

スネ夫「あ、頭が光ってる!?」

ジャイアン「な、何だよあれ!!」

――カッ!!!!

ギュォォォォォォォォォ……!!!!

ドラえもん「う、うわ!光に、吸い寄せられる!?」

スネ夫「す、凄い力だ……!!」

ドラえもん「みんな!!急いで何かに掴まって!!」

のび太「わ、わかった!」

ガシッ
ガシッ
ガシッ
ガシッ
ガシッ

――ギュォォォォォォォォォ……!!!!

298: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)14:07:57 ID:dUnI5UDeI

――ギュォォォォォォォォォ……!!!!
しずか「……!!」

スネ夫「な、なんなのぉぉ!?」

ジャイアン「倒したんじゃないのかよ!」

のび太「ドラえもん!!なんなのこれ!!」

ドラえもん「お、おそらく、エネルギーの逆流だよ!」

ジャイアン「逆流!?」

ドラえもん「さっきまでそこにあった物凄いエネルギーが突然消滅したから、空間がそれを補填するために、手当たり次第に何かを吸収してるんだよ!!」

スネ夫「つまり、小型のブラックホールってこと!?」

ドラえもん「そ、そんなとこ!!あれに飲まれたら、一貫の終わりだよ!!」

ジャイアン「じょ、冗談じゃないぜ!!」

のび太「うわあああ!!」 

――ギュォォォォォォォォォ……!!!!

299: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)16:31:29 ID:dUnI5UDeI

――ギュォォォォォォォォォ……!!!!

ドラえもん「み、みんな頑張って!たぶん、長くは続かないと思うから!」

スネ夫「た、たぶん!?」

ドラえもん「そう!たぶん!」

ジャイアン「曖昧だな」た大丈夫なのかよ!

――ギュォォォォォォォォォ……!!!!

のび太「……うくっ……うぅ……!!」

――ケテ――

のび太「――ッ!?なんだ!?」

――タスケテ――

のび太「こ、声が聞こえる……!!――ドラえもん!!」

ドラえもん「なぁに!?」

のび太「声が聞こえる!光の中から、声が聞こえるよ!!」

スネ夫「そんなわけあるか!だってあそこは――!!」

――タスケテ――

しずか」な、なに!?

ジャイアン「お、俺にも聞こえたぜ!“タスケテ”って!!

ドラえもん「いったい、誰が――!!」

――ダレカ……タスケテ――

のび太「――ッ!こ、この声――レイさんだよ!!」

301: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)18:24:12 ID:ITciEm7Ro

――ギュォォォォォォォォォ……!!!!

ドラえもん「レイさんだって!?」

のび太「うん!間違いないよ!――助けなきゃ!!」

しずか「助けるって、どうやって!?」

のび太「そ、それは……!!」

ドラえもん「それは無理だよ!あの光の中は、凄まじいエネルギーの渦なんだよ!?あんなところに入ったら、どうなるかわかったものじゃない!!」

のび太「で、でも……!!」

ジャイアン「放っておけよ!!レイさんは、敵なんだぞ!?」

スネ夫「そうだぞ!僕らを殺そうとしたんだ!そんな奴、助けることなんてないんだよ!!」

のび太「……!!」

ドラえもん「――のび太くんの気持ちは分かる!だけど!どうしようもないんだよ!!」

のび太「……」

のび太(……そうだよ。レイさんは敵なんだ……。そして、助ける方法もない……。
――どうしようも、ないんだ……)

のび太「……そ、そうだね。どうしようも――」

――タスケテ……ダレカ……!!――

のび太「――ッ!!やっぱり、そんなのダメだ!」

バッ―!!

ドラえもん「の、のび太くん!?」

――ゴォォォ…!!

スネ夫「あ!!のび太が、渦の中に!!」

しずか「そんな――!!のび太さん――!!」

ジャイアン「バッキャロおおおおおお……!!!」

――ギュォォォォォォォォォ……!!!!

305: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)19:30:30 ID:ITciEm7Ro
~光の渦~

レイ「……」

レイ(――真っ暗……か……)

レイ(また、こんなところか……。いったい、どこで間違えたんだろう……)

レイ(これが、生きるものを犠牲にしようとした報いなのかもしれない)

レイ(皮肉な話だね。光の中をもう一度生きたいと願ったのに、私はまた、黒よりも暗いところにいる……)

レイ(……もういい。疲れた……)

レイ(声を出しても、誰も聞いてくれない。手を伸ばしても、誰も握り返してくれない……)

レイ(生まれて、タヒんで、その後も……私は、一人――)

???「――レイさん!!」

レイ「…………え?」

???「よ、よかった……やっと見つけた……。もう、渦にもみくちゃにされて、タヒぬかと思った……」フラフラ… 

レイ「――の、のび太!?どうしてこんなところに!?」

のび太「……そんなの、決まってるよ。――一緒に帰ろうよ、レイさん……」

306: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)19:40:04 ID:ITciEm7Ro
のび太「……それにしても、光の中なのにずいぶん暗いね……。でも、なんのうねりもない……」

レイ「え?あ、ああ、ここは渦の中心だからな。台風の目みたいなものなんだよ。光も全部外側にあるし暗いんだ」

のび太「へ~……」

レイ「……って!そうじゃなくて!!」

のび太「へ?」

レイ「なんでキミがこんなところにいるんだ!?ここに来るというのが、どういうことなのか分かってるのか!?」

のび太「……ええと……」

レイ「……もしかして、何も分からずに来たのか?」

のび太「……え、えへへ……」

レイ「……はぁ……キミって奴は……何もわからないのに、なんで飛び込んだんだ……」

のび太「……レイさんの、声が聞こえたから……」

レイ「……え?

のび太「助けてって、言ってたんでしょ?だから来たんだ」

レイ「……聞こえて、いたのか?」

のび太「うん。ちゃんと」

レイ「……そう、か……聞こえてたのか……。……キミは、本当にお人好しだね」

のび太「そ、そうかなぁ……」

レイ「ああ。お人好しだ。呆れるくらいに。――そして、とても優しい……」

307: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)19:51:35 ID:ITciEm7Ro
のび太「さて……どうしようかな……」

レイ「……のび太、ここはな、渦巻くエネルギーの中心だ。渦は際限なくうねり、辺りのものを次々と飲み込んでいくんだよ」

のび太「際限なくって……どうやったら止まるの?」

レイ「容易くは止めることは出来ない。――ただ、一つだけ方法がある」

のび太「……それは?」

レイ「渦とは逆の流れのエネルギーを作ることだよ。そうすれば、光の渦は消滅する」

のび太「――それじゃ、さっそく――!!」

レイ「――だけど、ここを取り巻くエネルギー量は、莫大なものだ。それに対抗しうるエネルギーなど、そうそうあるものじゃない」

のび太「……そ、そんな……」

レイ「……」

のび太「……」

308: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)19:55:43 ID:ITciEm7Ro
レイ「……のび太、現世に帰りたいか?」

のび太「あ、当たり前だよ……」

レイ「帰って、お前はどうしたい?何をするんだ?」

のび太「い、今はそれどころじゃ――!」

レイ「――いいから。答えてほしい」

のび太「……」

レイ「……」

のび太「……昼寝……かな」

レイ「ひ、昼寝?」

のび太「うん。好きなんだ、昼寝」

309: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)20:01:16 ID:ITciEm7Ro
レイ「もっと他にあるだろ?夢とか、希望とか」

のび太「ああ……うん。あるのはあるんだけど……。ただ、それはまだゆっくり考えたいんだよ。
今の僕の頭の中にあるのは、昼寝なんだ。窓を開けて、扇風機を向けながら、畳に寝転がるんだ。
そしたらきっと、ドラえもんが言ってくる。“宿題しなきゃ”とか、“外に行かないの?”とか」

レイ「……」

のび太「でも僕は、結局昼寝するんだろうな。もし外に出たとしても、ジャイアンやスネ夫に意地悪なことされるんだよ。
……それが、僕の毎日だからね」

レイ「……そうか……。キミは、“生きたい”んだな……」

のび太「そうなるのかな?……僕には分からないけど、でも、帰って昼寝がしたい」

レイ「……分かったよ、のび太……。――キミと話せて、よかった……」

310: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)20:12:23 ID:ZsURDnAYN
レイ「――今からキミを、現世に帰そう」

のび太「え!?ここから出れるの!?」

レイ「ああ。……少し、離れてくれないか?」

のび太「う、うん……」テクテク…

レイ「……はぁぁぁ……」

――ブゥゥゥン

のび太「な、なに!?この光は!?」

レイ「キミの体を、私の中に残る力で包み込んだ。これでキミを、一気に渦の外まで弾き出す」

のび太「僕をって……!レイさんは!?」

レイ「――私は、ここに残って渦を消す。キミとは、行けない」

のび太「――ッ!?そんなの、ダメだよ!」

レイ「でも、誰かがやらないと、この渦は大きく膨れ上がり、やがては幽界そのものを飲み込んでしまうよ。そうなったら、キミの世界まで影響が出る。
今渦を消さないと、取り返しのつかないことになるんだ」

のび太「で、でも!!ダメだ!!」

レイ「……いいんだよのび太。これはもともと、私がしたことなんだ。責任を、取らないと」

のび太「れ、レイさん!!」

312: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)20:29:48 ID:ZsURDnAYN
レイ「……どうして泣いてるんだ?」

のび太「……当たり前じゃないか!キミを、助けたいんだよ!」

レイ「そうか……私はね、物心ついた時には、一人だったんだよ」

のび太「……え?」

レイ「親も兄弟もいない。いるのは、他人ばかり。私の心は荒んでいき、歪んでいった。その最期も、私の人生を表すようなものだったよ」

のび太「……」

レイ「……でも、のび太。んな中でも、もしキミと出会っていたなら……私の人生も、もっとマシなものになっていたのかもしれない。
――ううん。きっと、違う道を歩いていたと思う。キミは、そんな人間だ」

のび太「れ、レイさん……!」

レイ「――のび太。幸せになってくれ。私の分まで、生きてくれよ。それが私からの、最初で最後の願いだ……」

のび太「――ッ!?ま、待って――!!」


レイ「――さよなら、のび太……」

のび太「レイさあああああん!!!」

――キィィィィィン……ヒューーン

レイ「……さよなら……」

317: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)20:37:46 ID:ZsURDnAYN
~某所~

――ギュォォォォォォォォォ……!!!!

ジャイアン「――ドラえもん!!なんとかしろよ!!」

しずか「このままじゃ、のび太さんが!!」 

ドラえもん「そんなこと言ったって……!!」

スネ夫「――ッ!?み、みんな!!」

ジャイアン「なんだよスネ夫!!――うわっ!な、なんだ!?」

しずか「渦が……光ってる!?」

――キィィィィィン……!!!

ドラえもん「き、消えちゃう!のび太くん!」

ジャイアン「のび太あああ!!」

スネ夫「のび太!!」

しずか「のび太さぁぁぁん!!!」

――キィィィィィン……!!!!

――バシュゥゥゥン!!

ドラえもん「う、うわわっ!」――ドシン

ジャイアン「うおあ!!」――ドシン

スネ夫「ぎゃあああ!」――ドシン

しずか「きゃあ!」――ドシン

ドラえもん「……いててて……。急に吸い込む力が消えて――はっ!渦は!?」

……。

しずか「き、消えてる……」

319: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)20:39:45 ID:ZsURDnAYN
改めて見ると、レイの口調変わりすぎてワロタ

321: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)20:58:37 ID:ZsURDnAYN
ジャイアン「の、のび太はどうしたんだよ!」

スネ夫「……決まってるよ。一緒に、消えて……!」

ジャイアン「スネ夫!!それ以上言ったら、ぶん殴るぞ!!」

スネ夫「だって!そうじゃないか!」

ジャイアン「て、テメエ……!!」

しずか「――止めてよ!……止めてよ……うわああん!のび太さぁぁん!」

ドラえもん「そ、そんな……!!――のび太くん……のび太くぅぅぅん!!」

???「――うわぁぁぁ!!」――ドシン!!

スネ夫「――ッ!?上からなんか落ちてきた!?」

ジャイアン「あ、あれは……!!」

のび太「……いたたた……痛いなぁ、もう……」

ドラえもん「の、のび太くん!!」

しずか「のび太さん!」

スネ夫「のび太!!」

ジャイアン「くそ!心配させやがって……!!」

タタタ…!!

323: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)21:31:32 ID:ZsURDnAYN
ドラえもん「のび太くん!ホントに……ホントによかったよぉお!」

のび太「そんなに泣かないでよ……」

ドラえもん「だってぇえ……!」

しずか「のび太さん……無事で、無事で良かった……!」

のび太「しずかちゃん……ありがとう」

ジャイアン「……のび太。レイさんは?

のび太「……うん。レイさんは、自分を犠牲にして渦を止めたんだ……」

スネ夫「レイさんが?……どうして……」

ドラえもん「……」

しずか「……」

のび太「……きっと、レイさんは、幸せになりたかっただけなんだよ。やり方は間違っていたかもしれないけど、ただ、それだけなんだ……」

ドラえもん「……レイさん……」

324: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)21:38:13 ID:ZsURDnAYN
~玉座の間~

王「……そうか、レイが……」

のび太「はい……。自分と引き換えに……」

王「……そうか。最後に奴は、救われたのかもな。――それよりも、貴様達には迷惑をかけたな。本来であれば、これは幽界の問題……貴様達には、関係のないことであった」

ドラえもん「いいえ、いいんですよ。僕達も成り行きでしたし」

王「そう言ってもらえると、こちらも助かる……すまない。幽界の王として、謝罪と感謝を送らせてもらおう……」

325: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)21:47:42 ID:ZsURDnAYN
王「――特に貴様には、色々迷惑をかけたな」

のび太「ぼ、僕?」

王「そうだ。貴様の働きに、褒美を与えよう。
――貴様の望みを、一つ叶えよう」

のび太「ほ、ほんと!?」

ジャイアン「すげえぜのび太!!」

スネ夫「うん!何がいいんだよ、のび太!」

のび太「そ、そうだなぁ……!お菓子1年分?コミック100冊!?
うわぁ……どうしよう!」

ドラえもん「……のび太くん、よだれ出てるよ

のび太「え?あ、ごめんごめん……」

しずか「もう、のび太さんったら……」

王「――貴様の願いなら、もう決まっておろうに」

のび太「……へ?」

王「儂は、幽界の王だぞ?貴様の心を読むなど、容易いものよ」

のび太「……ええと……僕の願いって?」

王「ふふっ。それはよかろう。いずれ分かる……」

のび太「???」

326: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)21:48:22 ID:vWoBYEJ5u
ま・・・まさか・・・王様?!

327: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)21:49:23 ID:oVykHRqXs
やめろ泣けてくるから

328: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)21:49:55 ID:vWoBYEJ5u
>>327
それでこそ名作・・・っていうんだよ

329: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)21:57:57 ID:ZsURDnAYN
王「――話もここまでだ。貴様らの帰り道は、儂自らが作ろう」

ドラえもん「帰り道?」

王「……むぅぅ……!」

……ブゥゥゥン……!!

スネ夫「ひ、光のトンネル?」

王「そこを通れば、貴様らの世界に戻れる。――世話になったな」

ドラえもん「いいえこちらこそ。――みんな、行こう」

しずか「ええ!――さよなら!」

スネ夫「さよなら!」

ジャイアン「じゃあな!」

テクテク…

330: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)21:58:17 ID:ZsURDnAYN

のび太「あ!待ってよ!僕も――」

王「――おい」

のび太「――へ?」

王「そういえば、貴様に兵士長からの伝言があったわ」

のび太「牛角さんから?」

王「そうだ。――お前がタヒんだら、兵士長の座をお前に譲ろう……だそうだ」

のび太「ええ!?そ、それはちょっと……」

王「残念だったな。奴は、頑固だぞ?貴様のこと、かなり気に入ったようだ。
……それに貴様は、勘違いをしておる」

のび太「勘違い?」

王「――儂もまた、貴様を気に入ってるのだよ……

のび太「え"――!?」

王「……貴様がタヒぬのを、楽しみにしておるぞ」

のび太「ご、ごめんなさーい!」

タタタ……!!

王「――さらばだ。現世の者達。貴様らとの出会い、永久に忘れぬ……」

332: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)22:05:06 ID:ZsURDnAYN
~現世~

……ブゥゥゥン……

テクテク……

ドラえもん「こ、ここは……」

ジャイアン「――空き地だ!いつもの空き地だぜ!」

スネ夫「そ、それじゃあ……!!」

しずか「――帰って……来れたのね!!」

ドラえもん「やったあああ!!……って、のび太くん?なんか顔が青いよ?」

のび太「……僕、しばらくタヒにたくない……」

ドラえもん「???」

ジャイアン「――どうでもいいから、帰ろうぜ!!」

しずか「そうね。もうすぐ夜明けみたいだから、ママ達が起きちゃうわ」

ドラえもん「うん!――帰ろう!僕達の家に!」

のび太「うん!」

しずか「ええ!」

スネ夫「そうだね!」

ジャイアン「ああ!」

336: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)22:24:21 ID:ZsURDnAYN
~数日後~

タタタ……

のび太「――もうジャイアンったら!野球の試合に来ないとぶん殴るとか電話してきて……!!」

のび太「どうせ僕が行っても、打てっこないのに……」

タタタ……

???「――はい、ご飯ですよ。“のび太”……」

のび太「……え?」――ピタッ

のび太「……今、僕の名前が……この公園から……?」

テクテク……

のび太「ん?砂場に女の子?幼稚園くらいかなぁ……」

女の子「美味しい?たくさん食べてね、のび太」

のび太(……なんだ。人形の名前か……でも、変わった子だなぁ……。人形に、僕の名前つけるなんて……)

???「――レイー!おいでー!」

???「――そろそろお昼ご飯よー!」

のび太(――ッ!?れ、レイ!?)

337: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)22:25:24 ID:ZsURDnAYN

女の子「あ――!!パパ!ママ!」

テテテテ…

ママ「何してたの?」

女の子「うん!のび太と、おままごとしてたの!」

パパ「……レイ、どうしてその人形の名前、のび太なんだ?変わった名前だけど……」

女の子「んん……分かんない!」

パパ「えええ……分かんないの……?」

ママ「まあいいじゃない。――レイ?今日のお昼は、あなたが好きなハンバーグよ?」

女の子「ほんと!?やったあああ!」

パパ「じゃあ、帰ろうか」

女の子「うん!――パパ!ママ!だ~い好き!!」

パパ「パパもレイのこと、大好きだよ」

ママ「フフフ。ママもよ」

女の子「――うん!」

のび太「……」

のび太(……そうか……幽界の王が言ってたのは……)

のび太「……ありがとう。僕の願い、本当に叶えてくれたんだね……

のび太(……本当に、ありがとう……)

のび太「……さて、そろそろ行かないと、ジャイアンに怒られちゃうな!」

タタタ……

のび太「……なんだか今日は、打てそうな気がする!――よぉし!頑張るぞー!」

タタタ……



終わり

339: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)22:30:06 ID:vWoBYEJ5u
映画化して良いレベル
つかなれ!

340: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)22:31:35 ID:ZsURDnAYN
なんとか終わりましたが……
スレタイ、もはや関係ないなぁ
あと内容も、色々グダグダでした

もっと練れば良かった

344: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)22:33:33 ID:vWoBYEJ5u
>>340
あのスレタイからこうなるとは思わなかった
タイトルは
ドラえもん
のび太の幽界大救出

でおなしゃす

345: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)22:35:23 ID:ZsURDnAYN
>>344
思い付くままに書いたからね
レイのキャラがぶれまくりで草生える

341: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)22:31:59 ID:9cxtndmzw
終わったのか…?

342: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)22:32:23 ID:ZsURDnAYN
>>341
うん

343: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)22:33:07 ID:sFyyrj3rU
やべぇ…
すげーもんを見れてホントよかった
遅くなったけど>>1乙です

346: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)22:38:32 ID:yXU7oLVwx
次回はいつ頃になりそうですか?

347: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)22:39:40 ID:ZsURDnAYN
>>346
次はもう決めてる
兄妹もの

ただ、地の文入れるかどうか迷ってるとこ

348: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)22:40:18 ID:T1QMSlimp
本当に乙

349: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)22:42:20 ID:ZsURDnAYN
最後の展開は、バタバタ変えちゃった

本当は人間に転生させて、のび太、しずか、レイで三角関係的な展開に持って行こうかと思ってたけど……
それこそ、スレタイからかけ離れてるから止めた

351: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)22:47:19 ID:vWoBYEJ5u
>>349
それはそれで(ry

350: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)22:43:58 ID:yXU7oLVwx
その展開、ちょっとみてみたかったw

352: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)22:53:35 ID:ZsURDnAYN
次の話、どうしよう

セリフ以外の文もいれた方がいいだろうか……

353: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)23:00:17 ID:BJw6x8Aaj
うぉぉぉぉぉお疲れ様!

354: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)23:11:34 ID:i2IvpQNxC
>>1乙!!
これは是非映画化して欲しいレベル

356: 開けた名無しさん 2014/09/25(木)23:36:59 ID:bEWOwW258
お疲れ様!
毎日これを楽しみにしてたよ
いい作品に出会えて良かった、ありがとう!

358: 開けた名無しさん 2014/09/26(金)00:07:04 ID:PdhMGcY6v
お疲れさん

360: 開けた名無しさん 2014/09/26(金)06:45:36 ID:WecHmq01k
乙!
面白かった

362: 開けた名無しさん 2014/09/26(金)11:23:14 ID:yWopaz15i
いつの間にか終わってた
でも、最後の終わり方がよかった
ちゃんと全部救われてる辺りが、感動した