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引用元: http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1419508000/

次記事→キモオタ「ティンカーベル殿!おとぎ話の世界に行きますぞwww」四冊目②

最初から→ キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」【1】

1: オプ速さん 2014/12/25(木)20:46:40 ID:IZ3
現実世界 キモオタの住む町 キモオタの部屋

ガチャ

ティンカーベル「ただいまー!うぅー、寒い寒いー!」

キモオタ「外は冷えますなwww暖冬とはなんだったのかwww」コポォ

ティンカーベル「うぅー、こたつこたつ!スイッチオン!」カチッ

キモオタ「ティンカーベル殿wwwエアコンもつけていただきたいwww」

ティンカーベル「おっけー」ピッ

キモオタ「この暖かくなった部屋でキンキンに冷えたコーラとハンバーガーwww至福すぎワロタwww」ガサガサ

ティンカーベル「でもマックのポテトあんまり食べられなくなって残念だよね」

キモオタ「まったくですなwwwしかし我輩マック派故wwwモスやロッテリアに浮気できないのでござるwww」コポォ

ティンカーベル「さて、じゃあ作戦会議!始めるよ、キモオタ!」

キモオタ「了解ですぞwww」
3: オプ速さん 2014/12/25(木)20:48:53 ID:IZ3
これまでのあらすじ
キモオタは現実世界に住む気持ち悪いオタクだよ!
ある日突然、妖精のティンカーベルと出会ったよ!
おとぎ話の消滅を防ぐためにいろんなおとぎ話の世界を旅してるよ!

6: オプ速さん 2014/12/25(木)21:01:51 ID:IZ3
ティンカーベル「キモオタ、ピクルスいらない。食べて」ヒョイ

キモオタ「好き嫌いはよろしくないですなwwwいただくでござるがwww」

ティンカーベル「苦手だから仕方ないじゃん!ほら、作戦会議に戻ろう!」

キモオタ「ですなwwwまず・・・次に行くおとぎ話は・・・」

ティンカーベル「【桃太郎】だよね!」

キモオタ「そうですぞ!赤ずきん殿と赤鬼殿がこの世界に行っているんでしたな。・・・何故二人はこの世界にいるのですかな?www我輩、忘れてしまいましたぞwww」

ティンカーベル「もぉ!赤ずきん達は『一連の事件に関連を持っているだろう一寸法師の鬼が、桃太郎の世界の鬼ヶ島を目指している』という情報を得たからだったじゃん!」

キモオタ「そうでしたなwww」

ティンカーベル「私達は一つ前のおとぎ話で黒幕の情報を得たわけだけど、まだまだわからないことも多いからね・・・頑張らないとね!」

9: オプ速さん 2014/12/25(木)21:14:56 ID:IZ3
ティンカーベル「とりあえず、私達は【桃太郎】の世界へこれから行って、赤ずきん達と合流するんだね」

キモオタ「赤ずきん殿の話によると、どうやら猛獣騒ぎが起きているとか・・・故に【桃太郎】のおとぎ話が消えそうなのかそうでないのかの判別をティンカーベル殿にしていただきたいのでという事のようですなwww」

ティンカーベル「猛獣騒ぎかぁ・・・鬼じゃないんだよね?」

キモオタ「鬼は猛獣カテゴリには入りませんからなwwwそれに鬼ならばわざわざ連絡をしてこないでござろうしwww」

ティンカーベル「元々お話に鬼が出てくるわけだもんね・・・猛獣猛獣・・・普通に考えたら、よそから来たのかなって思うね。あの黒幕の女の子の仲間かも」

キモオタ「断定はできないものの怪しさは十分ですな・・・それを見分けるためにも行ってみないことにはwww」

ティンカーベル「そうだね!でもさでもさ、黒幕のこともだけどさ・・・私達には課題がある訳じゃん」

キモオタ「戦闘の件ですな・・・」

10: オプ速さん 2014/12/25(木)21:26:00 ID:IZ3
ティンカーベル「あのブリキとかいう黒幕の仲間にいわれたじゃん。私達には戦う手段がないーってさ」

キモオタ「そうでしたな・・・」



──ブリキ「お前達は戦闘が出来ない。故に戦術や心理戦の入り込む余地のない純然たる戦闘力の前には屈するしかない。それがお前達の弱点だ」



キモオタ「確かに我輩もティンカーベルも戦う術を持っていないでござるからな・・・それについても赤ずきん殿に相談してみるでござる」

ティンカーベル「赤ずきんも今はマスケット使ってるけど、なんでかも聞きたいね」

キモオタ「そうですな、どちらにしろ我輩もティンカーベル殿も・・・」

キモオタ「今のままではいけないでござる。この先黒幕と対峙することになるやもしれませんからな!」

ティンカーベル「うん、このままじゃだめだ。もっと強くならないとねっ!キモオタ!」

キモオタ「その通りですぞwwwそうしなければマッチ売り殿との約束も果たせませんからなwww」

12: オプ速さん 2014/12/25(木)21:32:53 ID:IZ3
ティンカーベル「キモオタには新しい目標ができたってわけだね!尚更頑張らないとね!」

キモオタ「そうですなwww我輩、これからはひと味違いますからなwwwんんwww早速、桃太郎のお話をググっておきますかなwww」カタカタッターン!

ティンカーベル「お、えらいよキモオタ!ちゃんと調べないとまた前回みたいになるもんね!」

キモオタ「ちょwwwちょっとトラウマなんでござるからwwwやめていただきたいwww今後はなるべく調べてからいくのでwww」

ティンカーベル「でもでも、【桃太郎】って日本のおとぎ話でしょ?キモオタ、調べないとわかんない?」

キモオタ「そうですなぁ・・・恥ずかしながらわかりませんな・・・記憶に残っているおとぎ話はお婆ちゃんに読んでいただいたシンデレラ・・・それくらいですからなー」

ティンカーベル「まぁ仕方ないのかも・・・お伽話自体があまり読まれなくなってるわけだし・・・って、分かったの?【桃太郎】のおはなし!」

キモオタ「んんwwwヒットしましたぞwwwどれどれwww」

・・・

14: オプ速さん 2014/12/25(木)21:52:04 ID:IZ3
・・・

キモオタ「久しぶりのあらすじコーナーですなwww例によって【桃太郎】のおとぎ話を知っているお主等は読み飛ばしても構いませんぞwww」

ティンカーベル「クリスマスなのに付き合ってくれてありがとね!」

キモオタ「ティンカーベル殿もメタ発言が板に付きましたなwwwじゃあ桃太郎のおとぎ話のあらすじを読みますかなwww」コポォ

・・・

桃太郎

むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました
おじいさんは山に芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯へ行きました
おばあさんが洗濯をしていると上流から大きな桃が流れてきました。おばあさんはそれを持ち帰り、食べてみることにしました。

すると桃の中から赤ん坊が生まれました!桃から生まれたので桃太郎と名付けられた子供はすくすくと強く育ちました
青年になった桃太郎はある日おじいさんとおばあさんに言いました

町では悪い鬼が大暴れしている。拙者が悪い鬼を退治するため鬼ヶ島へ行きます

二人は止めましたが桃太郎の決心は固かったのです

桃太郎はおばあさんにきびだんごを作ってもらいそれを手に鬼ヶ島を目指します。

道中であった犬、猿、キジの三匹にきびだんごを分けてやり、一緒に鬼退治へいくこととなりました。

鬼ヶ島への道のりは険しいものでした、しかし一行はついに鬼ヶ島へ

悪い鬼を前に桃太郎は獅子奮迅の大活躍!
たちまち悪い鬼を退治して、うばわれた宝物を取り返しました
おかげで町には平和が戻り、多くの人は桃太郎を日本一の英雄だと誉めました
桃太郎はいつまでも幸せに暮らしました

おしまい

・・・

15: オプ速さん 2014/12/25(木)22:04:06 ID:IZ3
キモオタ「今度は悲しい結末じゃないですなwww」コポォ

ティンカーベル「でも、油断できないよ!黒幕もいってたじゃん、あっちには黒幕の仲間がいるんだよ?」

キモオタ「そういえばそうでしたな・・・我々、まだ戦う手段もえていないというのに・・・」

ティンカーベル「今回は仕方ないよ、赤ずきんと赤鬼に任せて私達はできる事をするしかないよ、ジャム投げたりさ」

キモオタ「でもあれですぞ、なるべく早めに対策をしなければwww赤鬼殿や赤ずきん殿にばかり頼っていてもいけませんからなwww」

ティンカーベル「うん、それはそうだけどさ・・・じゃあ、準備はいいかな?キモオタ!話し合いはこれでいいでしょ!おさらいもできやし、おなかもいっぱいになったし、そろそろ行こうよ!」

キモオタ「そうですなwwwおっと、暖房の電源は切っておかなければwww」カチッ ピッ ガサゴソ

ティンカーベル「じゃあいくよ!準備はいい?」

キモオタ「・・・んんwwwばっちりですぞwww」

ティンカーベル「じゃあ・・・行こう!【桃太郎】の世界へ!」

キィィィィィン

キモオタ「ぶひいいいぃぃぃぃ!!!」

ヒュン

19: オプ速さん 2014/12/25(木)22:22:20 ID:IZ3
・・・

???「・・・そろそろかもしれないよ」

かかし「んー?突然どうしたのサ?何の話なのかナ?」

???「君達・・・いや、ボク達の親友のあの娘がいってたろう?人間の男と妖精の娘・・・彼等がこの【桃太郎】のお話に来るのがそろそろかなって、思ったんだ」

ライオン「き、キモオタ君とティンカーベルちゃんだっけ・・・ど、どうする?僕達を倒しにきたらどうする?ねぇねぇ?まずくない?まずいよね?まずいよこれ、どうする?ねぇねぇ・・・」

かかし「相変わらずだナ!落ち着けヨ!そんなだから臆病だって言われるんダ!堂々としロ!」

ライオン「だ、だって・・・こないだ来た二人めちゃくちゃ怖いよ!ひとりは鬼だしもう一人の女の子は鉄砲持ってたよ!?鉄砲なんて頃すための装備だよ!?殺されるよ!まずいって、まずいまずい・・・うわあ!タヒにたくない!」

???「ほら、そんな時はどうするんだった?」

ライオン「うぅ・・・殺されそうなときは、その前に相手を噛み頃す!そうしなきゃまずいよ!でもできるかな?僕にできるかな?ちゃんと、仕事できてる?」

???「安心してもいいんじゃないかな?彼女達はすっかり足留めを食らっている、ライオン、かかし、それとボクのおかげでね」

かかし「頑張ったんだゾ!褒めロ!褒めロ!」

ライオン「ぼ、僕も頑張って村人襲ったんだ・・・ああ、でも誉めてくれなんて催促したら卑しいライオンだと思われて嫌われるかも・・・まずいよ、それってまずい・・・」

???「ふふっ、平気だよ。あの娘はきっとボクたちを誉めてくれるよ」



???「だから、もう少し頑張って、彼らの邪魔をしてやらないとね」

35: オプ速さん 2014/12/27(土)21:30:18 ID:l07
桃太郎の世界 町外れ

ヒュゥゥゥ

キモオタ「ブヒャアアァァッ!」ドシャー

ティンカーベル「えー・・・こないだはちゃんと着地できたのに!そろそろ慣れてよ!何回目なの!?」スィ

キモオタ「ちょwwwまずは心配していただきたいwww」コポォ

ティンカーベル「甘えないの!とりあえずさ、赤ずきん達に連絡してよ、おはなしウォッチでさ!」

キモオタ「それもそうですなwwwピッピとwww」

ピッピッ

キモオタ「赤ずきん殿www赤鬼殿www我々、今到着したのでござるがwwwどこかで待ち合わせたいのでござるwww」

赤鬼の声「おっ!来たか、おいどうする?赤ずきん」

赤ずきんの声「・・・私達は今、城下町にいるの。そこからお城は見えるかしら?ティンク、少し高く飛んでもらえる?」

ティンク「えっと・・・あっ!見えるよ、そんなに遠くないね」

赤ずきんの声「あら、そうなの?なら町まで来て貰える?町の入り口で待っているから」

キモオタ「承知しましたぞwww」コポォ

40: オプ速さん 2014/12/27(土)21:51:28 ID:l07
小一時間後 城下町の茶屋

キモオタ「きなこ餅を三人前と草餅を二人前頂きたいwww」

ティンカーベル「みたらしだんごください!」

赤ずきん「ぜんざい」

赤鬼「ぼた餅を一人前頼む」

店員「はい、少々お待ちを(おかしな格好の客だなぁ・・・)」

赤ずきん「・・・【マッチ売りの少女】の世界での出来事は道すがら聞いたけれど、まさか黒幕が直接出向いてくるとはね・・・正直、想定外だったわね」

キモオタ「しかしそのおかげで黒幕のヒントも掴めましたしなwww」

赤ずきん「『掴めた』ね・・・『掴まされた』のかも知れないわよ?あなた達の話を聞く限り、黒幕は今回の一件を面白がっているように見えるものね」

キモオタ「そういえば、そういう節はありますな・・・まさか、我々おちょくられていたのでは!?」

赤ずきん「そうかもね・・・けれど私達がやるべきことは変わらない」

キモオタ「そうですな!まずは黒幕を突き止めますかなwwwそしてその前に腹ごしらえですぞwww」コポォ

ティンカーベル「ねぇねぇ赤鬼、ぼた餅ってどんなお菓子?」

赤鬼「なんだティンク、知らないのか。ぼた餅はあれだ、こう、潰したあんこをだな・・・」

赤ずきん「・・・・・・」

41: オプ速さん 2014/12/27(土)22:00:56 ID:l07
店員「はい、お待たせしましたー」コトッ

ティンカーベル「はいはい!みたらしだんご私!」

赤鬼「おい、ティンク。ぼたもち食ってみるか?」

ティンカーベル「いいの!?もらう!お礼にみたらしだんごひとつあげるよ!」ウキウキ

キモオタ「赤ずきん殿www我々も交換しませんかなwww」コポォ

赤ずきん「お断りよ。それよりあなた達緊張感を持ちなさい、私達の動向は黒幕側に知られている可能性が高い、どんな手を使ってくるかわからないのよ?」

赤鬼「まぁ、わかるけどな。常に神経尖らせてるわけにもいかねぇだろ、余裕を見せつけてやるくらいでちょうどいいのさ」

キモオタ「そうですなwww今は食べることに集中するべきですなwww」

赤ずきん「・・・まぁいいわ。ねぇティンク、結局どうなの?」

ティンク「あっ、このおとぎ話が消えそうかどうかだよね・・・?えっと・・・」クンクン

赤ずきん「・・・どうかしら?」




ティンク「・・・する!消えそうな匂い!この【桃太郎】のお話、このままだと消えちゃうよ!」

43: オプ速さん 2014/12/27(土)22:17:20 ID:l07
赤ずきん「・・・そう、ありがとう。ティンク」

赤鬼「そうじゃないかとは思っていたが・・・やはりって感じだなぁ・・・」

ティンカーベル「ちょうどいいってわけじゃないけどさ、ここにいる以上はさ、このおとぎ話も絶対に消えるの防ごうね!ぜったいあいつらが何かしたせいだもん!」

キモオタ「そうですな・・・確かでお二人の話だと・・・猛獣騒ぎが起きているとか?」

赤鬼「そうだな、それが原因かどうかはわからねぇが・・・」

赤ずきん「少なくとも関連はしているでしょうね・・・あんな大きな獣、自然発生とは思えないものね」

赤鬼「確かにな・・・まぁ、オイラ達にとってはいい訓練になったけどな」

ティンカーベル「猛獣といえばライオンとか?大きなライオン?」

赤ずきん「その通りよ。ライオンに襲われたという住人も多くいた・・・・・・けれど大きな獣は別物よ」

ティンカーベル「じゃあ大きな獣ってなに?」

赤鬼「・・・ネズミだ」

キモオタ「えええwwwまさかのwwwネズミwwwなんというジョークwww」

赤ずきん「事実よ。冗談のような大きさだけどね・・・1メートルはあるかしらね。巨大なネズミ・・・とは言っても巨大なハリネズミだけれど」

44: オプ速さん 2014/12/27(土)22:33:51 ID:l07
ティンカーベル「ハリネズミってあのトゲトゲの・・・かわいいやつだよね?こないだテレビでやってたの見たよ、ねっ?」

キモオタ「一緒に見ましたなwwwなんというタイムリーwww知っておりましたかなwwwハリネズミはネズミとは言ってもネズミではなく、モグラに近い生き物のようですぞwww」

赤鬼「ほう、そりゃあ知らなかったな・・・じゃあハリモグラって事か?」

赤ずきん「・・・どうでもいい情報に食いつくのはやめてちょうだい、赤鬼」

ティンカーベル「その巨大ハリネズミがこのあたりに出てくるの?」

赤ずきん「そうね・・・私達も実際にみてみるために町外れに行ってみたけれど・・・武器もない人間が無視して進むには困難な大きさだったわね、それに妙に好戦的だったのも気になるわね」

キモオタ「そうですなwwwハリネズミはおとなしく臆病な動物ですからなwwwというのも・・・」

赤ずきん「あまりにも多かったものだから・・・討伐にも手を出してみたけれど・・・」

赤鬼「どこからあんなに湧いて出てきてるんだか・・・キリがないんだ。訓練にはなったがな」

ティンカーベル「訓練って?そういえばさっきも言ってたけど」

キモオタ「ちょwww誰も聞いてないwww我輩のハリネズミトークをwww」

45: オプ速さん 2014/12/27(土)22:47:03 ID:l07
赤鬼「今後やむなく戦うことになるかもしれないからな・・・その為に訓練をしていたんだ。お前たちを待っている間にな」

キモオタ「しかし、赤ずきん殿の銃の腕は確かでござるしwww赤鬼殿もあのカイリキナラバ訓練など必要ないのではwww」

赤ずきん「だからこそ訓練が必要なのよ、私達にはね」

ティンカーベル「あっ、そっかー・・・確かにね!」

キモオタ「ちょwwwどういうことでござるかwww我輩にも教えていただきたいwww」

赤鬼「オイラの武器は金棒だ。敵の中に飛び込み、この怪力でバカデカい金棒を所狭しと振り回して敵をなぎ払う・・・そういう先頭手段だ」

赤ずきん「そして私の武器はこのマスケット・・・知っての通り、これは魔法具。自動リロード、遠距離の射撃にも対応している。どちらかといえば先陣きって突っ込んでいくスタイルでは無いわね」

キモオタ「なるほど・・・そういうことでござるか」

赤鬼「オイラが先陣きって戦う、それはいいんだが・・・そうすると赤ずきんは攻撃しづらくなる」

赤ずきん「なにしろ、敵のすぐ近くで味方が戦っているわけだものね。下手をすれば私の銃弾は赤鬼を貫く・・・」

赤鬼「かと言って、それを恐れていて結局戦うのがオイラだけというのは良くない。赤ずきんのマスケットは、そんな理由で腐らせるには勿体ない武器だ」

46: オプ速さん 2014/12/27(土)23:06:27 ID:l07
赤ずきん「だから私達は訓練を行ったの、連携をとって攻撃をするための訓練をね。私は赤鬼と敵の動きを予測して、的確な位置へと銃弾を撃ち込む」

赤鬼「俺は弾道を確保しながら、敵の体制を崩し・・・赤ずきんに攻撃につなげる」

赤ずきん「私は私の、赤鬼は赤鬼の持ち味が活かせるような立ち回り・・・それが出来なければ話にならないものね。まだ完成とは言い難いけれど」

ティンカーベル「そっか、それが二人の戦いの手段って訳なんだね!」

キモオタ「これはwww我々も戦闘手段を確立せねばなりませんなwww」

赤ずきん「私達は長い付き合いになるのだから、私もこれくらいの努力は惜しまないつもりよ・・・あなたもそうでしょう?赤鬼」

赤鬼「おう!」

キモオタ「これはwww赤ずきん殿が赤鬼殿に対してデレを見せていると判断してよろしいですかなwww相変わらず乙女なところがありますなwww」

赤ずきん「・・・・・・」ガシャッ

ズダーン

キモオタ「ぶひいいいいぃぃぃ!!」

赤鬼「こらこら!他の客に迷惑がかかるだろう!」

ティンカーベル「でもこれはキモオタが悪い!」

赤ずきん「・・・・・・」プイッ

56: オプ速さん 2014/12/28(日)04:59:40 ID:bDM
no title

城下町の茶屋でのやり取りを描きました

まとめで見つけて感動のあまりすっ飛んできました
まさに笑いあり涙ありで
働き詰めで疲れた心も癒してくれる心のビタミンになっております
今後もお話を読めるのを楽しみにしております

64: オプ速さん 2014/12/28(日)21:07:45 ID:KMV
ティンカーベル「もう、そうやって茶化すんだから!謝って、ほら仲直り!」

キモオタ「うぅ・・・申し訳ないwww」

赤ずきん「・・・まぁいいわ。この一発でお互いこの事は忘れましょう」

赤鬼「まぁまぁ・・・戦闘手段といえば、キモオタとティンクは今後の戦闘手段どうするか悩んでるんだって?」

ティンカーベル「そうなの!こないだブリキに攻撃されたとき、どうしようもなかったんだ」

キモオタ「我々、ブラフとジャムで何とかしてきましたがな・・・もう今後はそれでは無理そうでござるよwww」

赤ずきん「ティンクの武器選びは簡単そうだけれど」

ティンカーベル「そうなの?なんでなんで?」

赤鬼「まぁ確かにな・・・ティンクサイズの剣や棍棒を振り回しても、効果は薄い。選択肢は少ないな」

ティンカーベル「そっかぁ・・・やっぱり小さいっていうのは不利だね・・・」シュン

キモオタ「いやいやwwwそうでもないのではないですかなwww」

65: オプ速さん 2014/12/28(日)21:33:19 ID:KMV
赤ずきん「そうね、剣を振り回すだけが戦いじゃないもの。あなたは小柄だけど素早く飛べるし小回りも利く、それは十分武器となりうるわね」

赤鬼「そうだぞ、ティンク。予期せぬ場所からの攻撃は決定打にもなるし、素早い攻撃が出来るなら奇襲とか特に有効なんじゃないか?」

ティンカーベル「そっか・・・そっか!なんか元気出てきた!」

キモオタ「機動力と不意打ち狙いならジャム投げはある意味ぴったりな攻撃手段だったわけですなwww」

ティンカーベル「えー?それじゃあジャム投げなきゃだめなのかな?」

赤ずきん「どちらにしても、私のマスケットみたいに遠距離攻撃のできる武器選びになるわね」

赤鬼「そうだなぁ・・・」

キモオタ「それならばいいものがありますぞwww」

ティンカーベル「いいもの?私にぴったりの武器があるかな?」

キモオタ「スリングショットを使うのはどうでござるかwww」

101: オプ速さん 2014/12/31(水)21:06:34 ID:Lbp
ティンカーベル「スリングショット?なにそれ」

キモオタ「武器ですぞwwwいわゆるパチンコというものでござるなwww」コポォ

赤鬼「オイラもわからねぇな・・・どういう武器なんだそりゃあ?」

赤ずきん「ゴムが伸び縮みする力を利用した武器ね、石や鉛を弾き出すことができる飛び道具・・・」

キモオタ「そうですぞwwwいままではティンカーベル殿が直接ジャムを投げておりましたからなwwwスリングショットを使えばより速く正確な攻撃ができるでござろうwww」

ティンカーベル「いいんだよジャムは投げなくても!」プンプン

キモオタ「いやいやwwwジャムに限らずいろいろと撃てばいいでござるよwww」

赤ずきん「・・・案外悪い案では無いわね」

赤鬼「けどよお、要するに鉛やら鉄やらを撃ち出すんだろう?だったらよお、ティンクが扱える大きさに合わせたらどうしても小さくなる。威力はかなり落ちるんじゃないのか?」

キモオタ「そうでしょうなwwwそこで魔法の力ですぞwww」コポォ

103: オプ速さん 2014/12/31(水)21:18:18 ID:Lbp
赤鬼「魔法っていうとあれか、神通力の事だったな?赤ずきんのずきんやキモオタのおはなしウォッチみたいな物をティンクにも作るのか?」

キモオタ「そうですぞwww赤鬼殿がいうように、威力には不安が残りますからなwww」

赤ずきん「・・・なるほどね。そこは魔法の力で威力を底上げするということね?」

キモオタ「御名答wwwスリングショット・・・というよりも弾の方に魔力を込めれば、いろいろできるのではwww」

ティンカーベル「そっか!違う種類の魔法を弾に込めるんだね?」

キモオタ「よくゲームで出てくる追加効果のある武器ですなwww弾を当てると火が出たり、毒状態にしたりwww」

赤ずきん「妨害や補助なら腕力もいらない、威力も気にしなくていいものね」

ティンカーベル「おぉー!なんだかカッコイイ!決めたので私の武器それにする!」

キモオタ「いくつか問題はありますがなっw2ティンカーベル殿サイズのスリングショットを作るのは裸王殿にお願いすればいい素材を譲ってくれるでござろうが・・・あとは腕のいい職人探しですかな」

赤ずきん「むしろ問題は弾の方ね・・・」

キモオタ「あてはありますがなwww作ってやるから素材集めてこいとかいってきそうな魔法使いの知り合いが一人www」コポォ

ティンカーベル「いいよ!素材集めだったら頑張るよ!私もものづくり妖精の端くれだもん!材料集めは得意だよ」ニコニコ

赤鬼「おぉ、随分とやる気だな!」

ティンカーベル「うん!えへへ、私の魔法具かぁ・・・!」ワクワク

106: オプ速さん 2014/12/31(水)21:37:24 ID:Lbp
キモオタ「嬉しそうですなティンカーベル殿wwwしかし、とりあえずはこのお話をなんとかするでござるwww」

ティンカーベル「うん!終わったら相談に行こうね!シンデレラの世界の魔法使いでしょ?約束だよ!約束したからね!」

キモオタ「わかりましたぞwww」

赤ずきん「国王に王女に魔法使い・・・薄々思っていたけれど、あなたの知り合いは凄いわね」

キモオタ「結果そうなっただけですぞwwwというか赤ずきん殿だってすごいのではwww」

赤鬼「俺のとこの村を直すとき来て貰った長者、ただもんじゃなかったもんなぁ・・・ああいう知り合いがいたら困ったとき協力してもらえるから助かるよな」

赤ずきん「あら、でも私だって彼らにお礼くらいはしてるのよ?・・・まぁ、でも困ったときは頼りあうわよ。仲間だものね」

ティンカーベル「赤ずきん!私も頼っていいんだよ!仲間だもんね!」ニコニコ

赤ずきん「・・・・・・ええ、わかっているわ。ティンク」

キモオタ「んんwww百合百合しいwww」



町娘「キャー!誰かー!」

町人「鬼だー!鬼が出たぞー!」



赤鬼「なんだと・・・!こんな大きな城下で悪い奴が暴れているのか・・・!」

赤ずきん「・・・この世界の本来の悪役がお出ましと言うわけね?」ガシャッ

ティンカーベル「・・・キモオタ!」

キモオタ「わかってますぞwwwいってみるでござる!」

107: オプ速さん 2014/12/31(水)21:51:52 ID:Lbp
悪鬼「ヒャッハー!いくぜぇ!略奪だ野郎共!人間共に日頃の恨みをぶつけてやれ!」

下っ端悪鬼1「金目の物は奪ってしまえ!持って帰れねぇなら壊しちまえ!」

下っ端悪鬼2「女子供は連れ去れば人質にならぁ!逆らう男は殺してしまえ!」

キャー キャー

ざわ ざわ ざわ

赤鬼「あいつら・・・!同じ種族として恥ずかしい。俺が行くぞ!ぶんなぐってでも止めさせる!」

赤ずきん「待ちなさい、赤鬼」グイッ

赤鬼「止めるんじゃない赤ずきん!見過ごせねぇだろう!」

赤ずきん「あなたは笠をかぶってる、角が見えないから鬼だってバレてはないけれど・・・バレたらどうするつもり?」

赤鬼「そのときは・・・その時だ!」

キモオタ「だ、だめですぞ!ここは城下町・・・悪い鬼やハリネズミの被害があるとなれば討伐部隊なんかが結成されている可能性は高いですからな」

ティンカーベル「鬼だって理由でひとまとめにされて悪者扱いされちゃうよ!」

赤鬼「だったら黙ってみてろって言うのか!?」

赤ずきん「そんなこと言っていないわ、赤鬼。あなたがでる必要はないと言ってるの」

赤鬼「・・・?」

109: オプ速さん 2014/12/31(水)22:10:37 ID:Lbp
赤ずきん「少し落ち着いて周りをみなさい。どうしても助けが必要なら私が出る」

赤鬼「わかった・・・お前が言うなら理由があるんだろう」

・・・

下っ端悪鬼1「オラオラァ!金目の物を出せ!」

商人「あわわ・・・こ、断る!お前達なんかこ、怖くねぇんだ!」

下っ端悪鬼1「この町もかよ・・・!人間風情が鬼様に楯突こうとしやがって!」グイッ

商人「うぐぐ・・・諦めんぞぉ!ワシらには正義の英雄がついておるんじゃ・・・!」

下っ端悪鬼2「オラァ!タヒにたくねぇやつは逃げろ逃げろ!ブハハハハ!」ドスドスドス

町人「女子供は逃げろ!戦える奴はこっちだ!今はとにかく耐えるんだ!もうすぐ助けが来るはずだ!俺達の英雄が・・・!」

下っ端悪鬼2「クソォ!雑魚どもが群れやがって!」

・・・

赤鬼「・・・怯えてはいるが、町人達は立ち向かおうとしているのか?なにか希望を持っている目だ」

ティンカーベル「正義の英雄ってやっぱり・・・このおとぎ話の」

赤ずきん「桃太郎・・・でしょうね」

ワオーン ウッキー ケーン

キモオタ「・・・なにか聞こえましたぞwww」

110: オプ速さん 2014/12/31(水)22:26:28 ID:Lbp
下っ端悪鬼1「あの鳴き声は・・・・・・!」

下っ端悪鬼2「お、親分!どうすんだ?」

悪鬼「馬鹿共、うろたえるな。鬼を倒す侍など所詮は噂にすぎん・・・!破壊と略奪をやめるな、俺達の行動はあくまで人間への復讐だ!」

下っ端悪鬼1「お、おう!オラオラァ!人間風情が!返り討ちにしてくれるわ!」

下っ端悪鬼2「ブハハハハ!俺達を止められる人間などいねぇ!」

悪鬼「・・・・・・」

商人「うぐぐ・・・ぐえぇ・・・ま、まだ現れんのか・・・!」

町人「もう少しだ!耐えろ耐えろー!」

ざわざわ ざわざわ

ジャリッ

???「・・・復讐と称し、略奪に破壊の限りを尽くすとは・・・まさに悪の権化よ」

悪鬼「・・・来たか、お前が噂の・・・!」

???「哀れなる鬼に救済を。悪しき魂に浄化を。・・・鬼達よ、早々に覚悟を決めよ」

悪鬼「お前ら、やっちまえ!」ウオォォォ

???「交わす言葉では分かり合えぬ。これも運命か・・・やむを得ん」



桃太郎「桃太郎・・・推して参る」チャキ

113: オプ速さん 2014/12/31(水)22:53:19 ID:Lbp
下っ端悪鬼1「なぁにが桃太郎だぁ!所詮は人間だ!脆弱で・・・脆い!俺達鬼の敵ではないわぁ!」ブォン

桃太郎「・・・哀れなり」チャキ

下っ端悪鬼1「なっ・・・金棒の一撃を刀で止めただと・・・!?どうなってやがる!普通は刀なんか折れる・・・!こいつ、神通力使いか!?」ググッ

桃太郎「・・・相手の挙動、瞳の動き・・・相手をよく観る事、そして己を理解し・・・決して慢心せぬこと」シュッ

ズバッ

下っ端悪鬼1「グッ・・・」ドサッ

下っ端悪鬼2「この・・・野郎!仲間の敵だ・・・!タヒにさらせええぇぇ!うおおおおぉぉぉ!!」ブオォン

ヒュン

桃太郎「そして、何が起きようとも・・・取り乱してはならぬ。恐怖心を押さえつけ、怒りを封じよ」ヒュォ

下っ端悪鬼2「あの野郎・・・!ちょこまかと・・・どこだ!?」

悪鬼「下っ端2!後ろだ!」

下っ端悪鬼2「あっ・・・!」

桃太郎「あらゆる感情を飼い慣らせ・・・さすれば──その刃は、研ぎ澄まされる」

ズバッ

下っ端悪鬼2「ぐあぁぁ・・・」ドサッ



桃太郎「この桃太郎・・・相手が鬼であろうと遅れは取らぬぞ」スタッ

悪鬼「こいつ・・・!」

116: オプ速さん 2014/12/31(水)23:10:58 ID:Lbp
桃太郎「・・・あとはお前だけだ。命を取るつもりは無い。早々に立ち去れ」

悪鬼「・・・くっ、帰って大親分に報告せねば・・・!」ドスドスドス

桃太郎「待て、この鬼達はお前の部下だろう?見捨てるというのか?」

下っ端悪鬼1「うぅ・・・」

悪鬼「容易く人間にやられるような鬼、我々には必要無い。煮るなり焼くなり好きにしろ」ドスドスドス

桃太郎「・・・・・・救いようのない邪悪よ」

下っ端悪鬼1「桃太郎・・・!早くトドメを刺せ・・・人間の侍には武士道ってやつがあるんだろう・・・?」

桃太郎「・・・・・・動くな、傷が広がっては手間だ」スッ

下っ端悪鬼2「お、おまえ・・・俺の仲間に何を・・・!」

パアァァァ

下っ端悪鬼1「こいつが手をかざした部分の傷が・・・癒えていく・・・?」

桃太郎「・・・次は、お前だ」スッ

パアァァァ

下っ端悪鬼2「なんだこれは・・・神通力の類か・・・」

桃太郎「これでもう動けるだろう・・・ならば改めて拙者は刃を振るとしよう」

下っ端悪鬼2「ま、また斬りかかってくるのか!?」

桃太郎「刀は抜かぬ。拙者の刃は刀のみにあらず・・・」

下っ端悪鬼1「・・・?」



桃太郎「鬼よ・・・悪いようにはせぬ。今後は心を入れ替え、人間を襲うのはこれで終わりにしてくれないか・・・?」

117: オプ速さん 2014/12/31(水)23:26:43 ID:Lbp
下っ端悪鬼1「・・・・・・おい、どうする」

下っ端悪鬼2「・・・・・・」

桃太郎「・・・頼む」

下っ端悪鬼2「・・・人間の頼みを聞く義理はない。だが、お前には適わない、俺たちは無謀な戦いを続けるほどバカじゃあねぇ・・・行くぞ」

下っ端悪鬼1「お、おう・・・!」

ドスドスドス

桃太郎「・・・・・・」チャキン

ざわ ざわ ざわ

「おおぉぉ!桃太郎!かっけええぇぇぇ!」
「助かりましたよ!さすがは桃から生まれた桃太郎!」
「素敵!抱いて!」
「鬼を許して逃がすとは・・・男だぜ!」
「うちの娘も軽い怪我をしちまって・・・なおしてやってもらえんかな」

・・・

キモオタ「ちょwwwイケメンすぐるwww」

赤鬼「あの侍がいるから町人は希望がもてたわけか・・・しかし、ただ者じゃないぞ、あの侍」

ティンカーベル「強いしあれだよね!かっこいいよね!なんであんなに強いのにこのお話に異変が起きてるのかな?」

赤ずきん「・・・わからないわよ?治癒能力なんて・・・元のお話には無いのだもの。とりあえず、桃太郎と話してみないとね?」

キモオタ「そうですな!では、いきますかなwww」コポォ

124: オプ速さん 2015/01/01(木)16:29:20 ID:OBy
町人「いやはや、助かった!あなたは私たちにとって英雄だよ!」

桃太郎「・・・当然のことをしたまで・・・拙者はこれにて失礼する」ファサ

スタスタ

町人「見返りさえ求めず静かに去るとは・・・桃太郎、なんとも清々しい英雄。噂通りの男だな」

スタスタ

ティンカーベル「ちょっとストーップ!桃太郎!待って待って!」ピュー

桃太郎「・・・・・・」グッ

キモオタ「ちょっとwwwお話よろしいですかなwww桃太郎殿ぉー!www」ドスドスドス

桃太郎「・・・・・・何者だ?」バッ

キモオタ「フヒヒwww我輩、キモオタという名の旅人でござるwww」コポォ

ティンカーベル「私はティンカーベル!妖怪じゃないよ!妖精だよ!ティンクって呼んでね」フンス

赤ずきん「赤ずきんよ」

赤鬼「オイラは赤ずきんの連れの者だ、宜しく頼む」

桃太郎「・・・拙者は桃太郎。旅の一行が・・・拙者に何用か?」

126: オプ速さん 2015/01/01(木)16:49:08 ID:OBy
キモオタ「実はですなwww・・・・・・何を話せばいいのですかなwwwティンカーベル殿www」コポォ

ティンカーベル「えぇっ!?私に振らないでよ!キモオタ、なんでノープランなの!?」

キモオタ「ちょwwwティンカーベル殿が真っ先に声をかけた故www何か考えがあるのかとwww」

ティンカーベル「そんなの無いよ!だってキモオタが行こうっていったんじゃん!キモオタが考えてると思うじゃん!」

キモオタ「そwwwれwwwはwww確かに言ったでござるけどwww言葉のあやというかwww」

桃太郎「・・・・・・用が無いのならば失礼する。拙者は供を待たせているのだ」

赤鬼「すまん、桃太郎。ちょっと話を聞きたいだけだ、待ってくれ」

桃太郎「・・・・・・拙者に聞きたいことがあると言うことか?」

赤ずきん「ええ、私達はあなたのことを知りたいのよ。桃太郎」

桃太郎「拙者には語ることなど・・・無い。すまない」スタスタ

赤ずきん「・・・・・・」

桃太郎「旅の者よ。このあたりには猛獣が現れる、決して町から出ない事だ。特に森の奥へ行く事は絶対に避けるように・・・では失礼する」スッ

赤鬼「お、おい!待ってくれ・・・!」

127: オプ速さん 2015/01/01(木)17:01:20 ID:OBy
赤ずきん「・・・今は諦めましょう、赤鬼」クイッ

赤鬼「でもよぉ、いいのか?このお伽噺の消滅を防ぐために、異変を取り除く必要がある・・・それには桃太郎と話してみるのが近道だろう?」

赤ずきん「慌てないで、近道でなくても目的地には辿り着けるもの。それに・・・桃太郎が話したくないと言うのなら無理に聞き出しても意味は無いでしょう?」

赤鬼「それもそうだな・・・だが、どうするんだ?」

赤ずきん「・・・気は進まないけれど、少し後をつけてみましょうか」

赤鬼「そうだな・・・おい、二人ともいつまでやってるんだ」

ギャーギャー

ティンカーベル「もぉー!桃太郎に怪しまれたのは私のせいじゃないもん!」

キモオタ「いやいやwwwそれは認めますがなwwwただ我輩だけが悪いわけでもないでござろうwww」コポォ

赤ずきん「・・・行くわよ。桃太郎は町の外へ向かっている。見失わないようにしないとね」

128: オプ速さん 2015/01/01(木)17:11:03 ID:OBy
桃太郎「・・・・・・」スタスタ

コソコソ

キモオタ「正義の英雄相手にまさか尾行とはwwwアンパンと牛乳が欲しいですなwww」ドゥフ

ティンカーベル「キモオタ、それは張り込みだよ!私こないだの刑事ドラマで見たもん、船越が犯人の家の前で食べてた!」

赤鬼「ティンク、それは食い物なのか?聞いたことがないものだ」

ティンカーベル「えっとね、外国でお米の代わりに食べるパンっていう食べ物にあんこが入ってるの!甘いんだよ!電信柱の影で食べるのがマナーなんだよ!」フンス

キモオタ「ティンカーベル殿wwwそれはマナーではないですぞwww間違った知識www」

赤ずきん「・・・静かにしなさい。相手は軽々と鬼を相手にする侍なのよ」

キモオタ「んんwww申し訳ないwww」

赤鬼「桃太郎はどんどん森の奥へ進んでいくな・・・」

ティンカーベル「例のハリネズミ退治かな?」

赤ずきん「どうかしらね・・・さぁ、桃太郎が動いた。行くわよ」

129: オプ速さん 2015/01/01(木)17:48:55 ID:OBy
桃太郎「・・・・・・」キョロキョロ

キモオタ「あたりを気にしていますな・・・」コソコソ

ティンカーベル「お供がいるって言ってたもんね、ここにいるのかな?」コソコソ

赤ずきん「そうかもしれないわね・・・」コソコソ

ガサガサ

桃太郎「・・・・・・戻ったぞ、お前たち」

猿「・・・おかえり、桃太郎。大丈夫?」

桃太郎「・・・大丈夫だ、お前たちは?」

犬「問題ないですよ」

キジ「鬼や町人に・・・後を付けられたりしていないか?」

桃太郎「あぁ、変な旅人に遭遇したが・・・大丈夫だ。様子を見ながら来たもんな」

犬「だったら・・・そろそろ、いいですかね?」

キジ「そうだな、ここまで来れば誰も見ていないだろう」

桃太郎「うん・・・じゃあ・・・報告するか・・・」フゥ





桃太郎「・・・うおおぉぉ!めっちゃ怖かったああぁぁ!!聞いてくれってお前ら!三人だぞ!金棒持った鬼が三人!こえええええぇぇぇ!!チビると思ったわ拙者!」

131: オプ速さん 2015/01/01(木)18:03:55 ID:OBy
キジ「三人・・・ちょっと油断したな、一人くらいだと思ったが」

桃太郎「誰だよ!一人だろうから桃太郎ひとりで行けるとかいった奴・・・戦闘中に8回はタヒを覚悟したわ拙者!」

猿「あー、それ犬が言ってたなー・・・「この匂い・・・きっと鬼は一人だよ!」とか言ってた。なぁ?そうだろ?」

犬「・・・・・・」

猿「全然違うじゃねぇかwww知恵がねぇなら黙って桃太郎の後ろで尻尾振ってろ、駄犬が」プークスクス

犬「あ?なんつったこの万年発情期が」

猿「おい、なんだやんのかコラ?」

キジ「おい、お前ら喧嘩するな。桃太郎の報告をちゃんと聞いて次の戦いに備えてだな・・・」

犬「黙ってろ地味鳥類」キッ

猿「食材になってろ!」キッ

キジ「・・・・・・っ!」ガーン

桃太郎「もおおぉぉぉー!鬼には殺されかけるし,こいつらは喧嘩するし・・・なんでこんな目にあうんだよもぉー!もう正義の英雄なんかやりたくねぇぇー!実家帰って芝刈りして暮らしたいわ拙者ぁぁぁ!」ウワァァ

・・・

赤鬼「・・・うむ」

赤ずきん「そういう事・・・」

ティンカーベル「・・・うわぁ」

キモオタ「ティンカーベル殿www引かないであげてほしいですなwww」

138: オプ速さん 2015/01/01(木)21:09:04 ID:OBy
キジ「桃太郎、落ち着け。犬と猿もだ、おまえらが喧嘩するから桃太郎が困ってるぞ?」

犬「桃太郎が困ってるのか・・・じゃあ、一時休戦するぞエテ公」

猿「桃太郎、悪かったよ。クソ犬とはもう喧嘩しないからさ、元気出せよ」

キジ「だってよ。桃太郎・・・こいつらが落ち着いたんだ、おまえにしっかりしてもらわなきゃ困るぞ?」

桃太郎「・・・そうか、そうだな。よし、じゃあ改めて報告するか」

桃太郎「さっきも言ったけど鬼は三人・・・店先や建物の一部が壊されたけど、なにも奪われなかったし、怪我人も無かった!」

犬「結果的には一人でよかったってことだよね!」

猿「はいはい、言い訳言い訳」

犬「あ?」

桃太郎「おいぃ!ちゃんと話してるんだから聞いてよもぉー!」

キジ「お前らいい加減にしろ。桃太郎、続けてくれ」

140: オプ速さん 2015/01/01(木)21:21:02 ID:OBy
桃太郎「下っ端っぽい二匹は多分改心・・・できそうかなって思うけど、親分っぽい奴には逃げられた。とりあえず町民には最近現れた獣のこともあるから、あまり町の外にはでないように頼んでおいたぞ」

猿「流石だな桃太郎!チビりかけたって言ってたけどだふんどしは大丈夫か?」

桃太郎「チビってないから!ギリギリ踏みとどまったわ!というかそこ触れなくていいよもぉー・・・」

犬「俺たちの食料集めも順調だよ!とりあえず何日かは大丈夫」

桃太郎「そうか、おつかれー・・・そうそう、あの獣は?」

キジ「針鼠の事か?」

桃太郎「針鼠も気になるけどさぁ・・・それじゃなくて」ブルブル

キジ「あーあの猛獣か・・・今日は見てないけどな」

桃太郎「よかったあぁー!拙者、もう本当に生きた心地しなかったもん、真智からここに来るまでひとりだろ?もう怖くて怖くて・・・」

犬「でも気をつけないと、あの獅子って人間を襲ったんでしょ?」

猿「気をつけないと食われるかも、桃太郎って桃みたいないい匂いするし」

桃太郎「おいいぃぃ!縁起でもないよ!そういうの冗談でもやめてよもぉー!タヒにたくないの!拙者は!」

141: オプ速さん 2015/01/01(木)21:31:26 ID:OBy
キジ「でもなぁ、確かに桃太郎は桃っぽい匂いするぞ。桃の申し子だしなぁ・・・」

桃太郎「・・・いやいや、でもさ!関係ない訳じゃん?桃っぽいにおいしても獅子が桃食べる訳じゃないし、別段拙者が襲われるってわけでも無い、でしょ?」

犬「・・・・・・」

猿「・・・・・・」

桃太郎「えええぇぇぇ!?否定しろよおぉぉ!なに?拙者やばいの?拙者、獅子の餌選びで第一候補になるわけ?」

キジ「・・・・・・すまん」

桃太郎「謝るの止めてよおおぉぉ!お願いだから否定してよ!あああぁぁ・・・勘弁してくれよもぉ・・・鬼だけでいっぱいいっぱいなんだよ拙者!獅子や針鼠退治まで余裕無いんだよ!どっちかでいいから討伐隊結成してよもぉー!」ウワアアァァ

パキッ

桃太郎「・・・・・・っ!」

犬「誰かいるのか!?」



キモオタ「申し訳ないwww小枝を踏んづけてしまったでござるww」

ティンカーベル「もう!キモオタ!駄目じゃん・・・あっ」

桃太郎「・・・・・・」

144: オプ速さん 2015/01/01(木)21:39:12 ID:OBy
キモオタ「なんというかwww申し訳ないwww」

キジ「・・・・・・おい、桃太郎」

桃太郎「・・・・・・」

赤鬼「・・・・・・」

猿「・・・・・・」

桃太郎「・・・・・・せっ」




桃太郎「拙者は桃から生まれし桃太郎・・・哀れなる鬼に救済を、悪しき魂に浄化を与える者なり」

桃太郎「旅の者よ。拙者に何用であろうか?話してみるがよい」

赤ずきん「・・・言いたくないけれど、もう遅いわよ」

桃太郎「・・・・・・見た?」

赤ずきん「ええ」

桃太郎「どの辺から?」

キモオタ「チビリそうになったくだりからですなwww」

桃太郎「最初からじゃん!んもおおおぉぉぉー!なんでこんな所にまでついて来るのぉぉ!!拙者に恨みでもあるのかよぉぉ!」ウワアアァァ

145: オプ速さん 2015/01/01(木)21:51:17 ID:OBy
桃太郎「こうなったら・・・」グッ

ティンカーベル「キモオタ!」

キモオタ「な、なにをするつもりですかな!?」

バッ

桃太郎「ホンットにすいませんでしたあああぁぁ!何でもするんで拙者の本性を言いふらすのだけは勘弁してくださいぃぃ!」ズシャアー

赤鬼「おいおい!男が簡単に土下座なんかするんじゃない!」ズイッ

桃太郎「なんだこの人でけぇぇぇ!?鬼くらいの体の大きさがあるぞ!?」

赤鬼「あ、あぁ、俺はよそからきた赤鬼だ。でも勘違いするな、俺はあいつらとは違う、心優しい普通n」

桃太郎「うわああああああああぁぁぁぁ!!!!」

赤鬼「うおっ!なんだ!?」

桃太郎「復讐に来た!キジ!逃げよう!飛んで逃げよう!早く早く!ほら早く早く!ホント急いでください頼む頼むからお願いだからお願いするからお願いしますマジでぇぇぇぇ!!!」

ズダーン

桃太郎「うぐっ」ドサッ

犬猿キジ「も、桃太郎!平気か!?」

赤ずきん「桃太郎」

桃太郎「・・・・・・はい」

赤ずきん「落ち着きなさい」

桃太郎「・・・・・・わかりました」

146: オプ速さん 2015/01/01(木)22:00:44 ID:OBy
赤ずきん「気持ちはわかるけれど、取り乱しすぎよ」

桃太郎「はい・・・・・・」

赤ずきん「何の事情があるのか知らないけれど、町で鬼を追い払ったり傷を治したのはあなた自身の力でしょう?」

桃太郎「はい、そうです・・・」

・・・

キモオタ「イケメンが少女に説教されておりますな・・・」

ティンカーベル「なんというか・・・シュールだよね。二人とも顔がいいから特に・・・」

・・・

赤ずきん「だったら、堂々としなさいな。私達は誰もあなたの本性を言いふらそうだなんて思っていないわよ」

桃太郎「ほ、本当に!?」

赤鬼「おう!本当だ!安心しr」

桃太郎「うわあああぁぁぁぁ!!鬼だあああぁぁぁ!!」

赤ずきん「・・・赤鬼、面倒だから桃太郎に話しかけないでちょうだい」

赤鬼「お、おう・・・」

149: オプ速さん 2015/01/01(木)22:34:50 ID:OBy
キモオタ「まぁまぁwww赤ずきん殿www正直、イケメン青年が美少女に説教さえているところを見るのは耐え難いのでそのぐらいにwww」コポォ

桃太郎「・・・・・・っ!」チャキッ

キモオタ「な、なんですかなwww」

桃太郎「そこを動くんじゃない!」ダダッ

ハリネズミ「フシュルルッ!」ヒュオン

キモオタ「い、いつの間に・・・!?早い上にでかいですぞ!?」

ティンカーベル「キモオタ!」

赤ずきん「くっ・・・間に合わないっ・・・!」ガシャッ

ジャキン

ハリネズミ「フシュルルッ・・・」ドサッ

キモオタ「あ、あの一瞬でハリネズミを捕捉して倒すとは・・・!」

桃太郎「ま、間に合ったか・・・」チャキン

キモオタ「桃太郎殿www申し訳ないwww」

桃太郎「ちょっとおぉぉ!油断しないでよ!さっき町でも言っただろ!?この辺りは猛獣もでるし危険なんだって!」

キモオタ「申し訳ありませんでしたなwwwでも、はっきりしましたなwww」

ティンカーベル「そうだね・・・ちょっと引いたけど、桃太郎の戦闘能力は嘘でもって何でもない、本当の力なんだね」

151: オプ速さん 2015/01/01(木)22:52:03 ID:OBy
キモオタ「桃太郎殿は・・・鬼ヶ島に鬼退治にいくのでござるよね?」

桃太郎「そんなこと知ってるんだな・・・まぁ、みんなそう言ってるし不思議でもないか・・・あぁ、そうだよ、俺は鬼退治に・・・あっ」

赤鬼「ん?」

桃太郎「い、いかない!全然行かないです!」

キジ「お、おい!なに言ってるんだ!行くんだろ!」

桃太郎「キジ!しーっ!鬼の目の前で鬼退治にいくとか言わないでくれよ頼むから!」

桃太郎「というか、キモオタ!赤鬼さんの前で何言わせるんだよ!!あれか!誘導かこれ!俺をここで葬るつもりか!」

キモオタ「ちょwwwいわれのない中傷がwww」

赤鬼「桃太郎」

桃太郎「はい!なんでしょう!」ビクッ

赤鬼「オイラは優しい鬼だ、だからお前が悪い鬼を退治するのを止めないし当然だとも思う・・・だから普通に接してくれ、頼む」

桃太郎「そ、そうなの?」

赤ずきん「ええ、保証するわ」

桃太郎「そういうことなら・・・」

153: オプ速さん 2015/01/01(木)23:33:32 ID:OBy
桃太郎「キモオタが言うとおり・・・拙者と犬猿キジは鬼ヶ島を目指してる。さっきも見たと思うけど、あの城下はこのあたりで一番大きな町だから、鬼に襲撃されることも多いんだ」

キモオタ「よくある・・・これが初めてではないと?」

桃太郎「結構頻繁だったらしいよ、拙者がこの辺りに来てからは少しは減ったかな・・・だから被害が少ないうちに鬼ヶ島へ行こうと思ったけど別の問題が発生しちゃって・・・」

赤ずきん「猛獣騒動ね?」

桃太郎「そうなんだ・・・突然獅子が現れたり大きな針鼠が出たり・・・だから今はこの国、この城下は鬼と獅子、そして針鼠の被害をうけてる。だからなかなか身動きが取れないんだよ」

ティンカーベル「あんなに強い桃太郎でも?」

桃太郎「流石にね・・・・・・勘弁してほしいよ、なんでこんなに出てくるんだよ・・・」

キモオタ「というかですなwww何故町ではあんなに英雄っぽかったというのに居間ばかり豆腐メンタルなのでござるかwww」

桃太郎「それは・・・」

キャー

犬「・・・桃太郎!悲鳴が聞こえた!」

桃太郎「なんだって・・・またかよ!んもぉぉ!・・・キジ!見てくれ!町のほうかな?」

キジ「おいおい・・・マジか」バッサバッサ

ティンカーベル「どうしたの?ねぇねぇ!」

キジ「少女を乗せた獅子が町の中へ入っていった・・・!急ぐぞっ!」

170: オプ速さん 2015/01/02(金)21:15:38 ID:Otk
城下町

ギャーギャー ざわざわ

町人「緒にとって獅子が同じ日に襲ってくるとは・・・逃げろ逃げろ!」

商人「獣相手だとどうにもならん・・・!桃太郎はまだか!?」

ギャーギャー ざわざわ

キモオタ「・・・・・・これは一体どういうことですかな!?さっきのでかいハリネズミが群をなして町中で暴れていますぞ!?」

ティンカーベル「そえれよりもキモオタ!向こう!ライオンが人間を襲ってるよ!助けなきゃ!」

赤ずきん「でもハリネズミも無視できないわね
、少しでも数を減らしておかないとね・・・」ガシャッ

赤鬼「よし、行くか赤ずきん!」ヒョイ

桃太郎「・・・・・・」スチャッ

町人「おお!桃太郎!助けてください、あの獅子が暴れていて・・・手が着けられないんです!」

桃太郎「安心するがよい。この桃太郎・・・鬼であろうと獅子であろうと必ずやこの刃で伏せさせてご覧に入れよう

桃太郎「我こそは桃の加護を受けし侍・・・桃太郎!」」

172: オプ速さん 2015/01/02(金)21:33:11 ID:Otk
町人「頼もしい!流石は桃太郎!我々の英雄だ!」

桃太郎「拙者は当然のことをしているまで・・・して、その獅子とは?」

町人「町の奥の方です!見たことのない服装の少女が操っているようで・・・私たちでは手が出せないんです・・・どうかお助けを・・・!」

桃太郎「町の人々を安全な場所へ避難させて頂きたい・・・獅子の討伐はこの桃太郎が引き受けた・・・」ジャキ

ティンカーベル「町人たちの前ではキリッとしてるね」ヒソヒソ

キモオタ「さっきはあんなに取り乱していたというのにwwwもはや二重人格ですぞwww」ヒソヒソ

桃太郎「キモオタよ・・・何をぶつぶつと申しておる?敵の目の前だというのに緊張感にかけているぞ?」グイッ

桃太郎(小声でもだめ!絶対にバラさないでよ!?)ジッ

キモオタ(桃太郎殿の目が訴えてきますなwwwここは口裏を合わせておきますかwww)

キモオタ「申し訳なかったでござるwww」

ティンカーベル「じゃあ早くライオンを倒しにいこうよ!」

桃太郎「言われずとも・・・そのつもりだ。桃太郎、推して参る!」ダダッ

173: オプ速さん 2015/01/02(金)21:47:43 ID:Otk
城下町 大通り

ティンカーベル「このあたりかな?」キョロキョロ

キモオタ「ですなwwwライオンはこっちにいるということでござったが・・・」キョロキョロ

桃太郎「伏せよ、ティンカーベル、キモオタ。敵の手の内がわからぬ以上、先制攻撃を許すわけにはいかぬ・・・キジよ、どうだ?」

キジ「これは・・・・・・桃太郎、気合い入れてくれ」バッサバッサ

桃太郎「どうしたと言うのだ・・・?」

キジ「向こうに鳥は居ないが、あの獅子は随分と鼻が利くようだ・・・ものすごい勢いでこっちへ向かってくる!一つ向こうの十字路・・・右から来るぞッ!構えろ!」

桃太郎「・・・・・・キモオタ達は拙者の後ろへ!」チャキ

キモオタ「んんwww申し訳ないwww」

ティンカーベル「桃太郎、頑張れ!」

グルルルルッ ダダッダダッダダッ

桃太郎「来るか・・・!」

ヒュオッ

ライオン「グルルアァァァァ!!」ガアアァァ

桃太郎「拙者の刀とお主の牙・・・どちらがより鋭いか・・・力比べといこうぞ!!」シュッ


ガキィィィンッ!!

176: オプ速さん 2015/01/02(金)22:00:15 ID:Otk
訂正 ミスが多くて困る・・・ごめん

ライオン「ガルルッ・・・グガアアァァ!!」グググッ

桃太郎「・・・・・・なかなか力強い牙を持っているようだな、流石は百獣の王よ!力比べは、互角のようだ・・・!」グググッ

???「ライオン・・・やめておこう。ボク達の相手は他にいるんだ」

ライオン「あっ、そっか・・・ごめんね」ヒュオッ

桃太郎「あの娘の一声で獅子が身を引いた・・・?」

キモオタ「あの娘・・・金髪ショートでござるし洋服でござるし・・・」

ティンカーベル「少なくともこのおとぎ話【桃太郎】の登場人物じゃない・・・!」

???「ふふっ、聞いたとおり察しがいいんだねキモオタ、ティンカーベル」

キモオタ「我々の名前を・・・!」

ティンカーベル「あんたもしかして・・・!」

???「【マッチ売りの少女】の世界ではボクの友達と遊んだって彼女に聞いたよ、キモオタ」

キモオタ「やはり黒幕の・・・!」

???「今度はボクが君達と遊んであげるよ・・・でもボクの相手が勤まるかな?君の友達もマスケットやガラスの靴・・・おもしろい玩具をもっているようだけど・・・」



???「ボクの玩具はひと味違うよ・・・?」フフッ

178: オプ速さん 2015/01/02(金)22:17:07 ID:Otk
ライオン「あ、あのさ、僕みたいなのが意見するのも本当に申し訳ないというか・・・ライオンという種族の面汚しになると思うんだけど、言ってもいい?」

???「いってごらん?」

ライオン「あ、あまり手の内を晒すの駄目だってかかしもブリキも言うと思うんだ・・・あぁ、本当にごめんね。僕みたいなのが流れを遮って喋って本当にごめんね。もう喋らないようにするから許してね?」

???「まぁまぁ、落ち着こう。君の言葉は間違ってない・・・全部の魔法具を使ったりしないよ。ちょっとだけさ」

ライオン「う、うん。優しいから僕、君のこと好きだよ」スリスリ

ティンカーベル「キモオタ・・・聞いた?」

キモオタ「もちろんですぞ!魔法具と言いましたな・・・!」

桃太郎「・・・・・・魔法具?」

???「さぁ・・・ボクが連れてきたハリネズミは赤鬼と赤ずきんがどんどん退治しちゃってるし・・・ボクとライオンだけじゃ不安だ。ちょっと応援を呼ぼうかな」スッ

桃太郎「紙札を取り出した・・・?あの娘・・・何をするつもりだというのだ・・・?」

キモオタ「あれは・・・トランプでござろうか?」

ティンカーベル「トランプが登場するおとぎ話って・・・もしかして!?」



???「さぁ、ボクの忠実な兵士達・・・戦争の時間だ。あいつらをねじ伏せろ」

バラバラバラッ

182: オプ速さん 2015/01/02(金)22:40:45 ID:Otk
バラバラバラッ

桃太郎「なんだというのだ・・・?あのような紙札を地にばらまいて、どういうつもりだ?」

ティンカーベル「桃太郎!離れた方がいいよ!あのトランプはきっと兵士になって私たちを襲うよ!」

桃太郎「兵士・・・?」

???「ありがとう、ティンカーベル。君もボクのおとぎ話を読んでくれたんだね・・・主人公としては嬉しいよ。お話を呼んでくれるのは」フフッ

ムクッ ムクッ

キモオタ「トランプが・・・人間サイズの兵士に変化しましたぞ!?」

ムクッ ムクッ

トランプ兵士「・・・・・・」ガシャッ
トランプ兵士「・・・・・・」ジャキン
トランプ兵士「・・・・・・」シュオッ

桃太郎「瞬く間に紙札が兵士に・・・なんの妖術か!?」ジャキ

ティンカーベル「妖術じゃないよ、トランプ兵士。・・・でも、あんたはあのおとぎ話の主人公なんでしょ!?だったらおかしい!トランプ兵士の主人はあんたじゃないもん!」

???「そう、こいつらは冒険にでるときに女王から奪ってきたんだ・・・でも問題ないよ。こいつらはボクの命令だって忠実に聞いてくれるからね」

キモオタ「・・・あの娘は一体何者なんですかな!ティンカーベル殿!?」

ティンカーベル「キモオタも名前ぐらいは知ってるんじゃないかな・・・人間の世界でも屈指の有名おとぎ話なんだもん・・・!」



アリス「自己紹介、まだだったね。ボクの名前はアリス。【不思議の国のアリス】の主人公。よろしくね?キモオタ、ティンカーベル」

184: オプ速さん 2015/01/02(金)22:56:46 ID:Otk
キモオタ「【不思議の国のアリス】・・・聞いたことありますぞ!内容まで覚えていないでござるが・・・!ウサギや帽子屋が出てくるお話でござろう!?」

アリス「ふふっ、嬉しいな。ボクのおとぎ話は世界で一番有名でみんなに読まれているから、知らない人はいないかもしれないね」

ティンカーベル「でも、黒幕の一人がアリスだとしたらマズいよ・・・!」

キモオタ「なんでですかな・・・?」

ティンカーベル「【不思議の国のアリス】はタイトルの通り、いろんな不思議なことが起きるの!それに関連した魔法具を・・・トランプを奪ったみたいに全部持ち出してるとしたら・・・!」

キモオタ「ま、魔法具を大量に持っていると言うことですかな!?」

アリス「ティンカーベルは賢いね。そのとおり、ボクはたくさんの魔法具をあの世界から持ち出してきた・・・だから、きっとボクとの争いで君たちは退屈しないよ」

桃太郎「お、おい、キモオタ!何の話をしてるんだよ・・・じゃない、何の話をしているというのだ!」

キモオタ「・・・とにかく、この娘は手強い相手ということでござる!ティンカーベル殿、赤ずきん殿と赤鬼殿を呼んでくだされ!」

ティンカーベル「わかった!」ピュー

アリス「賢明な判断だね、でも彼女達が戻ってくるまで耐えられるかな?・・・さぁトランプ兵士、ボクが命じる。あの二人をねじ伏せろ!」

186: オプ速さん 2015/01/02(金)23:18:10 ID:Otk
トランプ兵士「Yes.my lord...」ググッ

桃太郎「なんと面妖な・・・だが、そのような華奢な体の兵士などこの桃太郎の敵ではない・・・」ジャキッ

ヒュガッ

トランプ兵士「・・・・・・」ザシュッ

桃太郎「避けるとは・・・!この兵士、なんという柔軟な動き・・・!」ヒュン

キモオタ「ブヒイイィィ!ティンカーベル殿!早くしていただきたい!」ヒュオッ

桃太郎「避けるだけでは何も変わらぬ!拙者がなるべく武器を弾く、キモオタは体当たりでもなんでもして相手の体勢を崩すのだ」キーン

アリス「ふふっ、さすがは日本一の桃太郎ってだけはあるね・・・でもボクは世界一のおとぎ話の主人公なんだ、辺境の島国のトップなんかには負けない」ゴソゴソ

キモオタ「ブヒイイィィ!また何か出すつもりでござるか!?」

アリス「警戒しないでよ、小さなフラミンゴとキノコさ。こっちが大きくなるキノコだったかな・・・ほら、食べるんだ。そしてボクの槌になってもらおう」

フラミンゴ「クエックエッ」ムシャムシャ

キモオタ「キノコを食べたフラミンゴがみるみる大きく・・・!」

アリス「ボクも攻撃に移らせて貰うよ?それじゃあ試合開始だ。キモオタ、君はクリケットって知ってるかな?」グイッ

189: オプ速さん 2015/01/02(金)23:53:25 ID:Otk
アリス「さあ、ハリネズミ達・・・ボクの側においで」

ハリネズミ「フルシュシュル!」トテトテ

アリス「さぁ、始めよう・・・女王陛下式のクリケット。フラミンゴの槌、球はハリネズミ・・・当たったら血が出るなんかじゃすまないよ?」

キモオタ「ぶ、ブヒイイィィ!桃太郎殿!なんとかならんでござるか!」

ヒュン

桃太郎「・・・・・・」

ヒュン

桃太郎(なるわけねぇだろおおおおぉぉぉ!もういっぱいいっぱいだってえええぇぇ!!こいつキモオタの敵なんだろ!?マジふざけんなよもおおおおぉぉぉ!!)キッ

キモオタ「そんな目で見られても困りますぞ!」ドスドスドス

アリス「ふふっ、ちょっと劣性だね?・・・じゃあ、ライオンは別の場所から町を襲ってくれる?ここは一人でいいかもね」

ライオン「ひ、ひとりなの?アリスちゃんと一緒がいいなぁ・・・」

アリス「ふふっ、仕方ない、じゃあボクと一緒に二人をねじ伏せよう」

ライオン「う、うん!一緒にねじ伏せ・・・あいたっ!」

ズダーン

ライオン「か、かかか、顔に銃弾が!?ねぇねぇアリスちゃん!僕の顔おかしくない?変形してない!これ!マズいよぉマズいマズい」

197: オプ速さん 2015/01/03(土)17:41:35 ID:1R6
no title


読み始めた瞬間は、見覚えあるこの画像で脳内再生されてたけど、ショートヘアかー…
雰囲気は近いと思うんだけどねー

204: オプ速さん 2015/01/03(土)20:19:57 ID:ymp
赤ずきん「今のは牽制よ・・・あなた達、黒幕の仲間ね?」

ライオン「ねぇねぇ!アリスちゃん!まずいよあの娘!頃すつもりの娘だよ!ここは逃げようよ!かかしも言ってたよ、戦略的撤退っていう奴だよ!ねぇねぇ!」

赤ずきん「・・・タヒにたくなければ逃げなさい。でなければ、次は弱音を吐く口が残っていないかも知れないわよ?」ガシャッ

ライオン「うわああああぁぁぁ!!」ビクビク

赤鬼「おいおい、あんまり脅かすな・・・可哀想だろうが」

キモオタ「飛ばしておりますなwww赤ずきん殿www」

赤ずきん「【不思議の国のアリス】・・・・・・」ガシャッ

アリス「始めまして、赤ずきん。ボクは君に会えて嬉しいよ」フフッ

赤ずきん「私はそうでもないわよ?・・・・・・ああ、でもいくつか聞きたいことはあるわね」

アリス「いいよ、答えられる質問なら答えてあげるよ。君とはいえお話ししてみたかったんだ、【赤ずきん】も知名度の高いおとぎ話だからね、ボクとも話が合うと思うんだ」フフッ

赤ずきん「あなたの・・・黒幕側の目的は何なの?」

205: オプ速さん 2015/01/03(土)20:38:16 ID:ymp
アリス「ボク達の目的、そうだね・・・」

ライオン「お、おしゃべりしてる場合じゃないよ!逃げようよ!あの娘のずきん見てみなよ!あれ返り血だって!返り血浴びすぎて洗っても落ちないくらいに血が染み込んでるんだよ!まずいよまずいまずい!」ガタガタ

ティンカーベル「なんだか桃太郎みたいなのが向こうにもいるね・・・」

桃太郎(ティンク!どこで町民たちが見てるか分からないんだからやめろよ!それに・・・)

桃太郎「油断できぬぞ・・・臆病に見えるが、先ほどの立ち回り・・・実力を備えている」

アリス「直接彼女に聞いてみなよ。あの娘がリーダーだからさ、ボクはその相棒ってところかな。でもボクはあの世界から連れ出してくれた彼女に感謝しているし、単純に大好きなんだ。だから彼女の冒険につきあってる」

赤ずきん「彼女っていうのは・・・そのライオンやブリキの木こりの友達かしら?」

アリス「そこまで推理できているなら、ボクが答える必要は無いんじゃないかな?自分の目で確かめてみなよ」

赤ずきん「・・・・・・えぇ、そうするわ」

ティンカーベル「・・・・・・キモオタ、気になってることあるよね?」

キモオタ「なんですかなwww」

207: オプ速さん 2015/01/03(土)20:58:48 ID:ymp
ティンカーベル「さっきからアリス、自分のおとぎ話が世界で一番だって言ってるんだよ?」

キモオタ「言ってましたな・・・でも実際にそう言えるレベルの知名度を持っているのではないですかなwww」

ティンカーベル「今は事実かどうかはどうだっていいの!じゃあなんで【不思議の国のアリス】は存在してるのに、アリスはここにいるの?一時的にいる感じじゃないよ?」

キモオタ「・・・確かにそうですな!主人公がおとぎ話をほったらかしにして別世界に居て、それこそ異変ですからな」

ティンカーベル「赤鬼みたいにちょっとだけ内容が変わった訳でも、赤ずきんみたいにおとぎ話が消滅した訳でも無いのに・・・!」

アリス「ふふっ・・・ティンカーベルとキモオタはおもしろいところに気がついたね」

ティンカーベル「・・・・・・!」

キモオタ「なにか魔法の力を使っているのですかな!?」

アリス「もっと単純な手段だよ。アリスはボクだけど、【不思議の国のアリス】にもアリスが居る。彼女がボクの変わりをしているんだ」

赤鬼「・・・代役って奴か!」

アリス「そうだよ、少し無理矢理お願いしたけれどね?」フフッ

赤ずきん「あなたのおとぎ話に同じくらいの年頃の女の子なんて居なかったはずだけど・・・?」

アリス「そうだね、だから別のおとぎ話の世界からボクの代役を連れ去ってきた」

キモオタ「なんですと!?」


アリス「その娘は今、【不思議の国のアリス】で健気に一生懸命アリスを演じているよ。ボクに逆らえば大切なお兄ちゃん・・・チルチル君が殺されてしまうからね」フフッ

209: オプ速さん 2015/01/03(土)21:17:19 ID:ymp
ティンカーベル「チルチルって・・・【青い鳥】の主人公の!」

キモオタ「【青い鳥】というと・・・以前ティンカーベル殿を誘拐した!」

ティンカーベル「そうだよ!あのファミチキのとこの主人公の兄妹!」

赤ずきん「兄のチルチルを人質にして妹のミチルに無理矢理アリスを演じさせる。そうやって自分のおとぎ話の消滅を防いでまで、あなたは別の世界に行きたかった・・・」

アリス「ふふっ、その通りだ・・・それに、ボクには世界を渡る手段がないからね。それを解決するためにもチルチルには犠牲になってもらったんだ」

赤鬼「自分の目的に為に関係ない奴を犠牲にするとは・・・!」

アリス「そんな事より今はボクがこの世界でなにをするつもりなのかのほうが大切なんじゃないかな?」

赤ずきん「・・・そうね、私たちと遭遇することも計算済みなんでしょう?」

アリス「そうだよ。ボクはこの【桃太郎】のおとぎ話を消すつもりでここにいる。なんて言えば君達はそれを阻止する、そうだろう?」

キモオタ「もちろんでござろう!我々はそのためにここにいるのでござるからな!」

アリス「頼もしいね。現実世界の人間のくせに、自分たちに何でもできるとでも思っているのかな」

アリス「特別に答えを教えてあげるよ。桃太郎」

桃太郎「・・・何を言うつもりだ?」

アリス「ボクは鬼ヶ島の鬼の味方をする。だから次に君たちに会うときはおもいきり潰しにいくよ。言っておくけれどボクの戦力はまだまだこんなもんじゃないよ?」

桃太郎「・・・・・・」

210: オプ速さん 2015/01/03(土)21:32:37 ID:ymp
アリス「それじゃあ次は、鬼ヶ島で会おう。ほら、ライオンもいつまでもビクビクしてないで」

ライオン「だって!アリスちゃんと喋りながらたまにこっち睨んできてたんだよ、あの娘!でもお話終わったなら逃げるんだね!うんうん、それがいいよ最善だよ!」

アリス「さぁ、トランプ兵士!撤退する、戻ってくるんだ」ヒョイ

シュルルルルッ

桃太郎「兵士たちが紙へと戻っていく・・・!」

キモオタ「アリス殿!ちょっと待つですぞ!」

赤鬼「おう、あんな話を聞いてこのままほっては置けないよなぁ!」

ティンカーベル「そうだよ!ここで捕まえてやるんだからね!逃がす訳ないんだもん!」

赤ずきん「ええ、私達の目的はあなたとおしゃべりだけする事じゃあ無いのよ」ジャキッ

アリス「ふふっ、そう来ると思ったよ。でも、君達はボクを倒せない」

ライオン「いいからいいから!挑発とかやめようよ!はやく行こうよ!」

アリス「それじゃあ、鬼ヶ島でまた会おう。次はもっとすごい玩具で相手をしてあげるよ」

ヒュン

ティンカーベル「待てー!逃げるなー!」

キモオタ「一瞬のうちに姿を消しましたな・・・」

211: オプ速さん 2015/01/03(土)21:43:17 ID:ymp
赤鬼「また魔法具って奴を使ったのかもしれないな・・・」

赤ずきん「でしょうね、どちらにしても私たちの目的もはっきりしたわね」

桃太郎「あの娘は鬼ヶ島へ行くと行っていたな・・・」

ティンカーベル「鬼の味方するとも言ってたね!」

キモオタ「桃太郎殿の鬼退治を妨害するつもりですな・・・」

桃太郎「・・・・・・」

ティンカーベル「桃太郎・・・頑張ってあいつらなんとかしようね?」

桃太郎「・・・・・・」

赤ずきん「逃げるなんて選択肢、あなたには無いわよ?」

桃太郎「・・・・・・頼みがある」

キモオタ「何ですかなwww」

桃太郎「・・・・・・鬼ヶ島の悪鬼に加えて妖術使いの娘に猛獣。まとめて相手をするとなると拙者たちだけでは厳しい。お主等の実力を見込んで頼みたい。」

桃太郎「お主等に拙者の鬼退治を手伝って欲しい」

214: オプ速さん 2015/01/03(土)22:00:51 ID:ymp
キモオタ「もちろんですぞwwwアリス殿の悪巧みを止めねばwww」

赤鬼「退治・・・必要だと思うが、できれば更正させたいんだ。俺としては」

赤ずきん「それは先の問題ね、私達はどちらにしても鬼を無力化しなければいけない。まぁ、マスケットの出力は調整しておくわね」

桃太郎「・・・・・・」

ティンカーベル「ねぇねぇ、桃太郎」

桃太郎「どうした、ティンカーベル」

ティンカーベル「赤鬼もね赤ずきんも強いよ。私とキモオタはちょっと頼りないかもだけど・・・だからさ」

桃太郎「・・・・・・」

ティンカーベル「怖がらなくっても大丈夫だよ」ヒソヒソ

桃太郎「・・・・・・かたじけない」ボソッ

キモオタ「では城下の被害を何とかしたら準備をして鬼ヶ島へ行きますかなwww」

桃太郎「そうするとしよう。拙者は怪我人の治癒へ・・・」

赤鬼「オイラは力仕事を手伝ってくるかな!」

キモオタ「我輩はも行きますぞwww」

赤ずきん「キモオタ、あなたとティンクは私と一緒に来て欲しいわね」

ティンカーベル「どうしたの?」

赤ずきん「アリスの戦力について・・・情報をまとめておきましょう」

215: オプ速さん 2015/01/03(土)22:21:31 ID:ymp
城下町の隅

キモオタ「アリス殿の情報をまとめるんでしたな・・・」

赤ずきん「ええ、片鱗とはいえ黒幕側の戦力を知ることが出来たものね。きちんと戦闘に活かさなければ、勝てるものも勝てないわよ」

ティンカーベル「魔法具もたくさん持ってるみたいだしね・・・」

赤ずきん「そうね、まずは私達が知っている範囲でのアリスの魔法具を書き出してみましょうか・・・キモオタ、お願いできる?」

キモオタ「おまかせあれwwwどんどんいってくだされwww書いていく故www」

ティンカーベル「えっとねぇ・・・アレとアレと・・・」

アリスの魔法具
兵士に変化するトランプ
食べると大きくなるキノコ
食べると小さくなるキノコ

ティンカーベル「こんな感じかな?フラミンゴをちっちゃくしたならきっと小さくなる方のキノコもあるよね」

赤ずきん「そうね、あと推測の段階だけど・・・これも持っているはずよ」カキカキ

世界移動ができる帽子

キモオタ「それもアリス殿のおとぎ話に出てくるのですかなwww」

216: オプ速さん 2015/01/03(土)22:40:37 ID:ymp
赤ずきん「違うわ。アリスの世界では不思議な出来事が多すぎるから、どの魔法具を持っているか特定するのは難しいわね」

ティンカーベル「この世界移動の帽子ってチルチルのだよね?」

赤ずきん「アリスは言っていたでしょう?世界を渡る手段がないからチルチルに犠牲になってもらったって」

キモオタ「言っていましたな!ではその帽子をチルチル殿から奪ったということですかな」

赤ずきん「そうでしょうね・・・当然これ以外にも魔法具を持っているでしょうけど」

キモオタ「アリスの代役をミチル殿という女の子に無理矢理させているとも言っていましたな・・・ティンカーベル殿、この兄妹はどういった人物ですかな?」

ティンカーベル「仲がいい兄妹だよ、青い鳥を探していろんな世界をチルチルの帽子を使って一緒に冒険したんだよ。でも【青い鳥】はもう消滅してる・・・だからこそアリスはチルチルを人質にとってミチルを従わせているんだよ・・・許せない!」

赤ずきん「私のおとぎ話は消滅しているのに知名度が高いなんて言っていたもの。それって・・・意図的に消したってことになるものね。もう一人の娘かアリスか、どっちの仕業か知らないけれど」

赤ずきん「黒幕側におとぎ話を消す罪悪感なんて存在しない。だから平気でおとぎ話を消す、そして関係ないチルチルミチル兄妹を犠牲にできるのね」

ティンカーベル「絶対にこの世界を消させない!それにミチルもチルチルも助ける!」

赤ずきん「チルチルが人質になっている以上・・・アリスの世界に易々とは手が出せないわよ?」

ティンカーベル「でもいつかは絶対に助ける!今じゃなくても!」

キモオタ「そうですな、まずは鬼ヶ島へ行くでござる。これですな!アリス殿の思い通りにはさせませんぞ!」

217: オプ速さん 2015/01/03(土)22:49:05 ID:ymp
今日はここまで!

世界移動について。ちょっと重要だから補足
大きく分けて二種類あります
裸王が体験したように、海の底や洞窟などが別世界へ繋がっているケース。
これは自分の好きな場所へ行けるわけではないです
もう一個は魔法や魔法具で移動するケース。
これはものにもよるけど行き先を指定したり、相手だけ飛ばしたり出来ます

後者の魔法具は現時点でこんなかんじ
ティンカーベルの羽根
赤ずきんのずきん
黒幕の女の子の靴
チルチルの帽子(アリスが所有?)

だいたいこんな感じ

桃太郎編 次回に続きます

219: オプ速さん 2015/01/03(土)23:34:52 ID:vyd

おっつん

なんとなく桃太郎描いたので投下


no title

223: オプ速さん 2015/01/04(日)00:15:57 ID:vqr
もう一枚

ラフだけどアリスちゃん!



no title
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