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引用元: http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1419508000/

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348: オプ速さん 2015/01/10(土)20:45:10 ID:DHn
鬼ヶ島 牢

ガチャガチャ ギィィー

キモオタ「ブヒイイイィィィ!」ドサー

悪鬼3「ここでおとなしくしているんだな、貴様等の処遇は後々決める」

ティンカーベル「レディはもっと繊細に扱ってよね!このデリカシー無し鬼!離せバカー!」ジタバタ

悪鬼3「やかましい奴だ・・・貴様を縛る綱は無い、この麻袋にでも入っていろ」グイッ

ティンカーベル「暗いんだよバカー!出せバカー!」ジタバタ

悪鬼3「やかましいぞ、大人しくしていろ。せめてもの恩情で仲間の骸くらいは拝ませてやる・・・楽しみに待っているんだな」

ガチャガチャ ギィィー

キモオタ「いやはや・・・参りましたなwww」

ティンカーベル「本当だよ!でもまぁ・・・私達は戦えないから、ある意味桃太郎達の足引っ張らなくて良かったのかも・・・」

キモオタ「それはそうかもしれませんなwww」コポォ

349: オプ速さん 2015/01/10(土)20:59:11 ID:DHn
ティンカーベル「とりあえずここから出ないとね。私が麻袋から出られれば何とかなるんだけどなぁ・・・結構キツく口を縛ってあるから時間かかるかも・・・」

キモオタ「我が輩の両手も塞がっておりますしな・・・カッターナイフは有れどもリュックでござるし・・・ティンカーベル殿にがんばっていただくしか無いですな・・・」

牢の奥の人影「・・・・・・ティンカーベル・・・・・・だと・・・・・・?」

ティンカーベル「・・・えっ?キモオタ、誰かいるの?」

キモオタ「ブヒャッ!?まさか先客がいたとはwwwうるさくして申し訳ないwww」

捕らえられた鬼「構わん・・・それよりお前、ティンカーベルという名前を口にしたが・・・」

キモオタ「そうですぞwwwあの麻袋の中に我輩の友達が閉じこめられておりましてなwww」

捕らえられた鬼「・・・消失した【ピーターパン】のティンカーベルか・・・?」

ティンカーベル「・・・!そうだよ!ごめんね、ちょっと今はそっちが見えないんだけど・・・あなたはだれ?」

捕らえられた鬼「俺は鬼・・・悪鬼だ。【一寸法師】というおとぎ話からやってきた。訳あって・・・今は捕らわれの身だ」

351: オプ速さん 2015/01/10(土)21:11:16 ID:DHn
捕らえられた鬼「俺はそのおとぎ話で主人公の一寸法師と戦う悪鬼だ」

キモオタ「【一寸法師】・・・どこかで聞いた名前ですなwww」

ティンカーベル「【一寸法師】・・・!知ってる!ほらキモオタ、赤ずきんが教えてくれたおとぎ話だよ!うちでの小槌っていう魔法具の!でも今は消えちゃったんじゃなかったっけ・・・えっと、名前聞いていい?」

捕らえられた鬼「名前など無い。普通に鬼とでも呼んでくれ」

キモオタ「しかし、それでは紛らわしいですからなぁwww」

ティンカーベル「じゃあ、ちっちゃい一寸法師の敵の鬼だから、おっきい大鬼!」

大鬼「呼び名はなんでも構わん。しかし、ティンカーベルに赤ずきんという名もでるとは・・・お前ら一体何者なんだ・・・?」

ティンカーベル「私はね、消えちゃった【ピーターパン】のおとぎ話を元に戻すために・・・それとおとぎ話の消滅を防ぐために旅をしてるの!」

大鬼「・・・・・・消滅したおとぎ話を元に戻す・・・?何か手立てはあるのか?」

キモオタ「今のところはまったくないでござるwww」

大鬼「だろうな・・・俺も消えてしまった【一寸法師】のおとぎ話を元に戻すために旅をしている」

ティンカーベル「仲間だ!じゃあさじゃあさ、大鬼はなにかおとぎ話を元に戻す考えあるの?」

大鬼「俺は・・・俺達の世界とは別のおとぎ話にうちでの小槌が無いか探している」

353: オプ速さん 2015/01/10(土)21:30:01 ID:DHn
キモオタ「うちでの小槌は・・・【一寸法師】に出て来る魔法具でござろう?ほかのおとぎ話にもあるんですかな?」

大鬼「解らぬ、だが、うちでの小槌は鬼の種族に伝わる宝・・・鬼の登場するおとぎ話ならば可能性はあるのではないかと思ってな。
俺はおとぎ話とおとぎ話の境目を潜り抜ける道具・・・鬼の隠れ蓑を持っていたからそれを使って旅をしている、隠れ蓑はここの大悪鬼に奪われてしまったが・・・」

ティンカーベル「・・・ねぇ大鬼、大鬼のおとぎ話・・・【一寸法師】は何で消えちゃったの?聞いてもいい?」

大鬼「構わん。先程も話したが・・・【一寸法師】では俺は都を襲い悪事を働く悪鬼だった。つまり・・・主人公の一寸法師からみたら敵だ。だが、俺はその世界がおとぎ話の世界であり、結末の決まったものがたりであり、その結末で俺は一寸法師にやられると言うことも知っていた」

キモオタ「【シンデレラ】の魔法使い殿や【裸の王様】の大臣殿と同じというわけですなwww」

ティンカーベル「おとぎ話の世界にいながら自分たちの世界がおとぎ話だっていう自覚がある登場人物だね!それでそれで?」

大鬼「ある日俺は・・・元の筋書きとは違う・・・『俺が一寸法師を頃す』幻覚を見せられたら・・・いや、正確には見せられかけたというべきか・・・」

ティンカーベル「幻覚・・・!青鬼が言ってた鬼って大鬼の事だったんだ」

キモオタ「マッチ売り殿のマッチですな・・・!大鬼殿に幻覚を見せたのは黒幕の女の子の仕業だということですな・・・!」

大鬼「・・・あの娘のことも知っているのか。では、少し長くなるが話そう」



大鬼「【一寸法師】が消えた理由、そしてその娘のことをな」

355: オプ速さん 2015/01/10(土)21:46:51 ID:DHn
大鬼「2人は【一寸法師】の内容は知っているか?」

キモオタ「まだちゃんと読んでいないのでござるwww」

ティンカーベル「ごめんね、私も・・・」

大鬼「構わぬ。・・・一寸法師という男はその名の通り一寸・・・お前たちの世界の言い方をするなら3cm程度だ、それほどに背丈の小さな男だった。
しかし大きな志を持っていた一寸法師は都へいき、大きな屋敷の家来にして貰った・・・ある事件があり、一寸法師はその屋敷の姫と共に旅をすることになる。
そこで悪名高い鬼・・・俺に出会い、退治し、うちでの小槌を手に入れる。そのうちでの小槌で背丈をのばした一寸法師は英雄となり幸せに暮らすというのが大体の物語だ」

キモオタ「・・・んん?ちょっといいですかな?」

大鬼「どうした?」

キモオタ「その話だと大鬼殿は一寸法師殿にやられるのでござるよね?」

大鬼「あぁ、そうだ。一寸法師が腹の中に入って針を振り回して暴れた後、最終的には目玉を抉られる」

ティンカーベル「そうなの!?一寸法師やりすぎじゃないの!?」

大鬼「そういう話の筋だからな」

キモオタ「・・・それを解っていながら、結末を受け入れたと?」

356: オプ速さん 2015/01/10(土)21:55:29 ID:DHn
大鬼「・・・一寸法師はな。生まれつき背丈が一寸しかない、しかしどれだけの年月が経とうと一向に成長しない・・・」

ティンカーベル「もしかして・・・成長しないからって、桃太郎みたいに村の人に気味悪がられたんじゃ・・・」

大鬼「それだったらいくらかマシだったかも知れんな。幾年たっても成長しない一寸法師を不気味がったのは、他でもない一寸法師の両親だった。化け物ではないか・・・我が子でありながらそう思うようになり多い一寸法師は自ら家を出た」

キモオタ「なんという・・・日本の昔話の主人公はどこもそんなのばかりでござるな・・・」

大鬼「だからって訳じゃねぇけど・・・苦労が多い男だ、一寸法師は報われてもいいんじゃねぇかと思ったんだ、俺は」

ティンカーベル「目玉抉られるのに?」

大鬼「・・・それは、まぁ嫌だったが・・・だがどちらにしろ、俺と一寸法師は出会うことはなかったんだ」

キモオタ「異変が起きたからですな・・・」

大鬼「一寸法師との対決が迫ったある日、俺はある娘と出会った・・・それは物語の筋には含まれない出来事だった」

ティンカーベル「その娘が・・・黒幕!」

358: オプ速さん 2015/01/10(土)22:06:37 ID:DHn
・・・・・・大鬼の回想 一寸法師の世界

女の子「こーんにーちわ!はじめまして!悪い鬼さん!」ヘラヘラ

大鬼(・・・何者だ?妙な着物だが・・・こいつ、このおとぎ話の人間じゃあねぇのか・・・?)

女の子「あれっ?無視?ちょっとー!ノリ悪いんじゃないかなぁ?そう言うのちょーっとイライラするんだけど!」

ブリキ「落ち着け、いきなり知らない奴に話しかけられたら警戒するもんだ」

ライオン「わかるわかる、知らない人に話しかけられたら怖いもんね。僕だったら全力で逃げちゃう・・・」

かかし「まずは自己紹介するんダ!それが人付き合いの基本だろウ!」

女の子「面倒くさー・・・そういうもんなの?」

大鬼(ブリキ人形、かかしにライオン・・・こいつ・・・?)

アリス「どっちだって構わないさ。ボク達はこの鬼に用事があるんじゃない・・・うちでの小槌に用事があるんだ」

大鬼「うちでの小槌を狙っているのか・・・お前ら!」

アリス「そうだよ。君の持つうちでの小槌は数ある魔法具の中でも屈指の逸品だろう?振るだけでどんな願いも叶うんだから」フフッ

359: オプ速さん 2015/01/10(土)22:23:34 ID:DHn
アリス「おとぎ話を消すのも楽だろう?それがあればね」フフッ

大鬼「なんだと・・・!?おとぎ話を消すだって・・・!?」

かかし「うちでの小槌が手に入ったラ・・・俺はやっぱり脳みそを入れてもらいたいナ!俺はもうカラス共にバカにされない頭のいいかかしになるんダ」

ライオン「僕はねぇ、やっぱり勇気が欲しいよ。だからうちでの小槌に勇気をくださいってお願いするんだ!
・・・あ、でも僕が使うのは一番最後でいいよ?みんなが願いを叶えてから・・・一番最後でいいよ?」

ブリキ「ならば・・・俺は心を貰うとしよう。あの頃の気持ちを思い出すためにもな・・・」

女の子「私のお願いはね・・・アリス!なんだと思う?当ててみてよん!」

アリス「さぁ?降参だ、正解を教えて欲しいな」

女の子「諦めが早いなぁ!・・・私のお願いはね!今度こそブリキとかかしとライオンみんなの願いが叶う事!私達みーんなが幸せになることだよん!」ニコニコ

ライオン「優しいよ!ほんとに優しいよ!聞いた?アリスちゃん?こんな優しいこ他にいる?僕はもう泣きそうだよ、感動でね?」ジワッ

かかし「でもまずハ、手に入れないとナ」

ブリキ「そうだな・・・」

アリス「そうだね、さっさと奪ってしまおう」

大鬼「・・・脳味噌がほしいかかしに、勇気がほしいライオン、心がほしいブリキ人形・・・と銀色の靴の娘・・・お前ら、もしかして【オズの魔法使い】の・・・!!」

アリス「あぁ、随分と物知りな鬼だね。さぁ、面倒なことになる前に例のマッチを使ってしまおうか、ドロシー?」



ドロシー「オッケー!それじゃあ、見て貰おうかな!素敵な素敵な物語・・・あんたが一寸法師を頃す、そんな幻をね!」シュッ

361: オプ速さん 2015/01/10(土)22:36:30 ID:DHn
ボワー

大鬼「なんだ・・・これは・・・!幻覚か・・・?」

大鬼(俺が一寸法師を頃す・・・?そんな事は・・・あっちゃいけねぇ・・・そうなっちまえばこのおとぎ話は消えちまう・・・!うぉぉ!)

アリス「いけない。ドロシー、避けるんだ」

ブォンッ

ドロシー「おっとっとぉー!いきなり金棒振り回すとか勘弁してよねー・・・ほらぁ、マッチ消えちゃったじゃん!」

アリス「仕方ないね・・・もう一本・・・」

大鬼「ふざけるなよお前ら・・・幻覚を見せるマッチ?それをどこで手に入れた・・・おとぎ話を消す?そんな事・・・なんのためにそんな事するっていうんだ!それでどれだけの命が消えると思ってる!?」

ドロシー「どれだけなの?教えてよ、かかし」ヘラヘラ

かかし「無茶ぶりはやめロ!知らんワ!」

アリス「君に教える義理は無いよ、ただボク達は必要だからそうするだけさ」

大鬼「そうか・・・だったら!」グッ

ドロシー「あぁ、抵抗は無理だと思うよん?ブリキもかかしもライオンもアリスも私も・・・強いよ?あんたは私達のおとぎ話知ってるみたいだけど、そのなかのまんまだとおもわないほうがいいんじゃない?」クスクス

362: オプ速さん 2015/01/10(土)22:51:11 ID:DHn
大鬼「それぐらい・・・みればわかる。本来は俺がおまえたちを止める場面だろうが・・・どうも、不可能なようだ。他にどんな道具を持っているかもわからねぇ・・・俺一人でおまえたちを止めるのは無理だ」

アリス「へぇ、なかなか物分かりがいい鬼なんだね」

ライオン「じゃあさ、早くうちでの小槌もらっちゃお?そうしよ?もたもたしてて問題が起きちゃったらまずいよ?まずいまずい」

ドロシー「そうだね、じゃあ改めて!うちでの小槌ちょーだいな!」

大鬼「貴様等に渡して他のおとぎ話を消させるくらいなら・・・!」ゴロンッ

ドロシー「・・・あっ!」

グシャッ

ライオン「あああああぁぁぁ!!!うちでの小槌壊しちゃったよ!?」

アリス「お前・・・っ!」ギリッ

大鬼「・・・一寸法師と姫に謝らなければならんな。だが・・・これでお前たちの悪巧みにも使えねぇぞ?」

アリス「ドロシー・・・この鬼、頃してしまおう。せっかくこんなおとぎ話にまで来たって言うのに、こんな奴のせいで何もかも無駄になっちゃったからね・・・」

ドロシー「いいよ!ねぇなに使う?あっ!私にもアリスのあれ貸してよ!トランプ兵士!」

ゴゴゴゴゴゴゴ

かかし「いや・・・やめておいた方がいいナ。キーアイテムのうちでの小槌が壊れたかラ・・・このおとぎ話は消滅を始めていル・・・さっさと移動しよう」

363: オプ速さん 2015/01/10(土)23:01:56 ID:DHn
アリス「・・・・・・仕方ないね。一度、ボクのおとぎ話に戻ろう」ファサッ

ドロシー「あーあ、うちでの小槌も手に入んなかったしつまんないのー!ほら、みんなそばにおいでよ、帰るよ!」カツンカツン

ヒュオン

大鬼「・・・消えた。世界移動の道具を使ったか・・・」

ゴゴゴゴゴゴゴ

大鬼「成り行きとはいえ・・・このおとぎ話を消滅させたのはあいつらじゃない。この俺だ・・・!」

大鬼「一寸法師・・・姫・・・住人達・・・すまない。だが・・・」

大鬼「俺は必ずこのおとぎ話を元に戻す・・・自分がしたことのおとしまえは・・・必ずつける」

バサッ

大鬼「この鬼の隠れ蓑で・・・別のおとぎ話を渡り・・・うちでの小槌かそれに近いものを探す」

大鬼「どれだけ時間がかかっても・・・必ず、このおとぎ話を元に戻す・・・!」

・・・

365: オプ速さん 2015/01/10(土)23:18:14 ID:DHn
大鬼「・・・という事だ」

キモオタ「ティンカーベル殿・・・遂にはっきりしましたな・・・!」

ティンカーベル「うん、黒幕の女の子の正体は【オズの魔法使い】の主人公ドロシー・・・!」

大鬼「というと、おまえ等も奴らに・・・?」

ティンカーベル「私のおとぎ話を消したのもドロシーだってあいつ言ってたよ、絶対に許さないもん!」

大鬼「しかし、そのためにはここを出なければな・・・ティンカーベルが捕らえられている麻袋をこっちによこせ。それくらいはできるだろう?」

キモオタ「いいですぞwwwしかしどうするんですかなwww」ザザッ

大鬼「俺も腕を縛られてはいるが、鬼の爪ならば袋を破くくらいは・・・容易い」ビリッ

ティンカーベル「ありがと!大鬼!じゃあ今度は2人の縄をほどくよ!」グイグイッ

キモオタ「かたじけないwww」

大鬼「すまんな・・・縄さえ解ければ、扉を破ることも可能だ。仲間のところにいってやれ、きっと心配しているぞ」

366: オプ速さん 2015/01/10(土)23:29:10 ID:DHn
大鬼「ふんっ!」

ガシャーン

大鬼「よし、では脱出するとしよう・・・」

キモオタ「大鬼殿はどうするんですかな?別のおとぎ話へいくでござるか・・・?」

大鬼「おまえたちを助けてやりたいが・・・すまん、鬼の隠れ蓑を取り戻さねばならない、それに・・・俺がタヒねば【一寸法師】のおとぎ話は元に戻せない」

ティンカーベル「ねぇ、大鬼は・・・本当は悪鬼じゃないよね?」

大鬼「なにをいってる?元のおとぎ話では紛れもなく悪鬼だったぞ?」

ティンカーベル「でも、優しいよ?一寸法師達のためにおとぎ話取り戻すんだもん」

大鬼「それは俺が知っていたからだ、自分の運命を一寸法師の境遇をな・・・だからやらなければならないと思った。それよりもティンカーベル、俺もおまえも目的は同じ、自分の世界を取り戻すことだ・・・絶対に叶えような?」グッ

ティンカーベル「うん!約束!」グッ

大鬼「それじゃあ、またいつか・・・!」ダッ

367: オプ速さん 2015/01/10(土)23:34:27 ID:DHn
キモオタ「おそらく・・・大鬼殿は元々は悪鬼だった、しかし一寸法師殿の境遇を知って・・・それにいろんなおとぎ話を知って・・・心打たれて・・・改心できたのでは・・・」

ティンカーベル「どうなのかな・・・でも、なんだっていいよ!もう大鬼は私と同じ目標に向かって頑張る仲間だもん」

ティンカーベル「だから悪鬼とかそうじゃないとかいいの!」

キモオタ「そうでござるかwww」

ティンカーベル「それよりも、今は桃太郎達と合流しないと!」

キモオタ「そうですなwww思わぬところで黒幕の情報も手に入りましたしなwww」

ティンカーベル「うん!ちょっと時間かかっちゃったけど・・・大丈夫だよね?とにかく急ごう!」

キモオタ「ガッテン承知ですぞwww」

373: オプ速さん 2015/01/11(日)15:27:22 ID:2sA
・・・
ウオオォォ! ウオオォォ!

犬「すごい数の鬼だね、さすがは鬼ヶ島だ・・・!」ダダダッ


「ウォォー!桃太郎を頃せー!大悪鬼様の手を煩わせるなァ!」
「手柄は俺のもんだぁ!テメェら覚悟しろォ!」
「頃せー!頃せー!手柄を立てれば褒美が貰えるはずだ!」


赤鬼「こいつぁ、キリがねぇな・・・!」ブォンッ バキバキ

猿「やべぇ、桃太郎!そっちにデカいのが行ったぞ!」ガリガリ

でかい悪鬼「貴様が桃太郎かァ!褒美は俺がもらい受ける・・・タヒねぇ!」グワッ

スタッ

桃太郎「拙者は友を捕らえられ、虫の居所が悪い・・・今は容赦などできぬぞ!」シャキッ

でかい悪鬼「ぐあ・・・っ・・・!」ドサッ

「な、なんだあいつは・・・!」
「あれが桃太郎の力か!なんていう野郎だ・・・!」
「でかい悪鬼を一刀両断だと・・・!?」

桃太郎「哀れなる鬼に救済を・・・悪しき魂に浄化を・・・」チャキッ



桃太郎「拙者は桃から産まれし英雄、桃太郎!いざ、推して参る!」ダッ

374: オプ速さん 2015/01/11(日)15:41:51 ID:2sA
ザワザワ ザワザワ

赤ずきん「ようやく調子が出て来たようね、桃太郎」

桃太郎「うむ、赤ずきんよ。今の我に討てぬ敵は無し・・・!拙者について参れ!犬!猿!」バッ

犬「よーし!いくぞぉ!ガウガウガウ!」ガブー

猿「いっちょやるかぁ!キッキッキー!」シュオッ

ガブガブッ

悪鬼「グオッ・・・この犬!足の腱を狙いやがったぞ!てめぇら気をつけろ!足の腱を噛み切られたら歩けねぇぞ!」

犬「へへっ!これなら噛みつきしか出来ない俺も鬼をやっつけられるもんね!どんどんいくぞー!」ガブガブッ

猿「おいおい、足の腱を狙うとかまどろっこしい戦法だなぁー」クスクス

犬「あ?ちゃんと鬼を無力化出来てんだろ、よく見ろやクソが」

猿「へっ!鬼を無力化するってのはな、こうやんのさ!」シュシュッ

ガリッ

悪鬼「グアァッ!この猿・・・!目玉を抉りに来やがった・・・!お前らぁ!猿にも気をつけろ!こいつすばしっこいぞ!」

猿「視界を奪ってやるほうがよっぽど効率がいいんだよ!まぁお前には届かないだろうけどな」クスクス

犬「は?じゃあ勝負じゃボケ・・・どっちが鬼を退治できるか・・・ズルすんなよクソ猿」ガウガウ

猿「ズルなんかしなくても俺の圧勝じゃボケ犬、負けたときの遠吠えの準備でもしとけよ」キキッ

悪鬼「用心しろォ!この家来どももなかなかやりやがる・・・!油断するんじゃねぇぞ!」

ウォォ!ウオオォォ!

376: オプ速さん 2015/01/11(日)16:08:08 ID:2sA
「ウオオォォ!桃太郎も家来も駄目だってんなら、俺が狙うのは人間のガキだぁ!」
「そうだ!そいつが一番弱いはずだ!そいつを頃してあいつらの勢いを止めろォ!」
「ガキを乗せている赤鬼を取り囲め!」

赤鬼「取り囲まれたか・・・!」

赤ずきん「・・・心外ね、私が弱点になっているような言い方をされるのは。赤鬼、特訓でやったでしょう。あれをやるわよ」ガシャッ

赤鬼「おう、真上にぶんなげりゃあ良いんだよな・・・!よいしょぉ!」ブォンッ

悪鬼「なっ・・・!鬼が小娘を空高く放り投げたぞ!?仲間割れか・・・!?」

ヒュゥゥッ

赤ずきん「さぁ、痛いのが嫌なら避けなさい」ガシャッ

ズダダダダダダズダーン

悪鬼達「グアアアァァァァッ!」

桃太郎「赤鬼殿を中心にし、すべての敵が視界に入る上空から周囲の敵を一掃するとは・・・!」

スタッ

赤ずきん「さあ、これでも私が弱点だと思う鬼は掛かってきなさいな。お望みの場所を撃ち抜いてあげるわよ?」

378: オプ速さん 2015/01/11(日)16:20:47 ID:2sA
「やべぇぞ・・・こいつら相当なやり手だぞ!?」
「馬鹿野郎、怯むんじゃねぇ・・・!とにかく攻めろ攻めろ!」
「鬼の実力みせてやらぁ!」

キジ「待たせたな・・・!大悪鬼の居所が解ったぞ!」

桃太郎「御苦労、敵の大将はどこにいるのだ?」

キジ「このまま真っ直ぐ島を奥に進んだ場所に大悪鬼が待ちかまえている!・・・子分の鬼もいくらか居たが、アリスやその仲間は見当たらなかった・・・!」

赤鬼「このままだとキリがない・・・!こっちの戦力が万全なうちに、一気に大悪鬼を叩くか!?」

桃太郎「・・・・・・」

赤ずきん「・・・桃太郎?」

桃太郎「・・・それが良かろう、大将を失えば敵は総崩れとなる・・・!進むぞ!」ダッ

赤鬼「おう!急ぐぞ桃太郎・・・!戦いが長引けばこっちが不利になる!」ダッ

シュッ

アリス「様子を見に来てみれば・・・随分と派手にやってるね。もう雑魚悪鬼は随分倒したんじゃないかな?」

赤ずきん「アリス・・・!」

アリス「せっかく来たんだ、ボクが相手をしてあげるよ。約束しただろう?次に会うときは思い切り君たちを潰すってね?」フフッ

466: オプ速さん 2015/01/13(火)19:52:09 ID:ihz
桃太郎「このような時に・・・!刃を交える事、やむを得んか・・・?」

赤ずきん「いいわよ、桃太郎。無視して大悪鬼を目指しましょう」フイッ

赤鬼「いいのか・・・?」

赤ずきん「・・・桃太郎が鬼退治を達成出来なければこのおとぎ話は消滅する。ここで戦って桃太郎がタヒんでしまえばそこで終わってしまうのよ」

赤鬼「だったら大悪鬼の退治を優先にするってことか・・・」

アリス「へぇ、まぁ賢明な判断だろうね。ボクの相手をして君たち全員無傷とはいられないだろうしね」

赤ずきん「行きましょう、赤鬼。私達は彼女の話を聞いている暇なんてないもの」スッ

赤鬼「おう、わかった」

桃太郎「目指すは大悪鬼、ただ一人・・・!」

アリス「でも赤ずきん・・・君達は思い違いをしている。ボクが君達を容易く見逃すと思うかい?」

赤ずきん「・・・・・・」スッ

アリス「つれないな、赤ずきん。ボクに約束を破らせるつもりかい?まぁ、いいさ、君の意志は関係ない」ゴソゴソ



アリス「特別だ、素敵な笛を吹いてあげるよ。さぁ、赤ずきん、赤鬼・・・ボクの側へおいで」パッパパー

383: オプ速さん 2015/01/11(日)17:00:42 ID:2sA
パッパパー

桃太郎「珍妙な笛を吹き始めたようだが・・・。赤鬼殿、急に立ち止まってどうしたというのだ?」

赤ずきん「体が・・・っ!」ググッ

赤鬼「・・・どういう事だ!体が言うことを聞かない・・・!」ググッ

桃太郎「体が?なんだというんだ・・・あの娘の笛か・・・!?」

アリス「陽気な音色だろう。気持ちが晴れていくと思わないかい?」フフッ

パッパパー パッパパパー

赤鬼「体が勝手に・・・アリスの方へ進んでいく・・・!なんでだ、抵抗ができないぞ!?」ググッ

赤ずきん「赤鬼・・・無理よ、アリスが吹いているのは魔法の笛・・・抗う事なんか出来ない・・・!」

桃太郎「赤ずきん!赤鬼殿!」

ビュオ

アリス「ようやく側に来てくれたね、二人とも」フフッ

赤鬼「どうなってるんだ一体・・・!新手の魔法具か!?」

赤ずきん「アリスあなた・・・持ち出したのは【不思議の国のアリス】の魔法具だけじゃなかったのね・・・?」

アリス「あぁ、そうだよ。全部は見せないけれど、出し惜しみをするつもりもあまり無いからね・・・さぁ、ボクと一緒に始めよう。戦争を」

394: オプ速さん 2015/01/11(日)20:29:46 ID:2sA
桃太郎「・・・・・・っ!」

キジ「まずいぞ・・・桃太郎!」

犬「ライオンもどこかに潜んでるんじゃない!?」キョロキョロ

アリス「いいや、ライオンたちは大悪鬼のところで留守番だ。ここには手駒になる鬼が何人もいるからね」パチン

ゾロゾロ・・・ゾロゾロ・・・

赤鬼「ここにきて増援か・・・!」

アリス「さぁ、まずはこの悪鬼たちに任せてボクは──」

ヒュォ

アリス「少し離れた場所で様子を見させてもらおう。赤ずきんと赤鬼・・・二人の実力を見たいしね」フフッ

桃太郎「離れた場所に一瞬で・・・!」

赤鬼「瞬間移動だと・・・!」

赤ずきん「・・・魔法具の御披露目はもう結構よ、アリス」ガシャッ

アリス「そうかい?まだ他にもあるんだ、ボクの玩具はね」

赤ずきん「・・・さぁ、始めましょうか」

桃太郎「・・・・・・二人だけ危険な目に遭わせるわけにはいかぬ!この桃太郎、助太刀いたす!」ザッ

アリス「あぁ、桃太郎。悪いけれど君はお呼びじゃあない」パッパパパー

395: オプ速さん 2015/01/11(日)20:47:36 ID:2sA
桃太郎「クッ・・・体の自由が利かぬ・・・!」ググッ

犬「ど、どうなってるんだこれ!」ググッ

猿「どんどん鬼ヶ島の奥の方へ勝手に進んじまう!」ググッ

キジ「あの娘の笛のせいか・・・!」ググッ

赤ずきん「桃太郎、アリスが吹いているのはおそらく【ハーメルンの笛吹き男】の笛・・・音色で人や動物を引き寄せたり遠ざけることができる魔法具・・・アリスがあなたを近づけないと決めたなら、こっちに来ることは出来ないわ」

アリス「その通りだ、ボクは赤ずきんと赤鬼の力が見たい。桃太郎は大悪鬼のところへいくといいよ」

赤鬼「ここはオイラ達に任せて、先に進め!桃太郎!」

桃太郎「・・・・・・っ!アリスはお主らに任せる。拙者は大悪鬼を成敗いたす・・・!後程会おう・・・!」ダッ

アリス「さぁ、邪魔者は消えた。せいぜいがんばって戦ってほしいね、でないと僕もつまらないし・・・このおとぎ話も【ハーメルンの笛吹き男】のように、消えてしまうよ?」フフッ

赤ずきん「・・・赤鬼。あなたは自由に動いて戦いなさい、私は後方から援護するから」スタッ

赤鬼「おい、大丈夫か・・・?敵に囲まれでもしたら・・・」

赤ずきん「平気よ。それに、私を肩に乗せたまま戦って勝てる相手でもないもの」

赤ずきん「気合い入れなさい、赤鬼。そうでなければ、私達の旅はここで終わってしまうでしょうからね・・・」ガシャッ

396: オプ速さん 2015/01/11(日)20:55:22 ID:2sA
赤鬼「うむ・・・よしきた!うおおおぉぉ!!」ゴゴゴゴゴ

「あの鬼・・・人間の味方なんぞしやがって・・・!」
「だがあの気迫・・・ただ者じゃあねぇぞ!」
「やっぱりあのガキから狙うべきだ!」

悪鬼「うおおおぉぉ!!人間にしっぽを振るような軟弱ものに俺の金棒が受けられるかァ!」

ビュオン ガキーン

赤鬼「生憎だが、オイラも少しくらいは金棒の腕に覚えはある・・・!」

ビュオン ガキンッ ドシーン

悪鬼「この鬼・・・!俺全力の金棒を弾き返すとは・・・!」

赤鬼「さぁ、こい!悪鬼共!過去に捕らわれ悪を選ぶことなんか愚かだって事を教えてやろう!」ググッ

397: オプ速さん 2015/01/11(日)21:05:45 ID:2sA
悪鬼「うおおおぉぉ!!」ダッ

ガキーン

赤鬼「悪鬼など・・・悪さをして人間に復讐するなど、なんの意味もない・・・!」ビュオン

悪鬼「グアアァァッ・・・!・・・クソっ、貴様は鬼のくせに人間に飼い慣らされたか・・・!」

赤鬼「違う!なぜ支配する側とされる側の関係しか見えないんだ・・・!縦の関係じゃない、仲間として協力し合う事が・・・何故出来ない!」ググッ

悪鬼「決まっているだろ・・・人間共は弱い!今こそ俺達悪鬼があいつらを支配する時・・・!」ビュオン

ガキーン

赤鬼「・・・それが愚かだと言うんだ!お互いに争うことに意味なんかない!」ザザッ

悪鬼「貴様がそういう想いを掲げるなら勝手にしろ、だがそんな甘い考えの奴に俺達は・・・大悪鬼様は決して敗れぬ!」

赤鬼「何故だ・・・何故・・・!」

悪鬼「それに弱い奴は弱点になる。貴様が仲間だというその人間のガキ・・・そいつを頃してしまえば、お前も戦う気力をなくすか?」

400: オプ速さん 2015/01/11(日)21:17:02 ID:2sA
悪鬼「お前ら!誰でもいい!あのガキを狙え!」

赤ずきん「・・・・・・」ガシャッ

ウオオオォォ!!

悪鬼2「頃せ!人間のガキなんぞ一捻りだ!」

ビュオンビュオン ドゴォ!

悪鬼2「ぐ・・・あ・・・っ!」ドサッ

赤鬼「・・・言っただろう、あいつは俺の仲間だ。支配する側でもされる側でもない、だから・・・お前たちの相手はオイラだ!」ググッ

悪鬼「・・・その甘い考えが命取りだというのだ!ガキのお守りをしながら戦っていては・・・自分自身の守りが留守になる!」ビュオン

赤鬼「クッ・・・!防御が間に合わないか・・・!」

ズダーンズダーン

悪鬼「グアッ・・・!あ、の・・・娘かぁ!」ギロリ

赤ずきん「さっきから私のことをガキガキと言っているけれど・・・そのくらいにしておきなさい」スクッ



赤ずきん「そのガキに負けたとき、恥ずかしいわよ?」ガシャッ

401: オプ速さん 2015/01/11(日)21:25:14 ID:2sA
悪鬼「グアッ!一斉に攻撃を仕掛けろ!相手は鬼だろうとガキだろうとかまわねぇ!とにかく休む隙を与えるな!」

ウオオオォォ!!

赤ずきん「赤鬼、自分の事くらい自分で守れる。私を気にせずにもっと自由に戦いなさいな」

赤鬼「だけど・・・お前」

赤ずきん「私を信じなさい。大丈夫よ、一緒に特訓したあなたは知ってるでしょう?」

赤鬼「・・・おう!さぁ、来るぞ・・・!ここが正念場だ、気合い入れるぞ赤ずきん!」ググッ

赤ずきん「ええ、そうね・・・さぁ、早いところ始末してアリスの相手をしてあげないとね。でないと、あなたも退屈でしょう?」

アリス「言うね、赤ずきん。相手はしてあげるよ、その悪鬼をみんな倒したらね?・・・さぁ、遠慮はいらない、さっさと頃してしまえ、悪鬼共!」

403: オプ速さん 2015/01/11(日)21:34:26 ID:2sA
ウオオオォォ!!

赤鬼「ウオォッ!絶対にオイラは負けない・・・!」グイッ

ビュオンビュオン

赤鬼「人間と鬼が共存できる世界を作るまでは・・・悪鬼に屈しちゃいけねぇんだ!」

ビュオン

「グワアアアァァ!」
「くそっ、鬼の中でも相当だぞあいつは・・・!」
「ええい怯むな!数で圧倒しろ!」
「数でって言っても、あのガキが援護してるせいでなかなか・・・!」

ズダーン ズダーン ズダーン

赤ずきん「・・・・・・」ガシャッ

悪鬼「このガキィ!援護なんて小癪な真似を・・・グアッ!」

ズダーンズダーン

赤ずきん「近寄らないで欲しいわね。赤鬼に当てないように援護射撃するのは結構集中力を使うのよ」ガシャッ

悪鬼「畜生・・・こいつら・・・!」

407: オプ速さん 2015/01/11(日)21:43:04 ID:2sA
ワーワー ワーワー

ビュオンビュオン ズダーン ビュオン ズダーンズダーン

アリス「・・・へぇ、二人は組むようになってからまだ日が浅いと聞いていたけど・・・」

アリス「とてもそうは見えない動きだ、特訓でも重ねたのかな」

アリス「赤鬼は鬼の持ち味である筋力とスタミナを生かして縦横無尽に金棒を振るい」

アリス「赤ずきんは魔法具のマスケットで的確に、そして時に連続射撃で赤鬼を援護・・・しかも、自分としては敵の間合いも考えて動けてる。だからこそ赤鬼は自分の攻撃に集中できる」

アリス「このコンビはなかなかに強いね、ボク達の邪魔をされちゃあこの先面倒だ・・・」

アリス「しかし、思ったより悪鬼が動けていないな・・・これは想定外だ・・・」

アリス「仕方ないな・・・」カチャ

413: オプ速さん 2015/01/11(日)22:00:26 ID:2sA
ズダーン

悪鬼「グエッ・・・!」ドサッ

ビュオンビュオン

悪鬼「グウアアアァァ!!」ドサー

赤鬼「少しは減ったようだが・・・まだアリスを攻撃するには、悪鬼が多すぎる!」

悪鬼「まだまだ・・・俺はまだやれるぞぉぉ!!」グワー

ビュオンビュオン

赤鬼「何とかしてアリスをどうにかしないと、まずいぞ・・・だが」

赤鬼(特訓の成果だろうか・・・赤ずきんとの連携が思ったよりうまくいっている)

赤鬼(特訓の時はよく背中を撃たれたがな・・・だが今はあいつもうまく立ち回ってくれている、おかげで全力で動ける!)

悪鬼「ウォォォ!食らえぇぇ!」ビュオン

ズダーンズダーン

赤鬼「ええい!もうそろそろ終いにしたい・・・お前たち悪鬼の相手をしている時間はあまりないんだ!」ウオオォォ

ビュオンビュオン 

悪鬼「ウオオオォォ!!食らえ鬼めぇぇぇ!」

赤鬼「ええい、かかってこい・・・!」

赤ずきん「・・・・・・うぐっ!」

赤鬼「!?」



赤ずきん「痛い・・・!赤鬼・・・はやく助けて・・・!」

417: オプ速さん 2015/01/11(日)22:17:26 ID:2sA
赤ずきん「・・・・・・っ!」バッ

赤鬼「しまった・・・!今助けるぞ、赤ずきん・・・!」ググッ

赤ずきん「待ちなさい!赤鬼・・・!」

クルッ

赤鬼(なんだ・・・?赤ずきんの周りに悪鬼なんか・・・。おい、まさか・・・!)

赤ずきん「赤鬼!目の前の敵に集中しなさい!今の声は・・・」


赤ずきん「今の悲鳴は私じゃない・・・!」

ゴスッ

赤鬼「ガハッ・・・ぐっ・・・」ヨロッ

赤ずきん「赤鬼・・・!」

悪鬼「よし!鬼が体勢を崩した!一斉にかかれぇい!」

ウオオオォォ!!

419: オプ速さん 2015/01/11(日)22:34:26 ID:2sA
赤ずきん(さっきの悲鳴は私の声そっくりだった・・・いいえ、ほぼ一致していたと言える)

赤ずきん(アリスの魔法具・・・可能性としてはそれだけど・・・今は赤鬼を助けないと・・・!)

赤ずきん「あなたたち赤鬼から・・・離れなさい・・・!」ガシャッ

アリス(赤鬼ボイス)「その必要は無い、赤ずきん」スィ

赤ずきん「アリス・・・!いつの間にか私の目の前に・・・!」

アリス(赤ずきんボイス)「びっくりしただろう?今は赤ずきん、君の声でボクは会話してる・・・面白い魔法具だろう?」フフッ

赤ずきん「今すぐ・・・そこを退きなさい!」

アリス(赤ずきんボイス)「感情的になるなんて君らしくないね。せっかくボクの手の内を一つあかすことができたんだ。喜んだらどうだい?なんなら君の声でいやらしいセリフの一つでも吐いてあげようか?」フフッ

赤ずきん「聞こえなかったかしら?それともタヒなない自信でもあるのかしら・・・?」ガシャッ

アリス(赤ずきんボイス)「タヒなない自信?フフ、おもしろいことをいうね」

ペッ

アリス「あるに決まっているだろう?そんなもの」

440: オプ速さん 2015/01/12(月)17:08:57 ID:fIN
>>434
もちろん食えない。そこは狼だからって事で・・・
食べる以外に口に含んで声を変えるバージョンもあるらしい。アリスは後者

>>435
絵支援ありがとう
アリスが悪そう可愛いwww今なんでもするっt

鬼神のセリフ読みにくいかも、すまん
ちょっとだけ書いていきます

424: オプ速さん 2015/01/11(日)22:46:18 ID:ZzQ
赤ずきん(アリスが今吐き出したもの・・・!)

赤ずきん「チョーク・・・!」

アリス「怒っていても実は冷静なのかな?それとも、ボクが使った魔法具の正体を確認しようとしているあたり余裕があるのかな?」

赤ずきん「声が変わるチョーク・・・!あなた、一体どれだけのおとぎ話で好き放題してきたというの・・・!」

アリス「そんなの君には関係ないだろう?確かに今の魔法具は【狼と七匹のこやぎ】の狼から奪った、声を自在に変えるチョークだ。でも君がするべきは赤鬼の心配でもほかのおとぎ話の心配でもない」

赤ずきん「・・・っ!」

アリス「君自身の心配をしたほうがいい」フフッ

ズダーン

アリス「ふふっ、無理無理。無理だよ、ボクには当たらない。でも一応、お返しはしておくよ」

バチンッ

赤ずきん「ぐっ・・・!」

グイッ

アリス「おい、悪鬼共!そっちの鬼よりこの娘を先に始末するんだ。好きなようにするといい、八つ裂きでもなんでもね」ゲシッ

426: オプ速さん 2015/01/11(日)23:04:57 ID:ZzQ
・・・

赤鬼「グッ・・・ぐぁ・・・!」ドサァ

悪鬼「ふん、倒してみれば他愛のない鬼だ。所詮人間に肩入れするような鬼だ、底が知れている」ゲシッ

「おい、アリスの命令だぞ?先にあのガキを始末しろとさ・・・」
「まったく、あいつが大悪鬼様に認められてなきゃ頃してやるのに・・・」
「まあいい、あのガキ好きにしろとさ・・・人間への日頃の恨みもある、八つ裂き程度じゃあおさまらねぇな」
「惨たらしく痛めつけてやるしかねぇ」

赤鬼「グッ・・・赤ずきん・・・・・・!逃げろ・・・!」

ズダーンズダーン

赤ずきん「・・・・・・」ゼェゼェ

赤鬼(オイラがあの偽物の声にだまされちまったから・・・急げ、早く赤ずきんを助けねぇと・・・!)

ズダーン 

赤ずきん「クッ・・・離しなさい・・・!」ゼェゼェ

赤鬼(クソ・・・!体に力がはいらない・・・!動け、倒れている場合じゃない!赤ずきんが・・・頃されちまう!)

赤鬼(動け・・・動け・・・!!)

???「無様ヨ・・・」

赤鬼「なんだ・・・頭の中に声が・・・」




???「赤鬼ヨ・・・コノヨウナ末路デ・・・貴様ハ納得出来ルノカ・・・?」

438: オプ速さん 2015/01/12(月)11:13:35 ID:Q2c
登場タイトルまとめ

ピーターパン→消滅
シンデレラ→無事
裸の王様→無事
王様の耳はロバの耳→消滅
こびとの靴屋→無事
泣いた赤鬼→無事
赤ずきん→消滅
一寸法師→消滅
かぐや姫→無事
舌切り雀→不明
蛙の王子→無事
石のスープ→無事
わらしべ長者→無事
桃太郎→キモティン鬼ずきんいまここ
マッチ売りの少女→無事
眠り姫→無事
人魚姫→無事
おやゆび姫→無事
幸福な王子→無事
青い鳥→不明
オズの魔法使い→不明
不思議の国のアリス→不明
ハーメルンの笛吹き男→消滅
狼と七匹のこやぎ→消滅

441: オプ速さん 2015/01/12(月)17:24:16 ID:fIN
赤鬼「納得出来るわけ無い・・・!」グッ

???「ソウダロウ・・・ナラバ、ソノ肉体ヲ我ニ預ケルガヨイ・・・」

赤鬼「・・・お前は一体・・・どこから話しかけている・・・?」

鬼神「我ハ鬼神。我ハ貴様ノ精神ニ潜ミシ鬼神ナリ・・・!直接貴様ト会話スルノハ初メテダナ・・・」

赤鬼「鬼神・・・!オイラが奇人病にかかったときのあの鬼神だと言うのか・・・!」

鬼神「ソウダ、ドウヤラ貴様ガ窮地ニ陥ッテイル様子ダッタノデナ・・・コウシテ語リカケテイルノダ」

赤鬼「・・・お前は『柊の薬』で無力化出来るはずだ・・・!現に今までだって・・・お前は姿を見せなかった」

鬼神「ソウダ、アノ忌々シイ薬ノセイデ我ハ自由ニ動ケヌ・・・貴様ノ精神ノ中デ・・・タダタダ時間ヲ無碍ニシ、過ゴスダケ・・・」

鬼神「ダガ、我ハ鬼ノ憎悪ガ産ミダシタ鬼神。ソシテココ鬼ヶ島ハ・・・我ノ原動力デアル『人間ヘノ憎悪』デ溢レテイル・・・」

鬼神「薬ノ効果ガアル故、完全復活トハイカヌガ・・・僅カナ時間ナラバ貴様ノ肉体ヲ使役デキルダロウ・・・」

442: オプ速さん 2015/01/12(月)17:34:46 ID:fIN
鬼神「時間ニシテ数分程度ダガ・・・コノ程度ノ鬼ヲ一掃スルニハ十分ダ」

赤鬼「・・・お前に肉体を貸せば、赤ずきんを助けられる・・・」

鬼神「我ニアノ娘ハ興味ナイ。タダ宿主デアル貴様ニタヒナレルノハ・・・困ル、ソレスナワチ我ノタヒデモアルノダ」

赤鬼「・・・・・・」

鬼神「時間ハナイ・・・ドウスルノダ・・・?」

赤鬼(信じてもいいのか・・・本当に数分だけなのか・・・?)

赤鬼(出任せを言って、俺の精神を奪うつもりじゃあ・・・ないのか?)

赤鬼(・・・・・・っ!)

467: オプ速さん 2015/01/13(火)19:52:49 ID:ihz
赤鬼(でも・・・オイラの精神が奪われるとか・・・取り返しがつかなくなるとか・・・そんなこと・・・)

・・・

ウオォォ!ウオォォ!

悪鬼「娘を捕らえたぞ!」ウォォ

「うおおおぉぉ!頃せ頃せ!」
「四肢を引きちぎれー!」
「一思いに頃すなー!俺たちの怨みをぶつけろー!」

赤ずきん「・・・っ!」ジタバタ

悪鬼「観念しろ、ガキ・・・それとも抵抗する気の起きないように足でも潰してやろうか?」

ヒュガ

赤ずきん「うぐ・・・がぁ・・・っ・・・!」ベキベキ

・・・

赤鬼「そんなこと、知ったことか・・・!鬼神、オイラの肉体を貸してやる・・・!その代わり、赤ずきんを今すぐ助けろ!」

446: オプ速さん 2015/01/12(月)17:55:25 ID:fIN
赤ずきん「・・・・・・っ」ガクッ

悪鬼「激痛で気絶したか。だが俺達の怒りはこんなもんじゃおさまらねぇ・・・叩き起こして次は両腕を・・・お、と・・・しっ・・・」ボトッ

ヒュオ

「お、おい!悪鬼の首が急に落ちちまったぞ!?」
「何も見えなかったぞ!娘は気絶している!なにかしたようには見えねぇ!」
「お、おい!その娘はどこだ!?足は潰れているはずだ!どこに逃げた・・・!」

アリス「・・・・・・」スッ

「居たぞ!あそこの鬼が抱えてやがる!」
「あいつは・・・さっき俺達が倒した鬼・・・なのか?どうも様子がおかしい!」
「あの鬼は赤い皮膚だったはずだ・・・だが、あの娘を抱えている鬼は、黒い・・・あの風貌はまるで・・・!」

ヒュオ 

鬼神赤鬼「・・・あのガキ、我に人間の小娘のお守りを命じるなど・・・」ケッ

悪鬼「あいつは手負いの筈だ!全員でかかれー!」ウォォ

447: オプ速さん 2015/01/12(月)18:11:39 ID:fIN
鬼神赤鬼「ほう、軟弱な悪鬼共が群をなしているな・・・」ニヤリ

悪鬼「今度こそ俺の金棒で・・・タヒねぇ!」ビュオン

鬼神赤鬼「なんだ今の一撃は・・・?貴様、畑でも耕すつもりか?」ギロリ

悪鬼「こ、こいつさっきと雰囲気が・・・!」

鬼神赤鬼「金棒は力任せに振るもんじゃない・・・人間への憎悪、欲望、憤怒・・・そういうもんを練り上げてだな、こうやるんだ・・・フンッ!」ヒュオ

悪鬼「こ、こんなもん避けられな・・・」

ドグシャァ!

鬼神赤鬼「・・・おいおい、避けろよ。一撃でタヒなれちゃ指導してやった意味が無いだろうが」ケッ

ザワザワ ザワザワ

鬼神赤鬼「まぁいい、時間も無い・・・悪鬼共!これはただの、我の八つ当たりだ・・・」



鬼神赤鬼「我に頃されても鬼を恨むな、人間共を恨め・・・憎悪し、そして新たな鬼神病を産み出せ・・・!」

448: オプ速さん 2015/01/12(月)18:19:52 ID:fIN
ヒュオ

「ぐあああぁぁぁ!!」ドサァ

ヒュオ

「誰かあいつを止めr」ドサァ

ヒュオ

「た、助けt」ドサァ

鬼神赤鬼「フハハハハッ!叫べ叫べ!貴様等のような軟弱な悪鬼に出来ることは我等の糧になることのみよぉ!苦しみ、憎悪し、鬼神病を産み出せ!人間共を駆逐する病となって生まれ変われ!」ヒュオ

ヒュオ

「あ、あの動き・・・まるで、鬼神d」ドサァ

ヒュオ

鬼神赤鬼「あらかた片付いたな・・・赤鬼に赤ずきんを助けろとは言われたが。他の娘についてはなにも言ってない・・・おい、小娘!」

アリス「・・・ボクに何か用かな、赤鬼。いや、もしかして君は赤鬼じゃないのかな?」フフッ

449: オプ速さん 2015/01/12(月)18:35:45 ID:fIN
鬼神赤鬼「どうやら教えてやる必要は無さそうだ」

アリス「冷たいね。いいじゃないか。どうせボクなんか君の手に掛かれば一捻り何だろう?それとも・・・人間は怖いのかな?」フフッ

鬼神赤鬼「我に挑発をかけるとは肝の据わった娘よ。だが、無意味だ・・・以前思い知ったからな、人間は姑息な手段で攻撃の隙を作り出す。そう容易く挑発には乗らぬ」

アリス「・・・・・・へぇ?」

鬼神赤鬼「だが、一捻りで有ることに変わりはない。小娘よ、タヒにたくなければ・・・去れ」

アリス「・・・・・・やめておこう。君の情報はほとんど無いからね。ボクの目的は赤鬼と赤ずきんを頃す事じゃあないから」フフッ

鬼神赤鬼「・・・・・・」

アリス「それじゃあ、赤ずきんが目を覚ましたらよろしく言っておいてよ、それと赤鬼にもね。頼んだよ・・・・・・『鬼神君』?」フフッ

ヒュン

鬼神赤鬼「消えたか・・・ふん、何が情報が無いだ・・・しっかりと我の事まで知っている上での言葉であろうに。侮れん娘だ。だが、悪鬼は蹴散らした・・・」

鬼神赤鬼「赤鬼よ、時間だ。肉体は返してやる・・・だが、覚えておけ・・・我は貴様の肉体を奪うことをあきらめてはいないのだぞ?」シュオォォ

450: オプ速さん 2015/01/12(月)18:45:36 ID:fIN
・・・

赤ずきん「・・・・・・うぅっ」

赤鬼「・・・赤ずきん!ようやく目が覚めたか・・・すまねぇ、オイラが不甲斐ないばっかりに」

赤ずきん「・・・・・・いいのよ、それよりこの悪鬼の骸の山・・・あなたじゃないわね・・・・・・?」

赤鬼「・・・・・・ああ、オイラじゃあない」

赤ずきん「・・・そう」

赤鬼「・・・・・・」

赤ずきん「・・・もう私を助けるために、肉体を貸したりしないことね」

赤鬼「・・・・・・」

赤ずきん「鬼神化・・・したんでしょう?」

451: オプ速さん 2015/01/12(月)18:54:05 ID:fIN
赤鬼「・・・そうだ」

赤ずきん「こんな芸当ができて、アリスを撤退させて、あなたが無事でいる・・・いつかはもう一度でて来るんじゃないかって思っていたけれど・・・」

赤鬼「すまん」

赤ずきん「・・・いいのよ、私のためにしたのは分かってる。でも、もう・・・」

赤ずきん「鬼神を宿すのはやめてちょうだい。キモオタやティンクが心配するわよ。いつ鬼神に乗っ取られるかわからないのよ?」

赤鬼「・・・・・・うむ」

赤ずきん「・・・私もそうよ。あなたが居なくなってしまえば、辛いもの」

赤鬼「・・・すまん」

赤ずきん「いいのよ・・・悪いけれど、おぶってもらえる?情けないけれど・・・とても歩けそうにないのよ・・・」

赤鬼「お、おう!任せろ、大悪鬼の退治が終わったら桃太郎に治療を頼もう」グイッ

赤ずきん「そうね、でももう戦えない私たちは桃太郎の足を引っ張りかねない・・・慎重に進みましょう」

469: オプ速さん 2015/01/13(火)20:04:25 ID:ihz
・・・

犬「もうすぐ大悪鬼の所に着くね・・・!」タッタッタ

猿「俺達だけでなんとかするしかねぇよな・・・!」タッタッタ

キジ「どうやら大悪鬼の周囲に悪鬼は数匹しか居ないみたいだ・・・」バッサバッサ

桃太郎「・・・・・・キジ」ダダッ

キジ「どうした?」バッサバッサ

桃太郎「・・・赤ずきんと赤鬼殿がどうなったか・・・空から見えないか?アリスと戦ってあいつらは無事でいるのか・・・心配だ」

キジ「・・・確認してみる」ヒューン

キジ「・・・・・・」バッサバッサ

桃太郎「どうだ、あの二人は無事か・・・?」ダダッ

キジ「・・・タヒんではいない。が・・・無事とは言えそうにない。あの二人は戦いに参加できないかもな・・・」

桃太郎「いや・・・構わぬ、命さえ無事ならば・・・なんとか拙者の治癒能力で・・・!」

キジ「それなら大悪鬼を早いところ退治してしまおう、急ぐぞ!」ビュオ

470: オプ速さん 2015/01/13(火)20:13:08 ID:ihz
大悪鬼の近くの茂み

コソコソ

犬「居た!あのほかの鬼より大きくて偉そうなのが大悪鬼じゃない?」

・・・

大悪鬼「・・・・・・」ゴゴゴゴゴ

・・・

猿「意外とデカいな・・・金棒も特にでかいぞ・・・桃太郎より一回りは大きいぞ・・・勝てるかあれ・・・?」

キジ「アリスや獅子は居ないみたいだが、どうする?周りにいる悪鬼は俺達三匹でなんとか相手をするとして・・・一対一なら勝てそうか、桃太郎?」

桃太郎「・・・・・・」

キジ「おい、桃太郎?」

桃太郎「・・・・・・む」

キジ「む・・・?」

桃太郎「無理無理無理無理!なんだあれ・・・!鬼なの?ねぇあれ鬼なの?悪鬼なの?違うだろ・・・なんかこう、妖術の類だろ!?あんなデカいな鬼、拙者は認めないからね!?」ガクガク

472: オプ速さん 2015/01/13(火)20:23:30 ID:ihz
猿「いやお前・・・無理とか言っても仕方ないだろ、戦わないといけないわけだし・・・」

桃太郎「あんなデカいと思わないだろうお前・・・!聞いてないわ拙者・・・普通に一対一でいくっていう発想がよくできたよなキジ!」

キジ「桃太郎、気持ちは分かるが落ち着け。キリッとするんだ。」

桃太郎「いや、でも・・・ええぇ・・・あれ、拙者がいかなきゃ駄目なんだよね・・・?」

犬「他に誰がいくのさ!?」

桃太郎「そりゃあそうだろうけど・・・ちょっと様子見ようよこれ」

ティンカーベル「ガオー!」ガサー

桃太郎「うわあああぁぁぁ!?」ビクビクッ

・・・

大悪鬼「む・・・?茂みの奥から何か聞こえたか・・・?」

悪鬼「獣か何かでしょう、桃太郎達ならおそらく正々堂々と正面から来るはずですから」

大悪鬼「確かに、それが道理よ」フンッ

・・・

キジ「・・・・・・ふぅ、見つかったかと思ったが大丈夫だったな」

キモオタ「危機一髪でしたなwwwというかティンカーベル殿wwwなにやっているんですかなwww」コポォ

473: オプ速さん 2015/01/13(火)20:34:53 ID:ihz
ティンカーベル「戦いの前に気合いを入れてもらおうと思ったんだよ!」フンス

桃太郎「嘘だろお前ティンクなぁお前!面白がってやったろ!?本当マジでやめてくれよもおおおぉぉ!拙者はこれからあの大悪鬼と戦うんだよ?こう、あるだろほかに!励ましというか優しい言葉がさぁ・・・」

ティンカーベル「励ましの言葉ー?例えば?」

桃太郎「ほら、あるじゃん『頑張って!』とか『大丈夫だよ!』とかそういうティンクの気持ちをさ、伝えてよ!拙者それ励みに頑張るから!」

ティンカーベル「わかった!桃太郎・・・タヒんじゃイヤだよ?」

桃太郎「拙者もイヤだわ!もっと前向きな応援あるだろ!?」ウワアアア

キモオタ「二人ともwwwいい加減にしなければ見つかりますぞwwwそれに桃太郎殿wwwティンカーベル殿は桃太郎殿を元気づけようとしているのでござるよwwwそれは間違いないでござるからwww」

桃太郎「そ、それならいいんだが・・・すまん、ティンク」

ティンカーベル「いいよ!じゃあ私も謝らなきゃ、ごめんね。本当はちょっとだけ面白がってやってた」テヘペロ

桃太郎「もおおおおぉぉぉぉ!」ガサー

474: オプ速さん 2015/01/13(火)20:44:24 ID:ihz
大悪鬼「・・・いや獣にしてはおかしいな、そこの茂みに誰かいるぞ・・・!」

・・・

桃太郎「ほらあああああ!!バレたじゃん!どうするんだよこれえええぇぇぇ!」ワタワタ

キモオタ「作戦通りですぞwwwでは覚悟を決めるしかないですなwww」コポォ

ティンカーベル「うんうん、頑張るよ!ねっ!桃太郎なら絶対頑張れるから、やろうよ!ねっ!」

桃太郎「作戦って・・・。二人とも・・・拙者に戦う決心を付けさせるためにわざと騒がせたんだな・・・!」

ティンカーベル「こうでもしないと桃太郎ずっと様子見るじゃん!でしょ?」ニコニコ

桃太郎「・・・・・・確かに」

キモオタ「さてwww敵は待ってくれませんぞwwwいざwww」

桃太郎「・・・・・・うむ、二人ともよくぞ自力で脱出したものだな・・・!二人の力を借り受け・・・この桃太郎、大悪鬼に立ち向かう・・・!犬!猿!キジ!ついて参れ!」

475: オプ速さん 2015/01/13(火)20:58:03 ID:ihz
犬「よーし!もう一回勝負だからな猿!悪鬼を倒した数!今度は負けないからな!」バウバウ

猿「はいはい、何度でも相手になってやらぁ!今度も俺の勝ちだあぁぁ!」キキッキー

悪鬼「うおっ!犬と猿が茂みから・・・!こいつら桃太郎の仲間だぞ!用心しろ!」

悪鬼2「くそっ!大悪鬼様!この獣たちは俺たちに任せて桃太郎を・・・!」

大悪鬼「むむっ・・・お供を使って奇襲とは・・・!正義の英雄というからには正面から来ると思ったが・・・なかなかに油断ならぬ奴よ・・・!」

桃太郎「・・・お主がこの鬼ヶ島の親玉か・・・?」チャキ

大悪鬼「・・・ほう、貴様があの桃太郎か・・・!」

桃太郎「・・・如何にも。拙者こそ桃から生まれし桃太郎・・・!」

大悪鬼「俺はこの鬼ヶ島の統領、大悪鬼・・・!倒されにわざわざ出向くとは、愚かな奴よ・・・!」グオオォォ

桃太郎「愚かなのはお主であろう・・・拙者が上陸したことを知っていながら逃げぬのだからな。その心意気には感服する・・・いざ、尋常に」チャキ



桃太郎「勝負!」ダダッ

476: オプ速さん 2015/01/13(火)21:08:26 ID:ihz
・・・

ティンカーベル「あの大悪鬼って奴、近くでみるとすごい大きいね・・・金棒も強そう・・・!」

キモオタ「しかし、桃太郎殿ならなんとかするでござろう・・・ただ」

ティンカーベル「あの癖さえでなければね・・・」

キモオタ「そうですな・・・ここには村人も町人も誰もいませんからな・・・今はキリッとできているとはいえ・・・」

ティンカーベル「私、ジャム投げてくる!」ピュー

キモオタ「では我輩は・・・桃太郎殿の癖が出たときの対策をしておきますかなwww」

・・・

478: オプ速さん 2015/01/13(火)21:22:39 ID:ihz
大悪鬼「我が金棒の一撃・・・軟弱な人間風情に耐えられるか?」ヴォォン

スィッ

桃太郎「・・・・・・見切った!」

大悪鬼「・・・ほう、なかなかやりおる!流石は正義の英雄、桃太郎・・・!」

ドゴシャアア メキメキ ズズーン

桃太郎「大木を金棒一撃で倒すとは・・・・・・!」

桃太郎「・・・・・・」

桃太郎「・・・・・・やべぇ」ボソッ

大悪鬼「ん・・・?何か言ったか、桃太郎よ・・・?」

桃太郎「い、否・・・!次は拙者から参る・・・覚悟せよ!」シュタッ

バシュッ

桃太郎「・・・浅いか!?」

大悪鬼「ほう、良い刀だ・・・手入れが行き届いている切れ味も良さそうだが・・・俺の皮膚を貫くことはできぬようだな」ニタァ

桃太郎「・・・・・・拙者も甘い。つい情が湧いてしまったか・・・次は容赦せぬ」

桃太郎(やばいやばいやばいやばい!本当は拙者、結構本気で斬りつけたぞ!?これやばいんじゃないの!?うあああああぁぁ!どうする?どうするどうする?)

479: オプ速さん 2015/01/13(火)21:33:58 ID:ihz
桃太郎(とりあえず落ち着け・・・!間合いを取って、状況を確認する。冷静に冷静に、慌てるな拙者!気負うな拙者!)

桃太郎「・・・・・・」ジリジリ

大悪鬼「ほう、間合いを取りだしたな・・・大技でも来るか・・・!?」

桃太郎(こないから大技なんて!拙者に期待するなよ!いやいや違う・・・周りをよく見ろ・・・そこから活路を見いだせ・・・拙者!)

桃太郎「・・・・・・」ジリジリ

桃太郎(悪鬼は少ない。犬猿キジがなんとか足止めしてくれてる、でも逆にあいつらに手助けは期待できない。赤鬼殿と赤ずきんの助けは期待できない・・・引き延ばせばじり貧になる。ティンクはなんかドロドロの赤い奴握って大悪鬼のタヒ角飛んでるし、キモオタは・・・)

キモオタ「・・・・・・」コソコソ

桃太郎(なんで茂みに隠れてるんだよ!ずるい!いや、ここにこられても正直困るけど!拙者も隠れてぇえええええ!!)

大悪鬼「どうした・・・来ないのならば・・・こちらからいくぞ!!」

ヴォォン

桃太郎「・・・クッ!」ヒュォ

480: オプ速さん 2015/01/13(火)21:48:29 ID:ihz
大悪鬼「拍子抜けだな・・・桃太郎?俺はあのアリスという小娘が確実におまえを頃すためにっていうから子分たちを分散させたんだぞ?
だがふたを開けてみれば、攻撃すらろくにしてこない侍だとは・・・残念だな、おい」

桃太郎(・・・・・・)

桃太郎(いや、隙はある。なんというか、攻撃が通りそうな場所はある・・・。さっきだって本気で斬りつけたけど・・・もう少し踏み込みが足らなかった気がするし、次はしっかり踏み込んでもう一度全力を込めて連続で斬りつければ)

桃太郎(多分だけど、いける。めちゃくちゃ怖いけど・・・絶対倒せないとは思えない)

桃太郎(だけど・・・しっかり踏み込んで、全力で斬りつけて・・・それがダメだったらどうする?)

桃太郎(全力のそれがさっきと同じ結果だったらどうする・・・?)

桃太郎(ダメだったら・・・もう手段は無くなる)

桃太郎(・・・・・・どうなる?じいちゃんやばあちゃんは?)

桃太郎(村や町の人はどうなる?犬と猿やキジは?赤ずきんと赤鬼殿、キモオタとティンクは?)

桃太郎(拙者は・・・どうなる・・・?)

481: オプ速さん 2015/01/13(火)21:55:33 ID:ihz
大悪鬼「オラオラァ!攻撃せねば勝てぬぞ!ガハハハハッ!」

ヴォォン

桃太郎「・・・・・・クッ!」ヒュォ

ヴォォン

大悪鬼「逃げてばかりで英雄呼ばわりとは、人間どもの世界はさぞ平和ぼけしていると見えるな・・・!」

ヴォォン

桃太郎「・・・・・・黙れ、大悪鬼め!」シュォ

ヴォォン

大悪鬼「ほう、まだ威勢は少々残っていたか?だが、相変わらず攻撃には転じぬのか・・・!いい加減に、くたばれ・・・!」

ヴォォン ガッ

桃太郎「・・・うぐっ!」ズサー

大悪鬼「かすった程度か・・・だがその左腕はもう使い物になるまい?」ニタァ

桃太郎「問題ない・・・拙者は、拙者は・・・!」シュォォォ

大悪鬼「左腕の傷がみるみる治っていく・・・!治癒能力とは厄介な・・・ひと思いに頃すしかねぇようだな!」

483: オプ速さん 2015/01/13(火)22:07:23 ID:ihz
桃太郎(勇気がほしい・・・失敗をおそれない勇気が・・・あいつに斬りかかる勇気が・・・!)

キモオタ「桃太郎殿ー!!」

大悪鬼「ぬ・・・?」

キモオタ「どうしたでござるか!もう我輩ぶっちゃけるでござるけど・・・今までの桃太郎殿の戦いを見ていて確信してるでござるよ!桃太郎殿、正直あんな大悪鬼殿なんか余裕で倒せるでござろう!?」

大悪鬼「隠れていた臆病者が随分と大口を叩くのだな・・・」ゴゴゴッ

キモオタ「何を心配してるでござるか!何を悩んでいるでござるか!本当は行動さえすればなんとかなるってわかっているのではごさらんか?自信がないのなら・・・カッコつければいいでござろう!」

大悪鬼「ええい、なにをごちゃごちゃと・・・!」

キモオタ「今までだってそれでうまくいっていたのでござろう!それは偶然でも幸運でもないでござる、桃太郎殿にはそれだけの実力があって・・・桃太郎殿がカッコいいから、英雄に見えたからみんなが慕ってくれているのでござろう!」


キモオタ「ならば今回もただカッコつけて戦えばいいのでござるよ!」

桃太郎「・・・・・・っ!」

485: オプ速さん 2015/01/13(火)22:17:27 ID:ihz
キモオタ「それでも自信が持てぬと言うなら・・・思い出せばいいでござるよ!いつも町で敵を倒すとき・・・お主の傍らにいた町民の姿を、思い出すでござる!」シュッ

大悪鬼「貴様・・・先に頃して・・・ん?」

桃太郎「町民たちの姿・・・拙者を応援してくれる人の・・・」ブツブツ

モモタロォー!

桃太郎「・・・えっ?」

ザワザワ

「うおおぉぉ!桃太郎!頑張れー!」
「大悪鬼とかに負けるんじゃねぇ!あんな奴、桃太郎なら一撃で倒せるぜ!いけぇぇ!」
「桃太郎!素敵!抱いて!」
「桃太郎!お前は俺達の英雄だー!」
「いつも助けてくれてありがとうな!桃太郎!」

大悪鬼「・・・な、なんだ!?町の人間どもの姿が・・・ど、どうやってこんな場所に・・・!?この島には桃太郎達以外は上陸していないはずだぞ・・・!?」

ザワザワ

桃太郎「・・・・・・」

ティンカーベル「・・・・・・これ、キモオタのしわざだ」ボソッ

桃太郎「拙者は・・・・・・」

大悪鬼「ん・・・?」



桃太郎「拙者は桃から生まれし桃太郎!略奪、破壊を繰り返し・・・町民を苦しめる大悪鬼よ・・・この桃太郎が成敗してくれる!いざ・・・桃太郎、推して参る!」ダ

489: オプ速さん 2015/01/13(火)22:28:05 ID:ihz
大悪鬼「こいつ・・・急に・・・!」

桃太郎「・・・大悪鬼よ。悔いる言葉を持っているか?人民への罪の意識を感じてはいないか・・・?」

大悪鬼「そんなもの・・・あるわけねぇだろう、俺たちは人間への復讐のために戦っているんだからな!」

桃太郎「・・・哀れなり」ユラッ

大悪鬼「結局攻撃してこないってぇなら・・・そろそろ終いにしてやる!うおおおぉぉ!」

ヴォォン

桃太郎「・・・それもよかろう、拙者も終わらせたい頃合いだったのでな」スィッ

キンッ

大悪鬼「・・・・・・っ!」

ズバァッ!

桃太郎「拙者の刃は刀のみにあらず・・・皆の声援もまた拙者の刃よ・・・」

大悪鬼「・・・ぐ、ぐおぉぉ・・・!!こいつ、急に強く・・・」ドサァ

桃太郎「大悪鬼・・・征伐、完了」チャキ

491: オプ速さん 2015/01/13(火)22:30:46 ID:ihz
今日はここまで!

一本だけ消費。あの娘にもらった一束のマッチはまだあります。

桃太郎編 次回に続きます

505: オプ速さん 2015/01/14(水)20:29:20 ID:rvr
ザワザワ ザワザワ

「お、おい!大悪鬼様が桃太郎にやられたぞ・・・!」
「まずいぞ・・・次は俺達を頃しに来るぞ!逃げろ逃げろ!」
「うおおおぉぉ!俺が先だ!どけどけ!」

ザワザワ ザワザワ

キモオタ「大悪鬼が倒れたら一目散に逃げていきましたなwww」

ティンカーベル「まぁ悪鬼だって怖いものは怖いよ!」

桃太郎「拙者は命までは奪っておらぬ・・・拘束し、あとは都へ判断を仰ぐ・・・タヒ罪になっても仕方ないとは思うが、お主の反省次第では恩情を受けることもできるやもしれぬ」

大悪鬼「うぅ・・・・・・ググゥ・・・・・・人間ごときに情けなど・・・!」

キジ「犬!猿!近くに小屋があるはずだ!そこに丈夫な綱がないか探してくれ!」

猿「おう・・・」ズーン

犬「いいよいいよ!犬さんが探してくるよ!」ホクホク

・・・

508: オプ速さん 2015/01/14(水)20:43:21 ID:rvr
ぐーるぐーる ぐーるぐーる

犬「こんな感じかな・・・?」

猿「これだけの大樹に縛り付ければ鬼とはいえ大丈夫だろ、桃太郎どうだ?」

桃太郎「うむ、ご苦労だった。さて、大悪鬼の退治はこれで良かろう。町民たちが奪われた物を取り返し、都へ戻るとしよう」

キモオタ「そういえば赤鬼殿と赤ずきん殿はwww」

ティンカーベル「・・・あ、キモオタ!あれ!赤鬼だよ!」

赤鬼「・・・・・・」ゼェゼェ

ティンカーベル「足引きずってる・・・!赤鬼ー!大丈夫!?」ピュー

赤鬼「・・・・・・おぉ、大悪鬼・・・退治できたんだな・・・・・・よかった」ゼェゼェ

キモオタ「赤鬼殿・・・!どうしたでござるか!?全身傷だらけで・・・」

赤ずきん「・・・・・・」ゼェゼェ

ティンカーベル「赤ずきん・・・!足が潰れてる・・・!ねぇ、赤鬼!どうしたの?なにがあったか教えて!」

桃太郎「いや、その前に拙者に預けて貰おう・・・まずは赤ずきんの足の治癒から取り掛かる。話はそれからだ・・・!」

509: オプ速さん 2015/01/14(水)20:55:21 ID:rvr
パァァァァ

桃太郎「・・・・・・」パァァァァ

ティンカーベル「ねぇねぇ桃太郎、赤ずきん・・・ちゃんと歩けるようになる?傷残ったりしない?女の子だから、そういうの気にしちゃうと思うんだよね」

赤ずきん「ティンク・・・あなたが心配してどうするのよ・・・」

桃太郎「うむ、症状が重い故に時間は少々かかりそうだが・・・元通り歩ける、傷も残らぬ」

ティンカーベル「だって!よかったね!赤ずきん!」ギュー

赤ずきん「・・・そうね、ありがとう、桃太郎」

桃太郎「構わぬ、拙者が手助けを頼んだのだからむしろ拙者は謝らねばならぬ立場・・・すまん」

キモオタ「そういえばwwwなぜ桃太郎殿は治癒の能力を持っているのでござろうなwww」

桃太郎「・・・それは拙者にもわからぬが・・・おそらくは、桃から生まれた事が原因ではないかと思っている」

ティンカーベル「桃?なんで?」

赤鬼「桃ってのは昔から魔を払い邪を浄める植物と言われているからな。あるところでは不老長寿の効果があるなんて信じられているらしい、そんな植物から生まれたんだ。桃太郎にはぴったりの力だろう」

キモオタ「なるほどwwwうまい果物という認識しかなかったでござるよwww」コポォ

510: オプ速さん 2015/01/14(水)21:04:46 ID:rvr
桃太郎「しかし・・・話は変わるのだがキモオタよ」

キモオタ「どうしましたかなwww」

桃太郎「先程・・・お主からの励ましの言葉を受けたとき・・・周囲に町民たちの姿が見えたのだ・・・!大悪鬼を倒した頃にはその姿は消えていたが・・・あれはお主たちの妖術かなにかか?」

キモオタ「ちょwww妖術www我輩、町民たちなど見ていませんがなwwwティンカーベル殿何かご存じですかなwww」

ティンカーベル「知らなーい!桃太郎にしか見えなかったんじゃない?」

桃太郎「そんなはずは・・・」

ティンカーベル「がんばろうっていう気持ちが見せた幻だったんじゃないかな?」

キモオタ「まぁとにかくwwwよかったではござらぬかwww桃太郎殿、お主にはいつだって応援してくれる町民たちがいるわけでござろうwwwこれでいつだって実力を出して戦えるのではないですかなwww」

ティンカーベル「そうだよ!一回できたんだから次もできる!ねっ!」

桃太郎「うむ・・・そうかな、そうかもしれぬな・・・!」ググッ



ティンカーベル「・・・・・・私は気づいてるんだからね、キモオタ!マッチ使ったでしょ!」ボソボソ

キモオタ「その通りですぞwwwしかし大悪鬼を倒したのは桃太郎殿の実力www我輩はキッカケを与えただけですぞwww」ボソボソ

511: オプ速さん 2015/01/14(水)21:15:02 ID:rvr
キモオタ「これで自信がつけばいいのですがなwwwあとは桃太郎殿しだいでござるよwww」ヒソヒソ


ティンカーベル「うん、実力あるんだから大丈夫だよ!」ヒソヒソ

パァァァァ

桃太郎「・・・よし、赤ずきん。治癒は終わりだ」

赤ずきん「本当に治ったわね・・・思うように動くもの、魔法具でもないのに不思議な力ね・・・」

赤鬼「よかった・・・よかったな赤ずきん・・・!」ジワッ

赤ずきん「なにも泣くことないでしょう赤鬼・・・さぁ、今度はあなたを治して貰いなさいな。桃太郎、お願いできるかしら」

桃太郎「うむ、では・・・」

???「えーっ?今度は赤鬼の治療すんのー?」ブッスー

桃太郎「・・・・・・っ!」バッ

赤ずきん「・・・・・・」ガシャッ

赤鬼「おいおい、今度は何だ・・・!」

ティンカーベル「この声・・・!」

キモオタ「なぜこの世界に・・・あの者がいるんですかな・・・!」


ドロシー「やっほー!キモオタおにーさん、ティンカーベル!ひさしぶり・・・ってほどでもないかな?まっ!どっちでもいーけどねん?」ケラケラ

512: オプ速さん 2015/01/14(水)21:33:26 ID:rvr
ドロシー「っていうかさぁ、ちょっと前からこの世界に来てたんだけど誰も気がつかないのってどうなの!?私に気がつかずに赤鬼の治療するとかいうからびっくりしたよ!」

ブリキ「・・・・・・油断しているのだろう。大悪鬼という目標を討伐できたのだからな」

かかし「俺は知ってるゾ!『勝って兜の緒を締めよ』っていうこの国のコトワザ!勝ったときこそ油断しちゃいけないんだナ!」

ライオン「でも、僕としてはもう少しあとでもよかったかも・・・心の準備が必要だもんね・・・うん、そうだよねぇ」

青い鳥「うわあ・・・あの妖精しぶとく生きてるみたいだ、鬼ヶ島だっていうからタヒんでるのを期待したけど」

ティンカーベル「ファミチキ・・・!羽根が生え替わらなかったらよかったのに!」

キモオタ「今度はこの世界に・・・一体何のようですかな!ドロシー殿・・・!」

ドロシー「おっどろいた!?ねぇねぇ、どうやって私の名前知ったの?こんなに早くバレるとは思わなかったよ!すごいすごい!どうやったか教えてよ!」

ティンカーベル「内緒だよバーカ!」プンスカ

かかし「つってモ・・・どうせバレたってどうってこと無いんだろウ?」

キモオタ「・・・・・・」

ドロシー「でもまぁ、初めての人もいるしちょうどいいから挨拶しないとね!」スタッ



ドロシー「ひさしぶり!あーんど始めまして!『オズの魔法使い』のおとぎ話からやってきたキュートガール!おとぎ話消滅の黒幕の一人!ドロシーちゃんでーす!よろしくねん?」ケラケラ

514: オプ速さん 2015/01/14(水)21:54:34 ID:rvr
桃太郎「な、なにがどうなってるんだよキモオタ!あいつだれなの!?」

キモオタ「・・・・・・ドロシー殿は我々の敵でござる」

ドロシー「敵だなんて物騒だなぁ!遊び友達でいいじゃん?あっ!赤ずきん、直接会うのは初めましてだけど、君には謝っといてあげなきゃね!」ヘラヘラ

赤ずきん「ドロシー・・・まさか、私のおとぎ話を消滅させたのは・・・!」

ドロシー「あったりー!狼をそそのかして、赤ずきんの町の人たちぜーんぶ狼たちのごはんにしちゃったのは・・・何を隠そう!このドロシーちゃん達でーす!」ケラケラ

赤ずきん「・・・・・・っ!」ガシャッ

赤鬼「待て!冷静になれ赤ずきん!」グイッ

赤ずきん「離しなさい赤鬼!こいつは私のおばあちゃんを・・・!ママを・・・!猟師さんや町のみんなを・・・!狼に食い荒らさせたのよ!?」

ドロシー「あっ!狼たちはおなかいっぱいで満足そうでした!」ケラケラ

赤ずきん「離さないなら好きにしなさい!このままだってマスケットは撃てるもの・・・!あいつは絶対に私が仕留める・・・!!」ギッ

ティンカーベル「私だって許さないんだから・・・!ピーターパン達の仇は絶対にとってやるもん!」

赤鬼「二人とも冷静になれ!今のオイラ達で勝てる相手かどうか見極めろ・・・!」

ドロシー「いいねぇ!そういう熱い感じ嫌いじゃないよ!みんなまとめてかかってお・い・で! このドロシーちゃんがすっごい魔力・・・みしたげるからさっ!」カツンカツン

アリス「・・・こらこら、ドロシー。勝手に戦いを始められちゃあ迷惑だよ、勘弁してくれるかい?」

キモオタ「アリス殿・・・黒幕が二人そろうとは・・・!」

516: オプ速さん 2015/01/14(水)22:08:01 ID:rvr
ドロシー「えー?せっかくあいつらも乗り気なんだよ?ひさしぶりにライオンとかかしとも一緒なんだし、ちょっとヤンチャしたいよね?」

かかし「ドロシーはいつもヤンチャだろウ?でもお前がそうしたいなら俺は付き合うゾ」

ライオン「僕もねぇ・・・戦うのは怖いけど、ドロシーちゃんがやりたいっていうなら頑張るよ!あ、でもでも、もしもね、もしも勝てたらご褒美にたてがみをブラッシングしてほしいな」

ブリキ「・・・・・・」

アリス「今日はそういう計画じゃないだろう?ほら、欲しいものは手に入ったし、始末する奴は始末した。今回の計画は完了だ」

ティンカーベル「逃げるつもりだ!卑怯者!桃太郎の事消すっていってたくせにできてないじゃんバーカ!」

キモオタ「好き放題してどういうつもりですかな!」

桃太郎「お、おい!なんか知らんけど煽るなよティンク!キモオタ!」

アリス「あぁ、そんな事も言ったね・・・君達に集団で鬼ヶ島に来てもらえば、大悪鬼も子分を分散させなくちゃならなくなるからね・・・おかげで手薄な警備だったよ、宝物庫はもっと厳重に警備しないとね?」ゴソッ

縛られた大悪鬼「・・・・・・なんだと・・・・・・!それは俺達の宝物・・・隠れ蓑に隠れ笠・・・浮靴まで・・・!それがお前の狙いか・・・!」

518: オプ速さん 2015/01/14(水)22:22:29 ID:rvr
アリス「鬼ヶ島には魔法具がいくつものあるって聞いたからね、だったらまとめてもらっておこうと思ってね。まぁ桃太郎のおとぎ話をついでに消せるならそれもいいかなって思ったけど欲張りすぎたかな」

アリス「でもまぁ、いいや・・・消し損じても結果は同じだもの」フフッ

ティンカーベル「どういうことなの!教えろバーカ!」

赤ずきん「他のおとぎ話を消しては魔法具を集めているってわけね・・・すやって【ハーメルンの笛吹き男】や【狼と七匹のこやぎ】のおとぎ話も私の【赤ずきん】のように消していったのね・・・!」

赤鬼「こいつ・・・一体、何を・・・!」

キモオタ「あれだけの魔法具を持っているというのにまだ集めるとは・・・一体何をするつもりなんですかな!?」

アリス「それはまだ内緒だけど・・・いずれ君達は知ることになるよ」フフッ

アリス「どちらにしてもボクとドロシー達はこれからもいろんなおとぎ話を旅して、魔法具を奪っておりますおとぎ話を消していく・・・」

ドロシー「そうそう!約束したし、ちゃんとおとぎ話は消していくからさ!」

アリス「止めたいなら、食らいついてきなよ。まぁ命の保証はできないけれどね」フフッ

522: オプ速さん 2015/01/14(水)22:39:52 ID:rvr
ティンカーベル「だから前も言ったでしょ!絶対にさせないんだから!何回もいわせるなバーカ!」

キモオタ「アリス殿やドロシー殿がなにをたくらんでいるか知らぬでござるが・・・我輩にも、マッチ売り殿と交わした約束がありますからな・・・そうやすやすと思い通りにはさせませんぞ!」

赤鬼「おう・・・オイラ達はおまえ等にかなわないだろうが・・・だが赤ずきんやティンクの苦しみがでかいことくらいオイラにだって分かる!」

赤ずきん「私は今更元のおとぎ話に帰りたいとか取り戻したいなんて言わない。けれどね、ドロシー・・・あんただけは絶対に許さない」キッ

ドロシー「やーん!ブリキぃー、あの娘コワーイ!ドロシーちゃん泣いちゃいそうー!」ケラケラ

ブリキ「・・・・・・おい、やめておけ」

ドロシー「まぁいいよ、アリスもああいってるし。簡単に足潰されるような雑魚と遊ぶなら人形遊びでもしたほうがましだもんね。
だからまた今度遊ぼうよキモオタおにーさん、ティンカーベル、赤鬼・・・それと赤ずきんちゃん」ヘラヘラ

アリス「それじゃあ、ボクたちは一足先に失礼するよ。せいぜい地道におとぎ話の消滅を阻止するといいよ。あぁ、それとキモオタ・・・」

キモオタ「なんですかな!?」

アリス「ボクは君達・・・現実世界の人間を許さない」

キモオタ「なんですと・・・?それはどういう・・・・・・」

アリス「そのままの意味さ、だからティンカーベル達のようなおとぎ話のキャラクターはともかくさ・・・君の場合はあんまり目障りだと」

アリス「ボクは容赦なく頃す。それだけ肝に銘じておいてよ。それじゃあね、いこうかみんな」

ドロシー「ばいばーい!」ヘラヘラ

ヒュオン

キモオタ「・・・・・・」

523: オプ速さん 2015/01/14(水)22:42:32 ID:rvr
今日はここまでです

隠れ蓑、隠れ笠、浮靴は鬼の宝物
身を隠して世界の境界をすり抜けられる蓑と笠、水面に受ける靴。

桃太郎編 次回に続きます

539: オプ速さん 2015/01/15(木)20:20:59 ID:MjH
桃太郎「き、消えた・・・なんだったんだあいつらは・・・」

キモオタ「アリス殿の目的は最初から鬼ヶ島の魔法具だったという訳でござるか・・・それなのに我々、まんまと騙されておりましたな・・・」

ティンカーベル「もう【桃太郎】のおとぎ話は大丈夫だよ、消えそうな匂いしないもん。だから急いで【シンデレラ】の魔法使いのところに行こうよ、もっと強くならなきゃ・・・あいつらの思い通りにさせたくないよ!」

赤ずきん「・・・赤鬼、もう離して頂戴。ドロシー達はもう行ってしまったのだもの」

赤鬼「ずきんを使って闇雲にあいつらを探しに行ったりしないか?」

赤ずきん「大丈夫よ、少しだけ落ち着いたわ。確かに今の私じゃあドロシーには勝てない・・・今はまだ、ね」

桃太郎「・・・ま、まぁあれだな!おまえたちのよく事情はわからないけど」

桃太郎「拙者に出来ることがあったら言ってよ、鬼退治につきあってもらった礼もしたいしな、今度は拙者がなんだって協力するから」

キモオタ「それは頼もしいでござるなwww是非お願いしたいwww」

ティンカーベル「でもあいつらと戦うんだよ?強いよ?怖くないの?桃太郎は」

桃太郎「・・・いや、友のために立ち上がれなくて何が英雄だ!でもまぁ、怖いは怖いが・・・」

540: オプ速さん 2015/01/15(木)20:30:59 ID:MjH
鬼ヶ島 船着場

桃太郎「では拙者たちはこのまま都へ戻るが・・・キモオタ達は一緒に行かないのか?」

キモオタ「大丈夫ですぞwww我々は別にいくべきところがある故にwww」

犬「淋しくなるねぇ、短い時間だったけど」

猿「まぁ仕方ないよな、旅先でも元気でな!」

キジ「キモオタ、桃太郎・・・少しは自信つけたみたいだ。俺の無茶ぶりに答えてくれてありがとうな」ボソッ

キモオタ「いやいやwww我輩はなにもしていませんぞwww」

桃太郎「キジ、キモオタ・・・なにを話しているんだ?」

キモオタ「いやいやwww何でもないですぞwww都へ行ってもしっかりとがんばってくだされwww」

桃太郎「うむ、キモオタ・・・拙者いろいろと考えたが・・・正義の英雄はこのまま続ける事にする、元々の性格は直りそうにないけど・・・こうなったらタヒぬまでカッコつけて、英雄やるよ」ニッ

キモオタ「なるほどwww桃太郎殿になら出来ますぞ、なんといっても日本一の桃太郎ですからなwww」コポォ

541: オプ速さん 2015/01/15(木)20:42:00 ID:MjH
ティンカーベル「じゃあね桃太郎!元気でね!」

赤ずきん「・・・キリッとしていればあなたは英雄にしか見えないんだから、しっかりとしなさいね」

赤鬼「じゃあな、都でもしっかりとな・・・桃太郎!」

桃太郎「うむ、みんな!達者で!また会おう!キモオタ!ティンク!赤ずきん!赤鬼殿!」

ギーコギーコ ギーコギーコ

キモオタ「行ってしまいましたな・・・でもこれにて一件落着ですぞwww」

ティンカーベル「そうだね!もうこのおとぎ話は大丈夫だしね!アリスに盗られちゃった魔法具はお話の筋には関係ない道具だったから消えなかったしね!」

赤鬼「そうだな!課題は山積みだが・・・喜んでいいところは素直に喜ぼうか!」

赤ずきん「そうね・・・けれど、喜んでばかりもいられないわよ?」

キモオタ「もちろんですぞ!次の戦いに備えて我々は・・・・・・」

赤ずきん「違うわ、そうじゃない。その茂み・・・誰かがいるわよ?」

赤鬼「鬼の・・・気配がする!悪鬼の残党か・・・っ!」ググッ

542: オプ速さん 2015/01/15(木)20:50:29 ID:MjH
ガサガサッ

大鬼「うぅ・・・っ!ティンカーベル・・・!間に合ったか・・・!」

ティンカーベル「大鬼!ものすごい怪我・・・!どうしたの?誰にやられたの!?」

赤鬼「知り合いか・・・?悪い鬼には見えないが・・・」

キモオタ「悪鬼に捕まったときに牢で出会った大鬼殿でござる、おとぎ話【一寸法師】の登場人物で・・・我々にドロシー殿のことを教えてくれたでござるが・・・」

赤ずきん「まずいわよ、桃太郎の治癒も出来ない今・・・こんな大怪我を処置できる薬持ち合わせていないもの・・・」

大鬼「いや・・・俺はもう長くない・・・!治療は必要ない、だが・・・ティンカーベルに伝えておきたいことがある・・・!」

ティンカーベル「駄目だよ!まずは治療しよっ!ねっ!」

大鬼「いらん・・・!俺には時間がない・・・!」

546: オプ速さん 2015/01/15(木)21:10:57 ID:MjH
ティンカーベル「・・・わかった。私に話したい事ってなに?」

大鬼「ああ・・・おそらくもう、逃げちまっただろうが・・・俺はアリスとトランプ兵士に囲まれて・・・このざまだ・・・鬼の隠れ蓑も奪われちまった・・・!」ゼェゼェ

キモオタ「そういえば、アリス殿が言っておりましたぞ・・・!」

──欲しいものは手に入ったし、始末する奴は始末した

赤ずきん「始末する奴・・・この鬼のことだったのね」

大鬼「おそらく、俺がうちでの小槌を壊したことが気に入らなかったんだろう・・・だが、俺の隠れ蓑まで奪おうとしたから聞いてやったんだ・・・お前は魔法具を集めてなにをするつもりだってな・・・」ゼェゼェ

ティンカーベル「うん!それで・・・何かわかったの!?」

大鬼「あいつの攻撃で意識がもうろうとしていたが・・・確かにあいつは・・・こう言った・・・『膨大な魔力が必要』だと・・・おそらくあいつは・・・・・・を・・・壊すために、魔法具を・・・ぐあっ・・・!」

ティンカーベル「大丈夫!?痛むんだったら無理に喋らないで・・・!」

大鬼「・・・ティンカーベル、俺の・・・ゼェゼェ・・・俺の友人に伝えてくれ・・・!アリスが魔法具を・・・かき集めて・・・ゼェゼェ・・・を・・・壊そうとしている・・・そして・・・・・・を奪おうとしていることを・・・伝えてくれ・・・!頼む!」ゼェゼェ

ティンカーベル「誰!?大鬼の友達の・・・誰に伝えたらいいの!?」

大鬼「・・・ゼェゼェ・・・ヘラ・・・ザード・・・」ゼェゼェ

ティンカーベル「大鬼!しっかりして!」

大鬼「ティンカーベル・・・!頼む、アリスの企みを・・・あいつに・・・」



大鬼「シェヘラザードに伝えてくれ・・・!」ガクッ

552: オプ速さん 2015/01/15(木)21:20:25 ID:MjH
ティンカーベル「キモオタ!桃太郎を・・・!」

キモオタ「無理でござるよ!舵取りは桃太郎殿でござった!今呼び出したら・・・お供の三匹がどこに流されるか・・・!大鬼殿を連れて世界移動を行うしかないでござる・・・!シンデレラ殿か裸王殿に・・・!」

ティンカーベル「わかった!じゃあ【シンデレラ】の世界へ・・・あそこなら薬も分けてくれると思うし、助けを求めよう・・・!」

キモオタ「大鬼殿・・・しばしの辛抱ですぞ!」

大鬼「ゼェゼェ・・・」

赤ずきん「赤鬼、その鬼を担いであげなさい。向こうについてからキモオタひとりじゃ運べないでしょう。私達も行くわよ」

赤鬼「おう、よっこいしょぉ!」

ティンカーベル「ありがとう、二人とも!じゃあ行くよ・・・【シンデレラ】の世界へ・・・!」

キィィィィン

553: オプ速さん 2015/01/15(木)21:34:40 ID:MjH
シンデレラの世界 城内

・・・

ガチャッ

医者「・・・処置は完了したよ。にしても酷い、君達は戦争でもしていたのか?」

ティンカーベル「大鬼は?ねぇ先生、大鬼は大丈夫!?」

医者「結論から言うと一命は取り留めた・・・彼は見たことのない種族だが体の構造が比較的人間に似ていた。しかし人間を遙かに越えるタフネス・・・なんとか助かったが本当はタヒんでいてもなんら不思議ではなかった。当然、しばらくは面会謝絶だ・・・!」

ティンカーベル「うわぁー!よかったよぉ!キモオター!」グスグス

キモオタ「落ち着くですぞwwwティンカーベル殿wwwあまり騒ぐと、大鬼殿の体に響きますぞwww」

赤鬼「消えたおとぎ話を元通りにするっていう目標を持つもの同士、思うところがあるんだろうな・・・」

赤ずきん「そうね、あの大鬼もボロボロになりながらもティンカーベルに伝えようとしたわけだものね」

ガチャッ

シンデレラ「・・・・・・ティンクちゃん?大鬼さん、大丈夫だった・・・?」ヒョコ

555: オプ速さん 2015/01/15(木)21:50:29 ID:MjH
医者「王妃様・・・!」ザッ

シンデレラ「あぁぁ・・・!お医者様、いらしたんですね!?いいんですって!私にそういうことなさらなくても・・・!」ワタワタ

赤鬼「おっ、これは失礼いたした。挨拶が遅れて申し訳ない、お初にお目にかかる・・・オイr・・・私は赤鬼と申す者・・・」グッ

赤ずきん「ご機嫌よう、王妃様。私、赤ずきんと申します」ペコッ

シンデレラ「あ、えっと、王妃のシンデレラです。この度はえっと、大鬼さんの・・・」ペコッ

ティンカーベル「ねぇ、シンデレラ・・・普通にしなよ、なんかもう見てらんない」

キモオタ「ちょwwwティンカーベル殿www直球www」

シンデレラ「うぅ、お城だと誰がみてるかわからないからキチンとしないといけないんです・・・教育係の方とか結構厳しいんですよ・・・そ、そうだ!私の実家に行きましょう、あそこなら落ち着いて話せます!」

ティンカーベル「実家って物置じゃん!」

キモオタ「変装して大衆食堂でいいでござろうwwwとりあえず腹も空きましたしなwww」

569: オプ速さん 2015/01/16(金)20:04:04 ID:Bdy
大衆食堂

ティンカーベル「ところでさ、シンデレラが王妃ってことは王子様が国王になったわけだよね?でさ、王子様はやさしい?喧嘩してない?ねぇねぇどうなの?」ニヤニヤ

シンデレラ「うん、国王になって前よりは忙しくなっちゃったけど、今でも私と過ごす時間はキチンと作ってくれるの、王子・・・ううん、国王は今も前と同じで優しいの」ニコッ

ティンカーベル「シンデレラ嬉しそう!ヒューヒュー!ほら赤ずきんも!ヒューヒュー!」ニヤニヤ

赤ずきん「・・・友達とはいえ王妃を茶化すなんてずいぶんと大物ね、ティンク」モグモグ

シンデレラ「赤ずきんちゃん。私、王妃って呼び名は苦手なの、シンデレラって呼んで」ニコッ

赤ずきん「ええ、シンデレラ。よろしくね、以前別の国で会った姫は最悪だったからあなたが良い人そうで安心したわ」ニコッ

シンデレラ「よその王族には悪い人もいるって聞くから・・・」

ティンカーベル「どんな姫だったの?」

赤ずきん「他人を利用して・・・そのうえ約束を破ったり暴力を振るったり、挙げ句の果てにはものすごい手のひら返しをするような姫よ」

シンデレラ「そんなものすごい悪そうな姫がよその国には・・・」

赤ずきん「居たのよ、まんまと王子と結婚して幸せになったけど」モグモグ

570: オプ速さん 2015/01/16(金)20:14:10 ID:Bdy
シンデレラ「ところで赤鬼さんとキモオタさんは?」

ティンカーベル「赤鬼があんまり目立つから変装できる服買ってくるって言ってたよ、そのうち来るんじゃない?」

赤ずきん「前の【桃太郎】のおとぎ話では笠かぶってるだけで平気だったけど、流石にこの世界では目立ちすぎるものね・・・」

シンデレラ「そうなのね。あ、ティンクちゃんベーコン食べる?好きでしょ?」ヒョイ

ティンカーベル「好き!食べる!」モグモグ

赤ずきん「それなら、シンデレラには私のブロッコリーをあげる、どうぞ」ソッ

ティンカーベル「あっ!さりげなく嫌いなブロッコリー押し付けたでしょ!」

赤ずきん「そんなこと無いわよ、ねぇシンデレラ?」

シンデレラ「ふふっ、好き嫌いはだめだよ」フフッ

・・・

赤鬼「なんだかあれだな、あの輪に入りにくいな」

キモオタ「なんという女子会wwwまあこうしていても仕方ないので合流しますぞwww」コポォ

571: オプ速さん 2015/01/16(金)20:25:26 ID:Bdy
キモオタ「盛り上がっているところ申し訳ないwww待たせましたなwwwあ、大将殿www我輩、Bランチ特盛りでwww」

赤鬼「なかなか大きなサイズの洋服が無くて困った。あぁ、オイラもお同じものを」

ヘーイ

赤ずきん「さて、揃ったところで本題に入りましょうか・・・」

シンデレラ「あの、私も聞いてていいお話なの?」

キモオタ「問題ないですぞwwwむしろ居ていただきたいwwwなにか情報があれば教えていただきたいですからなwww」

シンデレラ「うん、わかりました」

ティンカーベル「えっとまず・・・大鬼が言ってた友人・・・シェヘラザードだっけ?赤ずきん、知ってる?この人、おとぎ話の登場人物だよね?」

赤ずきん「ええ、何故【一寸法師】の大鬼がシェヘラザードと交流があるのかわからないけれどね・・・」

赤鬼「一体何者なんだ、そのシェヘラザードってのは」

赤ずきん「おとぎ話【アラビアンナイト】の主人公、シェヘラザード・・・・・・」



赤ずきん「彼女はおとぎ話の主人公でありながら、おとぎ話を作り出した作者でもある・・・おとぎ話の中でも珍しい人物よ」

572: オプ速さん 2015/01/16(金)20:35:02 ID:Bdy
キモオタ「おとぎ話の主人公でありながら・・・おとぎ話を作ったとは・・・どういうことですかな?」

赤ずきん「おとぎ話【アラビアンナイト】ではね、主人公であるシェヘラザードが国王に物語を語っていくのよ、彼女が作ったおとぎ話をね」

赤鬼「なるほどな、だからおとぎ話の主人公でもあるし、おとぎ話の作者でもってあるってのか」

キモオタ「いわゆる劇中劇というわけですなwww」

赤ずきん「細かいものをあわせれば軽く100は越えるけれど、有名なおとぎ話もいくつもあるわよ?例えば、以前キモオタは魔法のランプの名前を口にしていたわよね」

キモオタ「そうですなwwwどんな願いでも叶えられる魔法具でござるよねwww」

赤ずきん「その魔法具、魔法のランプが登場するおとぎ話・・・【アラジンと魔法のランプ】もシェヘラザードの作ったおとぎ話なのよ」

ティンカーベル「そうなの!?じゃあシェヘラザードにお願いしたら魔法のランプ使わせて貰える!?」

赤ずきん「どうかしらね?でもそれを踏まえて大鬼の言っていたことを思い出してみましょう、ティンク」

573: オプ速さん 2015/01/16(金)20:45:54 ID:Bdy
ティンカーベル「えっと・・・聞き取りきれなかったけど・・・まとめると『何かを壊して、あるものを奪うためにアリスは魔法具をかき集めてる』って内容だよね?」

赤鬼「これをシェヘラザードに伝えろっていうことは・・・つまり」

キモオタ「・・・推測でござるけど『何かを壊して、魔法のランプを手に入れるためにアリスは魔法具をかき集めてる』・・・という意味でござるかも・・・」

赤鬼「なにを壊すためかは別として、それならしっくりくるな。アリスは願いが叶う魔法具のうちでの小槌を狙ったこともあったんだろう?」

赤ずきん「私も同意見よ、キモオタ。おそらくアリスたちは魔法のランプを奪うために邪魔な何かを壊すつもりでいる。そのために魔法具をかき集めているのね」

ティンカーベル「なにを壊すつもりなんだろう・・・おとぎ話はもうたくさん壊してるし・・・うーん」

キモオタ「魔法具で壊せる何か・・・なんでござろうか」

シンデレラ「あの、ちょっといい?私に考えが・・・」

ティンカーベル「なになに?」

シンデレラ「魔法の事は魔法のプロの聞いてみたらいいと思うの、魔法使いさんに聞いてみましょう」スッ

576: オプ速さん 2015/01/16(金)20:53:39 ID:Bdy
シンデレラ「この時間帯ならきっと、余裕あると思います。ちょっと聞いてみるね・・・」コトッ

ティンカーベル「ブローチ?」

シンデレラ「結婚してからしばらくして、魔法使いさんにお祝いで頂いたの。何か困ったことがあったらこのブローチで話を聞くからって、それから何度も相談させてもらってるの」

ティンカーベル「なんだかんだでシンデレラに甘いよね、あの魔法使い」ニヒヒ

シンデレラ「・・・魔法使いさん、魔法使いさん、今はお時間大丈夫ですか?」

パァァァ

キモオタ「ちょwwwブローチから魔法使い殿の姿が投影されましたぞwww」

赤ずきん「すごいわね・・・これが魔法使いの力ってわけね・・・」

赤鬼「何でもありだな、魔法具って奴は・・・!」

魔法使いの声「おや、シンデレラ以外にも声がすると思ったらキモオタじゃあないか。どうやら他にも新顔がいるようだが、今日はどうしたんだい?」

577: オプ速さん 2015/01/16(金)21:04:02 ID:Bdy
・・・

魔法使い「なるほど、事情はわかったよ。とんでもないことになってるみたいだねぇ・・・」

ティンカーベル「ねぇねぇ、何かわかる?アリスは何を壊そうとしているのかな?」

魔法使い「うむ、ハッキリとは言えないが・・・特定の魔法具ではなく、ただ数を集めているのなら魔法具の能力よりも別の物に用事がある可能性はある」

シンデレラ「別の物、ですか?」

魔法使い「あんたもよく知っているだろう。魔法具には必ず魔力が込められている。それはどんな魔法具だってそうだ、ガラスの靴やおはなしウォッチだってそう、他の魔法具もだ。だからアリスは、魔力をかき集めているといっても過言じゃないんだよ」

赤ずきん「ということは、魔力を集めて壊せるもの・・・ということかしら」

魔法使い「単純に思いつくものと言えば・・・魔力に対抗するための魔力って所かねぇ」

キモオタ「確かに・・・ただ力任せに何かを壊すだけなら、トランプ兵やブリキ殿・・・力で何とかすることは現段階でもできそうですからな」

ティンカーベル「魔力の込められたら何かを壊したいってことなのかな?」

579: オプ速さん 2015/01/16(金)21:15:09 ID:Bdy
魔法使い「あとは・・・結界かねぇ・・・」

ティンカーベル「結界?」

魔法使い「魔法結界。大切なものを外敵から守るために魔力で作り上げた防御壁ってところさね。結界を張った術者によるが生半可な力や魔力で壊せるもんじゃない。だが完璧な代物って訳でもない」

赤鬼「もしかして、あれか・・・かき集めた魔力・・・膨大な魔力をぶつければその結界は・・・」

魔法使い「察しがいいねぇ、その通りだ。容易くはない、容易くはないが・・・絶対に壊せない結界なんか存在しない。そして、魔法結界を壊すのにはより強い魔力で突き破るのが分かり易くて手っ取り早いのさ」

赤ずきん「『魔法結界を壊して、魔法のランプを手に入れる・・・』」

ティンカーベル「・・・・・・それっぽく聞こえるね。っていうかもうこれにしか見えないよ!」

キモオタ「確かに・・・可能性はかなり高いのではないですかな?」

魔法使い「・・・まぁ推測の段階だがな、でも不自然な部分なく情報がつながる。まずは【アラビアンナイト】に行ってみることだね、そこに結界があるかどうかも確認しなきゃあなんないからねぇ」

キモオタ「そうですな・・・ティンカーベル殿!」

ティンカーベル「うん!次に行くおはなし決まったね!」

580: オプ速さん 2015/01/16(金)21:25:14 ID:Bdy
魔法使い「まぁ、そうするのがいいだろうねぇ・・・さぁ、アリスの話はひとまず終わりだ。他に何か用事はあるのかい?」

ティンカーベル「あっ!はいはい!あるある!」

魔法使い「言ってみな、ティンカーベル」

ティンカーベル「私新しい武器がほしい!前にね、戦うことになったけど手も足もでなくて悔しい思いをしたんだ・・・!」

魔法使い「武器ねぇ・・・わしに言うってことは魔法具を作ってほしいってことだろう?考えは纏まってるのかい?」

ティンカーベル「うん!スリングショット!魔法の玉をね、スリングショットで弾き飛ばすの!」

魔法使い「スリングショットねぇ・・・確かにティンカーベルの機動力は生かせそうだ、魔力で威力の底上げをするってのも理に叶ってる・・・いいだろう、作ってあげようかね」

ティンカーベル「やった!実はね、魔法使いに見てもらおうと思って設計図もあるんだよ!ほら!」バサー

581: オプ速さん 2015/01/16(金)21:36:40 ID:Bdy
ーせっけいず(私のスリングショット!)ー

スリングショット・・・魔法で玉を打ち出す威力をあげるよ!
氷る玉・・・魔法の力でぶつけた敵を凍らせるよ!海が一瞬で凍るよ!
燃える玉・・・魔法の力でぶつけた敵を燃やすよ!山が一瞬で消えるくらいの威力だよ!
全部飲み込んじゃう玉・・・お星様を一つ残らず飲み込むよ!
ジャムの玉・・・イチゴ味とブルーベリー味だよ!



魔法使い「なんじゃいこれ・・・」

キモオタ「ちょwww『わたしのかんがえたさいきょうのぶき』ではござらんかwww海がwww一瞬でwww凍るwww」ドゥフコポォ

シンデレラ「わ、私はかわいくていいと思うけど・・・」

赤鬼「・・・まぁちょっと欲張りすぎかもしれんなぁ」

赤ずきん「ジャムの味が二種類って意味あるのかしら・・・」

ティンカーベル「一種類だと飽きるからだよ!もぉ、なんなのみんなして!おかしくないじゃん、キモオタ!なんで笑うのさ!ねっ!魔法使い!出来るよね!」

魔法使い「いや、無理じゃな」

ティンカーベル「えっ!?」

582: オプ速さん 2015/01/16(金)21:43:55 ID:Bdy
ティンカーベル「海、凍るの無理?ジャムは一種類でもいいから!」

キモオタ「譲歩するポイントおかしいでござろうwww」コポォ

魔法使い「海は流石に無理だが、ティンカーベルの希望はだいたいわかった。近いものにはしてみよう」

ティンカーベル「やった!かっこいい奴ね!絶対だからね!約束だからね!」

赤ずきん「ねぇ・・・魔法使い。私も、あなたにお願いしたいことがあるの」

魔法使い「お前は・・・」

赤ずきん「消滅したおとぎ話【赤ずきん】の主人公よ、いまはこの【泣いた赤鬼】の赤鬼と旅をしてる、旅の目的はおとぎ話の消滅を防ぐことと・・・アリスの仲間であるドロシーを倒すことよ」

魔法使い「あぁ、赤ずきんの娘か・・・お前の頼みとはなんだ?」

赤ずきん「私にも・・・ドロシーを倒す力を・・・!新しい魔法具を作ってほしいの」

583: オプ速さん 2015/01/16(金)21:54:35 ID:Bdy
魔法使い「・・・話は聞こう、言ってみるといい」

赤ずきん「私も、前回の戦いで悔しい思いをした。ただ負けるのならまだよかったけれど・・・私は敵に弱点扱いされ・・・結局捕まったあげく容易く足を折られて・・・それからはただの足手纏い」

赤鬼「おいおい、ありゃあ仕方ない・・・あんまり気にするんじゃあ・・・」

赤ずきん「それでも、私自身の鍛錬や経験不足だって納得しようとしたけれど・・・どうしても許せないことがあったの」

魔法使い「なんじゃ、許せないこととは?」

赤ずきん「私が弱いせいで・・・友達がボロボロにされたことよ。その上、彼は私を守るために・・・身を犠牲にして、決して頼ってはいけない悪しき力に手を出すことになった・・・!私は、自分が許せない・・・!」ギリッ

魔法使い「・・・・・・」

赤ずきん「当然、鍛錬は続ける。マスケットの操作や立ち回りのスキルだって上げる。でも・・・どれだけ鍛えても、私は魔力も何もないただの人間・・・だから、作ってほしい」

赤ずきん「おばあちゃんが作り上げて、猟師さんから託されたこのマスケットでの戦いを・・・最大限サポートする魔法具を、作ってほしいの」

584: オプ速さん 2015/01/16(金)22:04:14 ID:Bdy
魔法使い「うむ、わかった・・・マスケットでの戦いをサポートする魔法具だな?」

赤ずきん「お願いできるかしら?」

魔法使い「うむ、作ってやろう・・・わしに考えがある。あとは・・・用事がある奴は誰かいるかの?」

キモオタ「魔法使い殿www我輩にも武器を作ってもらいたいwww」

魔法使い「お主もか・・・うむ・・・それはいいのだが・・・うむ・・・お主、剣や弓をやっていたという過去はないのかの?」

キモオタ「まったくありませんなwww」

魔法使い「うむ・・・素人に慣れない武器を持たせても危ないだけだからのぉ。何かベースとなる物を決めないといかんのだ。
ティンカーベルのように特技を生かした武器を選ぶわけにも赤ずきんにように使っている武器の補助をするわけにもいかんからな・・・なんでもいいから特技はないのか、キモオタよ」

キモオタ「体を動かす事で、でござるよね?」

魔法使い「まぁ、そうだねぇ」

キモオタ「・・・・・・あるにはあるでござるがwwwなんでもいいでござるね?www」

魔法使い「うむ、なんでもいい。それにあわせた魔法具をなんとか考えてやろう」

585: オプ速さん 2015/01/16(金)22:12:16 ID:Bdy
魔法使い「そうじゃな・・・明日に午前中にみんなでわしの家にきなさい。ティンカーベルと赤ずきんの魔法具は考えをまとめておこう。キモオタはそうじゃな・・・その特技を明日披露して貰おう、そこからなにを作るか決めるからのぉ」

ティンカーベル「わかった!」

赤ずきん「えぇ、頼むわね」

キモオタ「一度帰って準備しますかなwww」

魔法使い「ではこれで、失礼するよ。シンデレラは・・・いいのかい?」

シンデレラ「私にはガラスの靴があるのでいいです、それよりもこの靴をはじめとして使いこなした戦いができるように・・・私自身が強くならないといけないんです。これは自分でがんばりますから」

魔法使い「うむ、そうかい。赤鬼も、いいのかい?」

赤鬼「うむ、オイラも体を鍛えることのほうが優先事項だからな・・・」

魔法使い「そうかい。じゃあ明日。シンデレラ、案内してやりな。では、さらばじゃ」

ヒュォォッ

586: オプ速さん 2015/01/16(金)22:19:52 ID:Bdy
・・・

アリガトヤシター!

キモオタ「さて・・・ではまた明日ですなwww我輩は準備がある故一度戻りますぞwww」

ティンカーベル「私もついていくよ、キモオタの特技が気になるし!」

シンデレラ「では赤ずきんちゃんと赤鬼さんはお城に部屋を準備しますから、そちらに・・・」

赤鬼「いやいや、ありがたいが・・・悪いよな、赤ずきん」

シンデレラ「そうですか・・・?」

赤ずきん「えぇ、私達は街で宿を探すから結構よ。でも、シンデレラさえ迷惑でないなら、あとで遊びに行ってもいいかしら?あなたの話も聞いてみたいから」

シンデレラ「はい!じゃあ待ってるね、赤ずきんちゃん」ニコッ

キモオタ「では我々はこれでwwwまた明日www」

シンデレラ「ええ、待ってますね」

赤ずきん「寝坊しないようにしなさい」

赤鬼「気をつけてなよキモオタ!ティンク!」

ティンカーベル「じゃあ現実世界に帰ろう、いくよぉ!」ヒラヒラ


キィィィィィィィン

キモオタ「ぶひいいいいいいいいぃぃぃ!?」

587: オプ速さん 2015/01/16(金)22:24:48 ID:Bdy
現実世界 キモオタの部屋

キモオタ「・・・・・・」ガシャッ

キモオタ「我輩が体を動かすタイプで特技といえるのはこれしかないでござるがwww」

キモオタ「これが本当に武器になり得るのですかなwww」

キモオタ「こんなものでマッチ売り殿との約束を果たせるんでござろうか・・・?」

キモオタ「ここは魔法使い殿を信用するしかないwww」

ティンカーベル「キモオタ!桃太郎のおとぎ話!Googleでググったよ!」フンス

キモオタ「ありがたいwww確認しておきますかなwww」

605: オプ速さん 2015/01/16(金)23:46:50 ID:Bdy

・・・

桃太郎

むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました
おばあさんが川から拾ってきた桃から産まれた子供に二人は桃太郎という名前を付けてたいそうかわいがっておりました。

桃太郎はすくすくと育ち、犬と猿もキジの三匹をお供に
おばあさんの吉備団子を持って、鬼退治へと行きました。

桃太郎は都の近くで、別の旅人と出会いました
肝太、てぃんく、赤頭巾、赤兄の四人です
ある日悪者におそわれた都を救うとき協力したことがきっかけで友となり、一緒に鬼ヶ島を目指しました

鬼ヶ島には悪い鬼や悪い人間がいました
桃太郎はくじけそうになりながらも
仲間達と頑張って鬼退治し、ついに悪い鬼を退治しました

都へ帰った桃太郎たちはみんなに感謝されました

そして、桃太郎もおじいさんおばあさんもお供の三匹も町人たちもみんな末永く幸せに暮らし
桃太郎という英雄の存在は長い間人々の心から消えることがなかったそうです

めでたしめでたし

・・・

589: オプ速さん 2015/01/16(金)22:42:58 ID:Bdy
キモオタ「無事、桃太郎殿達は都についたようですなwww」

ティンカーベル「うん、あのまま英雄続けられたみたいだね!でもあんまり内容変わってないね、今回は」

キモオタ「我々とアリス殿ドロシー殿の戦いは本筋とは関係ないですからなwww」

ティンカーベル「まぁ、そっか・・・でさ、キモオタの特技ってなんなの?気になる!」

キモオタ「それはまた明日のお楽しみですなwww」コポォ



・・・
遂に黒幕・・・アリスとドロシー一行と対峙したキモオタ達
シェヘラザードのおとぎ話【アラビアンナイト】とは?
そしてティンカーベル、赤ずきんの新たな魔法具とは?
キモオタの特技とは・・・?

キモオタとティンカーベルのおとぎ話を救う旅はまだ続きます


桃太郎編 おしまい

592: オプ速さん 2015/01/16(金)22:50:12 ID:Bdy
桃太郎編 おしまいです

レスや絵支援本当に嬉しいです。モチベーションあがります、全部に返信できなくて申し訳ない
シェヘラザード意外と認知度高くて嬉しいです
アリスやドロシーも出て来ては落ち着いたところで、次回からはシンデレラ~泣いた赤鬼みたいな感じであっさり書いていけたらなと思ってます
マッチ売り~桃太郎みたいにキャラが多いとどうしてもごちゃごちゃする・・・

次回
『【○○○○○○】と【アラビアンナイト】編』
二つのおとぎ話複合です、またおつきあいいただけたら嬉しいです

598: オプ速さん 2015/01/16(金)23:21:00 ID:yv8
キモオタの特技か....
Wiiかな(笑)

599: オプ速さん 2015/01/16(金)23:21:47 ID:kI7
キモオタの特技ってヲタ芸か?

600: オプ速さん 2015/01/16(金)23:22:13 ID:lsN
コミケダッシュあたりかもしれない。

593: オプ速さん 2015/01/16(金)22:52:12 ID:lsN
乙!
次回も楽しみにしてます!