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引用元: http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1421750928/

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462: オプ速さん 2015/02/07(土)20:41:05 ID:rbC
ティンカーベル「シェヘラザードー!無事だった?国王にひどいことされてない?」ピュー

シェヘラザード「ティンクさん、国王様に失礼ですよ。でも心配してくださったんですね、ありがとうございます」フフッ

国王「デブに妖精に髪が異様に長い女にチンピラ・・・お前たち本当に友人なのか?」

キモオタ「もちろんですぞwww疑われるとは心外ですぞwwwそうでござろう、シンドバッド殿www」

シンドバッド「もちろんだ。それよりシェヘラザード、何か飲み物をくれないか?のどが渇いちまってな」

ラプンツェル「あっ!私も私も!」

シェヘラザード「はい、では少し待っていてくださいね?」カチャカチャ

国王「しばらくお前と会わないうちに妙な友人が増えたようだな」

シェヘラザード「ええ、他にも私の仲間は大勢います。いずれ国王様にお話しする事になるでしょう」フフッ

国王「ふむ・・・?」

463: オプ速さん 2015/02/07(土)20:55:23 ID:rbC
カチャ

シェヘラザード「はい、どうぞ」ニコッ

シンドバッド「おう、ありがとな」ズズー

ラプンツェル「ありがとね!シェヘラザード!」ズズー

キモオタ「そういえばwwwラプンツェル殿wwwシェヘラザード殿にお願いがあったのではないですかなwww」

ラプンツェル「あっ!そうそう、シェヘラザードっていろんなおとぎ話を知ってるんだよね?私もシェヘラザードのおとぎ話聞いてみたいんだけど、聞かせてもらってもいいかな?」ニコニコ

シェヘラザード「私のおとぎ話ですか?構いませんが・・・国王様、よろしいでしょうか?彼女に少しおとぎ話を聞かせてあげたいのですが」

国王「そのくらいならば構わん、好きにしろ」

ラプンツェル「ねぇねぇ、国王も一緒にシェヘラザードのおとぎ話聞こうよ!」キラキラ

シェヘラザード「ええ、国王様も是非」

国王「・・・我は少々疲れた。ベッドで横になっているからおまえたちは好きに話しているといい。どちらにしろ耳には入ってくるだろうからな」ゴロッ

シェヘラザード「それでは始めましょうか」

シェヘラザード「これは商人とイフリートの物語です。あるところに・・・」

・・・

・・・

・・・

464: オプ速さん 2015/02/07(土)21:02:28 ID:rbC
シェヘラザード「ある時、商人が商いをするために街道を・・・・・・」

国王(あの髪の長い娘、常識がなっていないと思っていたがあの歳でおとぎ話とは・・・随分と精神年齢の低いことだ。おとぎ話など子供だましの作り話に過ぎん)

シェヘラザード「・・・・・・だったのです。商人は・・・・・・」

国王(・・・・・・)

シェヘラザード「・・・・・・イフリートは・・・・・・で・・・・・・」

国王(・・・・・・だが)

国王(何故か、気になってしまう。このような話は今までに聞いたことがない)

国王(おとぎ話だとバカにしていたが、なかなかおもしろい話だ。この話がおもしろいのかシェヘラザードの聞かせ方がうまいのか・・・)

国王(不思議とすっと頭に入ってくる、そして・・・なんというかこう、ワクワクとした気分にさせてくれる)

国王(なんとも不思議な物語だ・・・)

465: オプ速さん 2015/02/07(土)21:13:12 ID:rbC
ラプンツェル「うんうん!それでどうなったの!?」

ティンカーベル「早く続き続き!シェヘラザード!」

キモオタ「ちょwww二人とも焦りすぎですぞwww落ち着いてシェヘラザード殿のおとぎ話を聞くでござるよwww」

国王(ええい、騒ぎ立てるな!シェヘラザードの話が聞こえんだろう!)

シェヘラザード「おとぎ話は逃げませんから、二人とも慌てないでくださいね。では続きを・・・」

国王(うむ、いいぞ。早く続きを聞かせてくれ)

・・・

・・・

・・・

シェヘラザード「・・・・・・だったのです。そして・・・・・・なので。その老人は・・・・・・」

国王(うむ、それで・・・どうなる!?)

シェヘラザード「・・・・・・なのでした。では、今日のお話はここまでです」フフッ

ラプンツェル「えーっ!?今、面白いところなのにここで続いちゃうの!?」

ティンカーベル「そうだよ!もうちょっと続けてよシェヘラザード!」

国王(そうだぞ!我はその物語の続きを聞きたいのだ・・・!)

シェヘラザード「お話ししたいところなのですが・・・そろそろ夜が明けてしまいます。夜が明けてしまえば私は処刑されてしまいますので、今日はここまでと致しましょう」

466: オプ速さん 2015/02/07(土)21:26:35 ID:rbC
キモオタ「実に心躍るおとぎ話でしたなwwwあっという間に夜明け前とはwww」

シンドバッド「だが、時間だっていうんなら仕方ねぇ。諦めようぜ・・・ラプンツェル、ティンカーベル」

国王「・・・・・・おい、シェヘラザード」

シェヘラザード「はい、国王様。なんでございましょう?」

国王「このままではそこの女と妖精も続きが気になって仕方があるまい。続きを話してやれ」

シェヘラザード「しかし、このおとぎ話はまだまだ続きます。このまま話す事を許していただいても、とても一時間や二時間では・・・」

ラプンツェル「うーん・・・でも確かに私も眠いし、続きはまた夜に聞かせてよ!」

シェヘラザード「ラプンツェルさん、そうして差し上げたいのですが私は夜が明ければ処刑されてしまうのです。今夜、続きをお聞かせすることはできません」

ラプンツェル「うー・・・ねぇねぇ、国王。シェヘラザードタヒんじゃったら続きが聞けなくなっちゃうんだよ。なんとか処刑なしにできない?」

国王「・・・・・・」

キモオタ「国王殿の権限ならばそれは可能でござろうwwwそれに国王殿も実は続きが気になるのではwww」コポォ

シェヘラザード「・・・・・・」

国王「ああ、確かに我も話の続きは気になる。だが・・・そういうことか・・・読めたぞ、貴様等の魂胆が・・・!」ギリッ

467: オプ速さん 2015/02/07(土)21:45:29 ID:rbC
国王「シェヘラザードは幼い頃から王宮に出入りしていたからな、我が書物を読むことが好きなことを知っていたはずだ。
今日の昼間にキモオタに旅の話をするように言ったのも私だ、お前たちには私が物語を見聞きするのが好きだという情報があったわけだ・・・!」

シンドバッド「・・・・・・まずいな」ボソッ

国王「そこでお前達は口裏を合わせ!夜中にもう一度ここに来た!そしてそこの女がシェヘラザードに話をするようにせがむ!それも打ち合わせ通りだったんだろう?」

ラプンツェル「知らないよ?私はシェヘラザードにお話をして貰いたかっただけで・・・」

国王「ええい、黙れ!・・・そしてここでおとぎ話を聞かせればそれは我の耳にも入る。そうすればもう作戦はおおかた成功だ。あとは話をきりの悪いところで止め、我に続きが気になるように仕向けた」

国王「なるほどな・・・なかなかの計画だ。そうすればお前のおとぎ話の続きを聞くには生かしておかなければならない、見事処刑を免れるっていう寸法だ!ああ、さすがシェヘラザードだ、お前は昔から頭のいい娘だったものな!ああ、よく出来ている計画だ!ハッハッハッハ!」

シャキン

キモオタ「国王殿が剣を・・・!これはまずいですぞ!?」

国王「女という生き物はどこまで我をコケにするつもりだ・・・!我がその程度で処刑を取りやめると?侮辱するのも大概にせよ!シェヘラザード!」ギリッ

468: オプ速さん 2015/02/07(土)22:03:54 ID:rbC
国王「この我が、たかが物語の続き聞きたさに考えを曲げるとお前は思っていたのだろう!」

シェヘラザード「・・・・・・」

国王「浅はかよ・・・!我が妻に裏切られ・・・どれほどの悲しみを負ったのか、どれほどの憎しみを抱いたのか、お前に理解できるのか?いいや、理解できるはずもない。16年程度の、それも大臣である父や家族に守られてぬくぬくと育った貴様のような小娘に!我の何がわかるというのだ!」

国王「処刑を待つ必要もあるまい。その首、この場で切り離してやろう!」

チャキ

ティンカーベル「シェヘラザード・・・!」

シェヘラザード「・・・国王様の仰るとおり、私は16年程度の人生しか歩んでいない小娘でございます。当時13歳程だった私には国王様が受けた裏切りの意味もよくわかっていませんでした。今も、国王様の心の痛みが如何ほどのものか・・・想像もつきません」

国王「当然だ、貴様ごとき小娘に理解できるわけなかろう」

シェヘラザード「ですが・・・裏切られ傷付いた己を始めとする慰めるため、傷つく事を恐れて国中の女性を殺し続けていくという行為・・・」

シェヘラザード「それが非常に馬鹿げている愚かしい行為であることは、この小娘にもわかります」

国王「・・・貴様!」ギリッ

シェヘラザード「失礼を承知で申し上げます。国王様、今のあなたはかつての優しい王の面影など無い、愚かしい国王でございます!」キッ

469: オプ速さん 2015/02/07(土)22:28:20 ID:rbC
国王「・・・もはや言い逃れはできんぞシェヘラザード!」

ラプンツェル「このままじゃシェヘラザード危ないよ!?どうしたらいいかな・・・!?」

シンドバッド「おい、落ち着け!国王もシェヘラザードもだ!二人とも冷静になれって!」

シェヘラザード「お黙りなさいシンドバッド!これは私と・・・国王の問題です!」

国王「よく解っているではないか・・・!さらばだ、シェヘラザード!!」

ビュオ

シェヘラザード「私を殺して国王の気が済むのならばそうしなさい!ですが私は国王と国を助けるためにここにいるのです!」キッ

ピタッ

国王「我と国を助けるだと?小娘が夢物語を語るんじゃない、お前に何ができる」

シェヘラザード「私にできることなど僅かなことです。実際に事を成すのは国王でございます。ですが、国王に勝手の優しさを取り戻していただく手助けをすることが私には可能だと考えております」

シェヘラザード「国王様の勤めは国と民を繁栄に導くこと。私の勤めは繁栄した国家に相応しい素晴らしい国王へ、あなたを導くことです」

国王「・・・・・・」

国王(今の言葉・・・過去に聞いた覚えがある。記憶違いなんかじゃない)

国王(・・・ああ、思い出したぞ・・・あれは・・・もう随分と昔だ・・・)

470: オプ速さん 2015/02/07(土)22:48:27 ID:rbC
・・・8年ほど前 王宮

大臣「お疲れ様です、国王様」

国王「・・・いやはや、実際疲れたよ。友好国相手とはいえ要人との面会はな・・・だが大したことではなかった、今後とも友好的に付き合おうという挨拶程度だったよ」ハッハッハ

大臣「それは何よりです、国王様が立派になられて私も嬉しいです」

国王「いや、我など父の跡を継いだだけに過ぎない。まだだ、もっと国を反繁栄させて、世界に名だたる大国家にせねばな!」

タッタッタッ

シェヘラザード「国王さま!よその国とのお話はおわりましたか!?」ニコニコ

大臣「こら、シェヘラザード。またお前は王宮に来て・・・遊びではないのだぞ」

国王「まぁいいじゃないか。ああ、終わったぞー!あっちの偉い人がこれからも仲良くしようって言ってくれたぞ」ナデナデ

シェヘラザード「すごいです!国王さまはすごいですね!シェヘラザードもうれしいです!」ニコニコ

大臣「そうか!ああ、そういえば使者から貰った友好の品に菓子があったからお前にやろう、甘いぞ!」ゴソゴソ

シェヘラザード「わあぁ!ありがとうございます、国王さま!」

国王「うむ、お前はキチンと礼が言えるな。えらいぞ!」ナデナデ

471: オプ速さん 2015/02/07(土)23:02:05 ID:rbC
シェヘラザード「シェヘラザードは大きくなったら国王さまとけっこんします!」ニコニコ

国王「こらこら、そんなこと言ったら大臣が悲しむぞ?」

大臣「・・・いえ、そのようなことはございません。しかし、先週はお父様と結婚すると・・・言ってくれたんですけどね・・・」ズーン

国王「シェヘラザード、我には愛する妻がいるのでな。すまないが結婚相手は他の格好いい男を捜しなさい、いいな?」

シェヘラザード「うー・・・じゃあ大きくなったら大臣になります!それだったらいいですか?国王さま」

国王「大臣?どうして大臣になりたいんだ?」

シェヘラザード「シェヘラザードは国王さまもこの国もだいすきです!だからそのお手伝いがしたいのです!」

国王「大臣、お前の娘は立派だな・・・両親の教育がしっかりしているんだろう」

大臣「恐縮です。だがシェヘラザード、そうなると私の仕事が無くなってしまう」

シェヘラザード「じゃあお父様と一緒に大臣やります!国王さまはがんばって国をゆたかにしてください!」

シェヘラザード「そしたらシェヘラザードは国王さまがもっとえらい王様になれるようにお手伝いします!」ニコニコ

472: オプ速さん 2015/02/07(土)23:27:58 ID:rbC
シェヘラザード「なのでずっとシェヘラザードは国王さまのそばにいます!いいですか?」

国王「よーし!じゃあお前が大きくなったら我の側で補佐をしてくれ。その代わりたくさん勉強して本もいっぱい読むんだぞ?」

シェヘラザード「はい!やくそくです!」ニコニコ

・・・・・・

国王(そのような事もあったか)

国王(それから年々かの時が過ぎ、我は妻に裏切られ自暴自棄になり、国は傾き、それすら構わず女を殺し続けていた)

国王(その間にもシェヘラザードはあの他愛もないやりとりを忘れず、研鑽を積んでいたと言うのか・・・?)

国王(この小娘は本当に我や国を想い、タヒを覚悟してこの場に・・・)

国王「・・・・・・」

シェヘラザード「国王様、今ならまだこの国を立て直すことは可能です。ですから・・・」

国王「もういい。お前の処刑は見送ることにする。今宵、またここに戻ってこいでしょうそれまでは好きにせよ」チャキン

シェヘラザード「・・・ありがとうございます。国王様」

国王「自惚れるなよ?我や国を救うなどというお前の戯れ言を信じた訳ではない。ただ、お前の話に心躍ったのは事実。利用価値がある奴を殺すほど我は愚かではない、それだけの話だ。お前は毎夜、おとぎ話を語っていればそれでいい」

シェヘラザード「はい。では今宵、この続きをお話しいたします。国王様・・・」



シェヘラザード「今宵のおとぎ話は・・・より一層胸躍るものであると約束いたします」ニコッ

473: オプ速さん 2015/02/07(土)23:47:05 ID:rbC
シェヘラザードの屋敷

シンドバッド「シェヘラザード!お前無茶しすぎだ!」

シェヘラザード「そうですね、先程はあなたに厳しい言葉を掛けてしまいましたね。ごめんなさい」

シンドバッド「そんな事言ってるんじゃねぇ!危うく殺されるところだったじゃねぇか!何が心配はいらないだ!」

キモオタ「まぁまぁwww結局処刑は免れた訳でござるしwwwいいではござらんかwww」

シンドバッド「・・・まったく、お前がタヒんだら悲しむ奴が数え切れねぇほど居るんだぞ、それだけは忘れんなよ?」

シェヘラザード「はい。心配かけてしまいましたね、シンドバッド」

ラプンツェル「でもびっくりしたよ。シェヘラザード、剣を突きつけられてたし。やっぱり外の世界は怖いんだねー・・・」

ティンカーベル「でも本当に冷や冷やしたよ!シェヘラザードあんなに勇気あってすごいよ!殺されそうだったのにビクビクしてなかったし」

シェヘラザード「そうでもないですよ?内心、ドキドキしていましたから。ですけど国王にはまだ優しい心が残っていると信じていましたから」

キモオタ「ラプンツェル殿が連れ去られたりで予定がずれたようでござるがwww本来の話の筋には戻ったわけですなwww」

シェヘラザード「はい、そうですね。一安心といったところでしょうか」ニコッ

474: オプ速さん 2015/02/07(土)23:59:32 ID:rbC
ティンカーベル「ねぇねぇ、結局は許してくれたけど国王めちゃくちゃ怒ってたよね?結局、このあと【アラビアンナイト】はどうなるの?」

シェヘラザード「何日も何日もかけて国王様におとぎ話を聞かせていきます。次第に心を取り戻していき・・・私が最後の話をすることには、国王は優しさを取り戻して以前のような優しい王に戻れます」

ティンカーベル「シェヘラザードの一生懸命な気持ちが伝わるんだね・・・素敵な結末だね!」

シェヘラザード「いいえ、おとぎ話の力が偉大なだけですよ。おとぎ話は楽しいお話も苦しいお話もつらいお話もあります、ですがそれは聞くものの心の栄養となり・・・性格や感情すら変えます。私はその力を借りているにすぎませんよ」ニコッ

キモオタ「とはいえwwwなかなかできることではないですぞwww」

シェヘラザード「そんなことはありませんよ。それよりも・・・私のおとぎ話の件はこれくらいにして、本題に入って欲しいです。キモオタさん」

キモオタ「おおっとwwwそうでしたなwwwバタバタしてすっかり後回しになってしまいましたなwww」

シェヘラザード「【一寸法師】の鬼さんからの伝言、アリスさんの企みも気になります。昨今のおとぎ話の相次ぐ消滅には私も気になっていることがあります」

シェヘラザード「みなさん徹夜でお疲れでしょうが、もう少しおつきあいください」

483: オプ速さん 2015/02/08(日)19:44:41 ID:aWQ
キモオタ「なにから話せばいいのやらwwwまずは事の発端から説明した方がいいですかなwww」コポォ

シェヘラザード「そうですね、ティンクさんのおとぎばなしは【ピーターパン】でしたね。あのおとぎ話は確か・・・」

ティンカーベル「うん、消えちゃった。ピーターパンが私を現実世界逃がしてくれたの。でね、キモオタと出会って・・・一緒におとぎ話が消えちゃうのを防ぐのと私のおとぎ話を元に戻すっていう目的で旅をしてるよ!」

キモオタ「おとぎ話は現実世界の人間に忘れられると消滅すると聞いていたのですがな、どうやら人為的におとぎ話を消している人物がいることを突き止めたんでござるよ」

シェヘラザード「異変を物語にねじ込んで結末を変えてしまう。ということでしょうか」

シンドバッド「なるほどな・・・それがお前達が昨日言ってた・・・」

ティンカーベル「【不思議の国のアリス】のアリス。それと【オズの魔法使い】のドロシーとその仲間。あとファミチk・・・青い鳥も一緒にいるみたい」

キモオタ「彼女らはどうやら魔法具をかき集めているようでしてな・・・おとぎ話の消滅と魔法具の収集。わかっている目的としてはこのあたりでござるか・・・」

ティンカーベル「うん、それでね【桃太郎】の世界に行ったときに大鬼・・・【一寸法師】の鬼に出会ったんだよ」

シェヘラザード「彼が、私に伝言があると・・・そういう事でしたね?」

484: オプ速さん 2015/02/08(日)20:01:55 ID:NRa
ティンカーベル「うん、鬼ヶ島の鬼に捕まったときに一緒の牢屋に入れられてたんだよ、それで一緒に脱出したんだけど」

キモオタ「その後に別行動を取っていたんですがな・・・再会したときは既にアリス殿に襲われた後でござった・・・」

シェヘラザード「彼は無事なのでしょうか?」

キモオタ「今はシンデレラ殿の城で治療中でござるよ。そして大鬼殿は言っておりましたぞ『アリスが魔法具を集めて何かを壊し、ある物を奪おうとしている事』をシェヘラザード殿に伝えてほしいと」

シンドバッド「おい、それって・・・どう考えてもあれだろ。どうするんだ?」

シェヘラザード「・・・・・・」

ラプンツェル「シェヘラザード?どうかした?」

シェヘラザード「いいえ。アリスさんの企みが何なのかはわかりました・・・彼はよくこの事を伝えてくれましたね、お会いしたらお礼を言っておいてください」

キモオタ「アリス殿の企み・・・我々なりに予想はしていたでござるが、言ったい何ですかな?」

シェヘラザード「私の作り出したおとぎ話の世界にはすべて結界が張られています。その中でも強固な結界を持つおとぎ話にある魔法具を狙っているのでしょう」

ティンカーベル「それって、やっぱり・・・」

シェヘラザード「おとぎ話【アラジンと魔法のランプ】の世界に存在するどのような願いでも叶えられる魔法具・・・魔法のランプ。彼女らが狙っているのはこれでしょうね」

485: オプ速さん 2015/02/08(日)20:19:38 ID:H9R
ティンカーベル「やっぱり!あいつら魔法のランプを狙ってたんだ!」プンスカ

ラプンツェル「ねぇねぇ、魔法のランプってなに?なんでも願いが叶うって本当!?」

シェヘラザード「はい。ランプを擦ると魔神が現れ、どのような願いでも叶えてしまいます。願いの回数を増やす事はできませんが、生命を奪う事もタヒ者を蘇らせる事も人心を操作することも・・・主人が望むがままに願いを叶えます」

シンドバッド「今は、三回だけっていう回数制限があるがな。それを差し引いても魔法具の中ではトップクラスに価値のあるもんだ」

ラプンツェル「なんでも願い事が叶うランプ・・・!すごいね!それがあればどんな病気も治せる!世界にはそんな道具があるんだねー!」ワクワク

キモオタ「ラプンツェル殿のように正しいことに使えれば問題はないのでござるが・・・アリス殿達がそのような事に使おうとしているとは思えませんな・・・」

ティンカーベル「うん、きっと悪いことに使うつもりだよ!そういう奴から守るために、ランプがある【アラジンと魔法のランプ】の世界には強い結界を張ったの?」

シェヘラザード「そうですね。以前はランプが持つ力の大きさを知っていてもそれを奪いに来るような者は居ませんでしたが。・・・実はアリスさんと思わしき少女がアラジンの世界に来たことがありまして」

キモオタ「もう既に手が回っていたという事ですかな!?」

シェヘラザード「はい。その時はなんとか追い返すことができました」

486: オプ速さん 2015/02/08(日)20:38:19 ID:H9R
シェヘラザード「実はアリスさんが来る以前から、私を含めた何人かの人物は懸念していたんですよ。何でも願いが叶う・・・そのような道具が存在していてはいつか争いや悪事に利用されるのではないかと」

ティンカーベル「その何人かの人って、願いが叶う魔法具を持った人たちのこと?」

シェヘラザード「はい。願い事を叶える能力を持った魔法使いや仙人、神々の類ならば悪に屈することなく断ればいいのですが道具となるとそうもいきません」

シンドバッド「道具は特定の物を除けば意志を持っていないからな、強い力を持つ道具をどう使うかは持ち主次第。本来のおとぎ話の使い方のように正しく使うこともできるが悪用だってできる」

シェヘラザード「【アラジンと魔法のランプ】の作者である私や【一寸法師】でうちでの小槌を持つ鬼さん、【三枚のおふだ】の和尚様。他にも何名かいますが・・・願いを叶える道具を持つもので集まり、対策を練りました。とはいえその道具をなかったことにはできません」

シェヘラザード「鬼さんは元々身体能力も高いですし、和尚様は機転が利きます。それと・・・おとぎ話の消滅と引き替えになる最終手段ですが、こづちも鬼さんの怪力で壊せますしおふだも燃やしてしまえば効果を失います。ですが、ランプはそうもいきません」

キモオタ「溶鉱炉にぶち込むわけにもいきませんしなwww」

シェヘラザード「ですが、幸い私が作ったおとぎ話の数は膨大です、そこから仲間を呼ぶことで対応しようと考えたのですが。侵入者・・・アリスさんに狙われたときにそれが浅はかな考えだと思い知らされたのです」

487: オプ速さん 2015/02/08(日)21:04:22 ID:H9R
シンドバッド「キモオタの現実世界では【アラビアンナイト】は千夜一夜物語なんて言われてるらしいがあれはなんでかわかるか?」

キモオタ「あれですかなwwwシェヘラザード殿が国王殿におとぎ話を聞かせた夜が千と一回だったのではwww」

シンドバッド「間違いじゃねぇが少し違うな。今では300程のおとぎ話だがな・・・本当は全部で千一のおとぎ話があったんだよ、それを毎夜聞かせてた。今はずいぶん減ったおとぎ話を数夜に分けてシェヘラザードが話してるという流れになってる」

ティンカーベル「元々より減っちゃったのって、アリスにやられたの!?」

シェヘラザード「すべてではありませんが・・・初めての外界からの侵入者に対応が遅れてしまいました。どうやら別のおとぎ話にも同時に侵入者があったところもあったようです。
その結果、多くのおとぎ話の主人公達が殺され・・・おとぎ話は消滅しました。最終的にはランプの魔神を使って強制的に追い出し、その後に結界を張りました。強い強い強固な結界を、私ですら解くことはできず入ることも出ることもできません」

キモオタ「なんという・・・!しかし結界を張ったのならば安心ですなwww」

シェヘラザード「そうもいきません。強固な結界とはいえ魔法による物です、アリスさんが試みようとしているように魔法具や魔力を集めて強い魔力で破壊を試みればおそらく破壊されます。それには膨大な魔力が必要ですが」

ティンカーベル「じゃあ、あいつらが魔法具集めるの邪魔するしかないのかな?」

シェヘラザード「容易く壊せるものではありませんが、その手段は有効ですね。ですが私は、危うく世界を危機に追い込むところでした。そこで苦肉の策でしたが、私はある手段にでました」

シェヘラザード「【アラジンと魔法のランプ】の改変です」

キモオタ「か、改変ですと!?そんな事が許されるのですかな!?」

ラプンツェル(みんななんか難しい話しててわかんないなー・・・)アシブラブラ

488: オプ速さん 2015/02/08(日)21:25:07 ID:H9R
ティンカーベル「そんな無茶したらおとぎ話消えちゃうんじゃないの!?」

シェヘラザード「おとぎ話は元々の結末から大きく逸れると消滅します。ですが・・・【アラジンと魔法のランプ】の作者は私です。ですからその場に行くことなく、内容を変更することが私にはできるのです」

キモオタ「確かにwww作者に許された特権という奴ですなwww」

シェヘラザード「しかし、これも軽々しく使えるものではありません。私は物語の改変によっていくつかに道具を消して、魔法のランプに使用回数を設けました。作者と言えど一度現実世界で人々に知られたおとぎ話、この程度の改変が限界でした」

シェヘラザード「それに物語の改変は本来の【アラジンと魔法のランプ】を好いてくれた人々達を裏切ってしまうことにもなりました。このおとぎ話を読んで何かを感じてくれた人たちに、私は申し訳ないことをしたのです・・・」ギュッ

シンドバッド「気にするな、必要なことだっただろうあれは・・・」

シェヘラザード「私はそれでもやらなければならなかった。作者として、自分が作り出したおとぎ話の道具で他のおとぎ話や現実世界に害をなすわけには行きませんから」

ティンカーベル「つまり・・・願い事はみっつまでっていう条件にしてランプを前より弱くしたってことだね。それなら少しは被害を押おさえられるもんね!」

キモオタ「ですなwwwしかし結局のところはアリス殿達をどうにかするしか根本的な解決にはなりませんな」

シンドバッド「だがまぁ、状況を理解するってのは戦いにおいて重要だぜ?とりあえず、キモオタ達とシェヘラザードの話をまとめてみるか・・・キモオタ頼むぜ」

キモオタ「我輩の仕事ですかなwwwやむをえんですなwww」カキカキ

490: オプ速さん 2015/02/08(日)21:55:12 ID:H9R
キモオタ「まとめるとこうですなwww」

・アリス達の目的は「魔法具を集めて【アラジンと魔法のランプ】の結界を破壊してランプを奪うこと」
・その結界は非常に強固、簡単には壊せない。が、無敵ではない。
・ランプの使用制限は無かったが現在は三回までの制限あり。
・【アラジンと魔法のランプ】には出入りできない。結界が壊れれば可能?

ティンカーベル「やっぱり私たちがアリスを倒さなきゃ!今は結界で守られてるけど壊されちゃうかもしれないわけでしょ?」

シンドバッド「俺たちも交代で常に誰かが動けるようにはしてるからな、仮に結界が突破されても易々とランプはわたさねぇよ」

シェヘラザード「はい。それに・・・どうやら昨今のおとぎ話の消滅を問題視した方がキモオタさん達の他にもいるようですからね」

キモオタ「我々の他に協力者がwwwそれはありがたいwww」

シェヘラザード「すぐにお会いできますよ。今は様々なおとぎ話へ向かい、警戒と協力を呼びかけているそうです。相当強い魔力を持っているので、頼りにはなるでしょう」ニコッ

シンドバッド「ああ、だが他人に頼るんじゃなく俺たちはそれぞれできることをするしかねぇな!」

シェヘラザード「はい。それぞれの世界を守ることも大切ですが、おとぎ話は現実世界に無くてはならないものです。必ず守り抜きましょう」

ティンカーベル「それでさ、シェヘラザード!アリスを倒して全部が解決したら・・・魔法のランプ借りてもいい?三つの願いなんて言わないよ、一個だけでいいの!私のおとぎ話を元に戻したいんだ!」

シェヘラザード「そうですね、すべてが解決して平和が戻って結界が必要でなくなれば・・・お貸ししますよ」ニコッ

ティンカーベル「やった!よーしっ!がんばるよキモオタ!」フンス

キモオタ「ちょwwwやる気ですなwww我輩はどこまでも手伝いますぞwww」

491: オプ速さん 2015/02/08(日)22:11:41 ID:H9R
シェヘラザード「私もできる限りの協力はします。なんでもいってくださいね、キモオタさん」

キモオタ「我々のパーティは個性派ぞろいですからなwwwシェヘラザード殿のような常識人が居てくださると助かりますなwww」コポォ

ティンカーベル「キモオタが一番アレだからね!変な踊りするし」

キモオタ「ちょwwwまだ根に持ってるwww」

シンドバッド「まぁ、なにかあったら言ってくれよ。手伝いにいってやるからよ?その代わりフリーで可愛い女居たら教えろよ?」ハハハッ

シェヘラザード「シンドバッド!あなたはまじめな話だというのにすぐそのような・・・!」

シンドバッド「へいへい、じゃあ俺は一回自分のおとぎ話に戻るぜ・・・っておいおい、ラプンツェルの奴またいねぇぞ!?」

キモオタ「ファッ!?またどこかへふらふらと・・・!?」

シェヘラザード「困りましたね・・・何かトラブルに巻き込まれていなければいいのですが」

ティンカーベル「私、探してくる!」

ガチャッ

ラプンツェル「ただいまー!なんかみんな難しい話してたからちょっと出かけてきたよー」ドサドサ

ティンカーベル「ラプンツェル!いったいどこへいってたの?みんな心配したんだよ!」

ラプンツェル「昨日のコロッケ屋さんのとこ!おじさん何故か半分泣きながら謝ってくれたよ、あとこれ昨日のお礼だって!みんなで食べようよ!」ニコニコ

キモオタ「自由すぎますぞwwwしかし無事でよかったwww」ムシャムシャ

492: オプ速さん 2015/02/08(日)22:30:25 ID:H9R
・・・

シェヘラザード「はい、ラプンツェルさん。コロッケだけでは喉が渇いてしまいます、お茶をどうぞ」コトッ

ラプンツェル「ありがとね、シェヘラザード」ニコニコ

シェヘラザード「ひとつ伺いたいのですが、キモオタさんとティンクさんはわかりますがラプンツェルさんは何故この世界に?みなさんがこの世界の結界をすり抜けて来たことと関係があるのでしょうか?」

キモオタ「我々、この世界の結界をすりぬけるために世界移動を【ラプンツェル】のゴーテル殿にお願いしたのでござるよwww本当は後々に送っていただく約束だったのでござるがwww」ガツガツ

ティンカーベル「でもね?ラプンツェル大好きなゴーテルが突然豹変しちゃって、ラプンツェルと私たちをこの世界にいきなり送り込んだの!そりゃあお話の流れだとそうなるけどあれは演技とかには見えなかったよ」モグモグ

ラプンツェル「私が約束を破っちゃったからいけないんだよ。だからちゃんとママに謝らないといけないんだ」モグモグ

シェヘラザード「なるほど、本来の物語で彼女が連れて行かれるのは同じ世界の砂漠でしたね。それがこの世界に、おそらく異変でしょうけど・・・」

ラプンツェル「・・・・・・」ジーッ

ティンカーベル「なんかねコショウの粒が落ちてた。だから多分誰かの仕業だと思う、多分あいつらだけどさ!」プンスカ

シェヘラザード「アリスさん達の持つ魔法具の情報も集めたいですね、そうでなければ対策も練ることができませんし」

ラプンツェル「・・・ねぇシェヘラザード、私お願いがあるんだけど聞いてくれる?」

シェヘラザード「はい?何でしょうか?私にできることでしたら」ニコッ

ラプンツェル「シェヘラザードなら頭いいみたいだからきっとうまくいく方法わかると思うの。あのね・・・」

499: オプ速さん 2015/02/09(月)20:14:39 ID:eJY
ラプンツェル「私はね、ずっと塔の中で暮らしたの。ママとも塔からでないって約束したんだけどね、おーじとは一緒にママの病気を治す方法を見つけに行こうって約束したから、私はママとの約束を破っちゃったの。そしたらママはものすごく怒っちゃって・・・」

シェヘラザード「約束を破ってしまうことは褒められたことではありませんね・・・怒られても仕方がありません」

ラプンツェル「うん、それはちゃんとあやまる。でもね、塔の外の世界には魔法のランプみたいな不思議な道具もあるんだよね?だったら私はやっぱりおーじと冒険したい!でもね、ママのこと嫌いな訳じゃないんだよ。私はママのこと大好きなんだ」

ラプンツェル「おーじと冒険もしたいし、ママと一緒にいたい。両方選ぶのって出来ないのかなー・・・私はどうしようか悩んでるんだ。なにかいい方法ないかな?」

シェヘラザード「なるほど・・・難しい問題ですね。ラプンツェルさんは一番どうしたいのですか?」

ラプンツェル「私は・・・今まで通りママとお話ししたりしながら塔で暮らしたい。おーじと塔の外を冒険してママ達の病気を治す方法を探したい。どっちも一番だよ、ママもおーじも大好きだからどっちかなんて選べられないよ」

シェヘラザード「本来は何かを選ぶ時、選ばなかった方を手に入れることは出来ないものですよ?」

ラプンツェル「でも、私にはどっちかなんて選べないよ?」

シェヘラザード「・・・・・・」

キモオタ「ラプンツェル殿www気持ちは分かりますがなwwwどちらもと言うのはちょっと難しいのではwww」

500: オプ速さん 2015/02/09(月)20:28:37 ID:eJY
シェヘラザード「どうしてもどちらか一つだけ選ぶことは出来ないというのですね?」

ラプンツェル「うん、大好きなもののために他の大好きなものを諦めるなんて出来ないよ。そのためだったら何でもするよ!」キラキラ

キモオタ「ラプンツェル殿の無垢な笑顔が直視できませんな・・・・・・」ヒソヒソ

ティンカーベル「おとぎ話の流れだともうゴーテルにも会えないし、塔にも住めないもんね・・・・・・シェヘラザードはどうするのかな?」ヒソヒソ

シェヘラザード「そのために失うものがあったとしても。諦められませんか?」

ラプンツェル「うん、諦められない」

シェヘラザード「・・・・・・でしたら、いっそのこと両方とも選んでしまいましょう。あなたは塔に住み、そこを拠点にして王子様と旅をすればいいのです」

ラプンツェル「ママがそんなこと許してくれるかな?」

シェヘラザード「それはラプンツェルさんがしっかりとお母様を説得することが出来れば、問題ないでしょう」

キモオタ「いやいやいや!シェヘラザード殿!?いいんですかな!?」

ティンカーベル「そうだよ!本来のお話の流れ変わっちゃってるよ!?消えちゃうんじゃないの?そんなことしたら!」

シェヘラザード「・・・・・そうですね、もしかしたら消えてしまうかもしれません。ですが・・・・・・」

501: オプ速さん 2015/02/09(月)20:48:45 ID:eJY
シェヘラザード「【ラプンツェル】の結末は、魔女に捨てられたラプンツェルさんが王子と再会した時の涙で失明した王子の視力が回復して幸せになるというもの。魔女と和解していないとも、旅に出ていないともなっていません」

キモオタ「そ、それはそうでござるが・・・!」

シェヘラザード「指輪越しにあなた方が国王にした旅の話を聞きました。それを聞く限りでは【裸の王様】や【泣いた赤鬼】にも細かい改変はあったはずでしょう?どのおとぎ話にも『旅人キモータとティンク』という登場人物は本来居ないはずですよ?」

ティンカーベル「それは結果的にそうなって、たまたま消えなかっただけで・・・!【ラプンツェル】も大丈夫って保証なんてないじゃん!?」

シェヘラザード「・・・私は先ほど言いましたね。【アラジンと魔法のランプ】の改変で元の物語が好きな読者を裏切ってしまったと。あれは私の作者としての本音です。
作者は読者に伝えたいことがあるから物語を作ります、完成した物語には必ずメッセージがあります。それを好き勝手に展開を変えてしまえばもうメチャクチャです、作者の想いなど伝わるはずがありません。作者としての私は物語の展開を変えることは反対です」

キモオタ「ならばなおさらでござろう?」

シェヘラザード「ですが、私は作者であると同時におとぎ話の登場人物でもあります。その立場から見ると、こういう気持ちも生まれてくるのです。『何故、私たちおとぎ話の登場人物は運命にあらがえないのか?』と」

ティンカーベル「私たちおとぎ話の登場人物は必ずどこかのおとぎ話に属してる。だからそのおとぎ話の結末には逆らえない。だって結末を変えちゃうとそのおとぎ話が消えて、私たちも消えちゃう。その事を言ってるの?」

シェヘラザード「はい。おとぎ話の登場人物には結末という名前の運命が定められている。それにはあらがうことが出来ない」

502: オプ速さん 2015/02/09(月)21:18:02 ID:eJY
キモオタ「それはマッチ売り殿の時に痛感しましたからな、理解しているつもりですぞ?」

シェヘラザード「結末がハッピーエンドなら問題はないかもしれません。ですがその【マッチ売りの少女】のような悲しい結末のおとぎ話もあります、その場合はどうでしょう?」

キモオタ「しかしそれは・・・おとぎ話にはメッセージがあるとシェヘラザード殿も言ったでござろう?マッチ売り殿のおとぎ話を聞いて心動かされた子供達は確実にいましたぞ?」

シェヘラザード「はい、それがおとぎ話の本来の姿だと思います。マッチ売りの少女もそれに納得して結末を受け入れたんですよね?ですがすべてのおとぎ話の主人公が彼女のように自分の運命に納得しているわけではないと思うのです」

ティンカーベル「つまりさ、どういうこと?」

シェヘラザード「【アラビアンナイト】の中のおとぎ話は本来千一あります。アリスさんはその中の多くを消してしまいました、しかしすべてではないのです。中には自分に定められた結末に納得がいかずにタヒを覚悟であらがい、おとぎ話ごと消滅した主人公もいました」

シェヘラザード「現実世界の方々にとっては私たちはたかがおとぎ話の主人公。ですが私たちにとってこの世界は現実世界と何ら変わりないのです。
魔法や不思議なものはありますが、家族がいて友人がいて愛する人がいて笑って怒って悲しんで・・・ですから自分の未来が悲しみに包まれているならそれを振り払いたいのは当然です」

ティンカーベル「うーん・・・私もおとぎ話の世界の住人だから気持ちはわかるなぁー」

シェヘラザード「私は自分自身の結末に何の不満もありません。ただ、おとぎ話の登場人物はもうすこし自由でもいいのではないでしょうか?
少なくともおとぎ話を消滅させてしまうことがなければ、もう少し各々の好きなようにしてもいいと、おとぎ話の登場人物としての私は思うのです」

503: オプ速さん 2015/02/09(月)21:35:24 ID:eJY
キモオタ「つまり、シェヘラザード殿は作者としてはおとぎ話の改編には反対しているものの登場人物としてはもう少し自由でもいいのではないかというのが本音であると・・・」

シェヘラザード「矛盾しているのはわかっています。でも、ラプンツェルさんのように」

ラプンツェル「・・・・・・?」

シェヘラザード「ただ大好きなお母様と愛する恋人のどちらも失いたくないというのはそんなにわがままでしょうか?おとぎ話の登場人物だから我慢しなければならないのでしょうか?」

キモオタ「・・・・・・」

シェヘラザード「私はそうは思いません。もちろん、自分の希望を通すためにおとぎ話を消滅させては本末転倒です。あくまで消えない範囲で、というのが私に主張です」

ティンカーベル「・・・そういう考えもあるんだねー、おとぎ話が消えるのだけは絶対に防がなくちゃって思ってて、そこまで考えてなかったよ」

キモオタ「我輩は何とも言えませんな。なんとも難しい問題でござるが・・・」

ラプンツェル「うーん・・・私は難しい話はよくわかんないけどね、私はママもおーじもキモオタもティンクもシェヘラザードも好きだよ!だからみんなが仲良くできるように出来たらそれがうれしいな」ニコニコ

ティンカーベル「あはは、ラプンツェルらしいね!」ケラケラ

キモオタ「とりあえずやってみますかなwwwこっちには異変をかぎ分けるティンカーベル殿がいますからなwww様子を見ながら動いて駄目そうならその都度修正していきますかなwww」

504: オプ速さん 2015/02/09(月)21:55:23 ID:eJY
シェヘラザード「色々と申し上げてしまいましたが、アリスさん達が悪意を持っておとぎ話を消滅させている件に関しては出来る力の全てを持ってくい止めるつもりです。そこだけは誤解しないでいただけると嬉しいです」

キモオタ「問題ないですぞwww要するにシェヘラザード殿もラプンツェル殿の大好きな人と一緒にいるのを諦められないという想いに共感して手助けしてくれているという事でござろうwww」

シェヘラザード「そうですね、少しでも希望があるならそれにすがってもいいと思います」ニコッ

ティンカーベル「じゃあゴーテルに会いに行かないとね、ゴーテルがいいっていってくれたら問題なさそうだし!」

ラプンツェル「アドバイスしてくれてありがとうね、シェヘラザード!」

シェヘラザード「どうか想いを遂げてくださいねラプンツェルさん」ニコッ

キモオタ「では我々は【ラプンツェル】の世界へ戻りますかな・・・!」

シェヘラザード「では私が送ります、アリ王子に魔法のじゅうたんを送ってもらいますので少しお待ちくださいね。それと、キモオタさんティンクさん」

シェヘラザード「アリスさん達と戦う上であなた達二人が重要な立ち位置になることは間違いありません。ですが戦うのは決してあなた達だけではありません、私たち仲間がいることをお忘れなく」

ラプンツェル「よくわかんないけど私も手伝うよ!友達だからね!」

キモオタ「そう言っていただけるとありがたいですなwww」

ティンカーベル「そうだね!みんなで協力したら絶対にあいつら倒せるよ!がんばろうね!」

・・・

506: オプ速さん 2015/02/09(月)22:13:33 ID:eJY
ラプンツェルの世界 塔の下

・・・

・・・

・・・

ラプンツェル「そういえばさ、私ママに『もう娘じゃない』って言われたんだった」ズーン

キモオタ「大丈夫でござるよwwwあんなのは気が動転していたからだと言いましたぞwwwティンカーベル殿も様子を見に行ってくれておりますしwww」

ラプンツェル「私の話聞いてくれたらいいけど・・・」

キモオタ「・・・大丈夫ですぞ!さぁさぁ、落ち込んでいてはいけませんぞwww笑顔笑顔www」

フワフワ

ティンカーベル「・・・ただいまー」

ラプンツェル「ティンク!ママどうだった?怒ってた!?」

ティンカーベル「怒ってはないよ、大丈夫。でも・・・」

キモオタ「なにやら歯切れが悪いですなwww」

ティンカーベル「とりあえず行こう。妖精の粉かけるから」ファサー

507: オプ速さん 2015/02/09(月)22:29:15 ID:eJY
ラプンツェルの塔 内部

スタンッ

キモオタ「薄暗いですな、ゴーテル殿は・・・?」

ティンカーベル「下にいるよ、帰ってきたことは話したけどラプンツェルがどうしたいかは何にも話してないからね?」

ラプンツェル「うん。えっと、ママ、ただいまー・・・」

ゴーテル「ラプンツェルや・・・・・・!」ヨロヨロ

ラプンツェル「あの、えっと・・・約束破っちゃってごめんなs」

ゴーテル「すまなかった・・・!すまなかったねラプンツェルや!ワシはお前に酷いことを言ってしまった・・・!」ヨロヨロ

ラプンツェル「私の方が謝らないといけないよ、ママとの約束破ってごめんなさい。だから、私はまだママの娘のままでもいい?」

ゴーテル「もちろんじゃ!ワシの娘はお前だけしかいないんじゃよ!」ボロボロ



キモオタ「どういうことですかな・・・あれほど怒り狂っていたゴーテル殿が・・・」

ティンカーベル「・・・ゴーテルは憎しみの心をアリスに植え付けられたんだよ」ギリッ

キモオタ「なんですと!?」

508: オプ速さん 2015/02/09(月)22:44:35 ID:RRU
ティンカーベル「あの日私たちがゴーテルの家を出て行った後にアリスが来たんだって。魔法の野菜を奪われそうになったから断ったらなにかされて、正気に戻ったときにはもう私たちもラプンツェルも、切り落とした髪の毛もなかったって」

キモオタ「この世界にも来ていたのでありますな・・・罪のないゴーテル殿とラプンツェル殿の仲を引き裂くとはつくづく許せませんな!」



ゴーテル「すまなかったねぇ、すまなかったねぇ・・・あの時お前に言った言葉はひとつだって本心じゃあないんだよ、信じとくれ・・・」ボロボロ

ラプンツェル「いいよ、もう気にしてないから・・・!泣かないでよママ、私も悲しくなっちゃうよ」ギュッ

ゴーテル「そうじゃな・・・こうしてお前も戻ってきてくれたんじゃ。こんなに幸せなことはない」ナデナデ

ラプンツェル「あのね、ママ。今日戻ってきたのはね、お願いを聞いてほしいからなの」

ゴーテル「・・・おおかたの予想はついておるよ。話してみるんじゃ、ラプンツェル」

509: オプ速さん 2015/02/09(月)22:57:17 ID:RRU
ラプンツェル「私ね、ママと今までみたいにこの塔でご飯食べたりお話しして暮らしたい!でもね、おーじと外の世界を旅してママ達の病気を治す方法を探したいの!」

ゴーテル「・・・・・・」

ラプンツェル「ママに嘘ついて外に行こうとしてたことは謝るよ!でも、私はママのこともおーじの事もどっちも大好きなの!だから両方とも一緒にいたいの!だから旅にでていないときはこの塔に戻ってきて、次の旅まではママと過ごしたいんだよ、お願い!」

ゴーテル「・・・・・・キモオタよ」

キモオタ「なんですかな?」

ゴーテル「おとぎ話が消滅する条件を知っているお前達がラプンツェルを止めずにここにつれてきたという事は、当然考えがあってのことじゃな?」

ティンカーベル「確実に大丈夫とは言えないけど、でもこのおとぎ話を消させるつもりはないよ。結末は守るし消えそうになったら修正するよ」

ゴーテル「・・・ラプンツェルや。お前はキモオタとティンクが好きかの?」

ラプンツェル「うん、砂漠の街でも私のこと助けてくれたし大切な友達!」ニコニコ

ゴーテル「そうかい、お前の大切な友達なら信用しても大丈夫じゃな?」

ラプンツェル「うん!キモオタもティンクも嘘なんかつかないよ!だって私の大切な友達だからね!」ニコニコ

527: オプ速さん 2015/02/11(水)20:56:11 ID:Jg2
ゴーテル「そうかい、お前が信用している友達をワシが疑うわけにはいかんのぉ。・・・それじゃあティンカーベルに手伝って貰おうかね」

ティンカーベル「えっ?私?なになに?」

ゴーテル「すぐにラプンツェルと二人で王子を探しに行っとくれ。王子は昨晩塔から転落したが、今もなおこのおとぎ話が消えていないという事は王子はまだ生きている。おそらくまだ近くにいるだろう、視力を失ったまま遠くに行けるとは思えないからの・・・」

ラプンツェル「おーじが塔から落ちちゃったの!?ティンク!すぐに探しに行こうよ!」アセアセ

ゴーテル「ティンカーベルと二人で空から探せばすぐに見つかるじゃろう?ワシはキモオタと話があるでの、頼めるかいティンカーベル?」

ティンカーベル「もちろん!ラプンツェル、急いで準備していくよ!王子を助けに行こう!」

ラプンツェル「うん!でも準備なんていらない、今すぐに行けるよ!私に妖精の粉をかけて!早く早く!」アセアセ

ゴーテル「これこれ焦るでない。王子ときちんと再会できたら、それからは塔に住んでも旅に出てもいい、おまえの好きなようにしていいんじゃ。その代わり無茶をして怪我などせんようにな?」

ラプンツェル「わかった!じゃあ行ってくるね!」ニコニコ

ファサー フワッ

ラプンツェル「すごい!見て見て!私空飛んでるよ!あはははは!すごいすごい!」ワクワク

ティンカーベル「暴れちゃ駄目!あとスカートめくれないように気をつけなきゃ!それじゃあ塔の外行くよー!」フワフワ

・・・

ゴーテル「・・・さて、キモオタよ。二人が王子を探しに行っている間、ワシと話をしようじゃないか。昨日アリスが現れたこともお前に話しておかないといけないからねぇ」

キモオタ「そうしていただけると助かりますぞwwwなにやらまた不思議な道具を使ったようですしなwww」

528: オプ速さん 2015/02/11(水)21:01:43 ID:Jg2
キモオタ「しかしwww旅に出たいというラプンツェル殿をゴーテル殿が許すとはwww思いませんでしたなwww」コポォ

ゴーテル「そうかもしれんな・・・ワシは元々ラプンツェルを砂漠に捨てるという運命を背負っておった。そうでなければこの【ラプンツェル】のおとぎ話は消えてしまうと自分に言い聞かせて耐えておった。だが実際はどうだ」

ゴーテル「アリスに良いように利用されて・・・お前達が居なければラプンツェルは【アラビアンナイト】の世界から戻る事が出来ず、この世界は消えていたかもしれない。ワシが利用されたばっかりに愛娘を危険にさらしてしまった・・・!」ワナワナ

キモオタ「しかし、それは魔法具のせいでござろう?どのようなものかはわからんでござるが、ティンカーベル殿はコショウがどうとかいっておりましたな・・・」

ゴーテル「理由は何であれワシがやったことには変わりないんじゃ。ワシがラプンツェルの提案を許可した理由の一つはそのことへの罪滅ぼしじゃ。そしてもう一つは・・・」

キモオタ「なんですかな?」

ゴーテル「本来なら砂漠に捨てられたラプンツェルはもう塔には戻ってこないはずじゃった。しかし、あいつはワシに会いに戻ってきてくれたじゃろ?しかし、世界は崩壊する様子を見せなかった」

ゴーテル「もしかしたら、と思ったんじゃ。ラプンツェルが塔に戻ってきても世界が崩壊しない、ならばワシはこれからも娘と一緒にいることができるんじゃないか?とな、ラプンツェルが王子と再会することが出来ればこのおとぎ話は消えないんじゃないかとな」

キモオタ「シェヘラザード殿も言っておりましたな、このおとぎ話の結末はラプンツェル殿と王子殿が再会して幸せになることだと」

ゴーテル「ラプンツェルが幸せになることがこのおとぎ話の結末であり、ワシがその場所にいてもいいのだとすれば・・・これほど嬉しいことはない。
ワシは愛娘と茶を飲み、たわいもない話をしながらラプンツェルの成長を感じつつ老いていくことが出来る、そんな幸せなことが他にあるかの?」フォッフォッ

キモオタ「本当にwwwゴーテル殿は娘ラブですなwww」

ゴーテル「あたりまえじゃろ、娘のことが可愛くない母親など存在しないんじゃ。それに・・・」

ゴーテル「ラプンツェルはワシの自慢の娘じゃからな」フォッフォッ

529: オプ速さん 2015/02/11(水)21:09:39 ID:Jg2
キモオタ「しかし気になるのはゴーテル殿を豹変させた魔法具ですな」

ゴーテル「うむ、アリスめワシが育てている魔法の野菜を寄越せというでな、断ったんじゃが・・・あの娘、トランプの兵士を実体化させるとワシを羽交い締めにしおって、無理矢理コショウを飲み込まされたんじゃ」

キモオタ「しかし魔法で抵抗できなかったのですかな?」

ゴーテル「お主はトランプ兵の恐ろしさを知らんな?アリスの持つトランプ兵は倒しても倒してもキリがない。なにしろ文字通り束になって掛かってくる。逃げようにもあの娘の持つ笛で呼び寄せられてはな・・・成す術がなかったわ」

キモオタ「確かにそれでは厳しいですな・・・」

ゴーテル「あとはもうお前も知っての通りじゃ。ワシはもうなにもかもに憎しみを感じてラプンツェルすら腹立たしく思えてきた。
ようやく正気を取り戻した頃にはワシが切り落としたラプンツェルの髪の毛は消え、窓から見える畑は荒らされ放題じゃった」

キモオタ「野菜はわかるのでござるが・・・ラプンツェル殿の髪の毛などどうするんでござろうな」

ゴーテル「言ったじゃろ、あいつの魔力は髪の毛に集約されておる。切り落とされたとしても髪の毛には魔力が残留する。ラプンツェルは生まれながらに魔力を持った娘じゃからな、例えるならばラプンツェルの髪の毛はティンカーベルの鱗粉に近い」

キモオタ「となると・・・魔力を含んでいる髪に毛には利用価値があると、アリス殿達は考えたわけですな?」

ゴーテル「実際のところ利用価値はあるじゃろうな。髪の毛とは言ってもあの長さじゃ、例えば布地なんぞに編み込めばそれだけで魔力を持つ生地になる」

キモオタ「魔法具をかき集めているアリス殿達もそこに目を付けたと・・・」

ゴーテル「そうじゃな。コショウの正体はワシにはわからんが少なくともあいつらに力を与えてしまったと言うのは事実じゃ。お前達には迷惑をかけてしまったな」

キモオタ「いやいやwww力を得ているには向こうだけではないのでwww我々も戦う力を手にしますしなwwwそれにどうやら我々に協力してくれるらしいおとぎ話の登場人物もいるようでござるしwww」

530: オプ速さん 2015/02/11(水)21:20:07 ID:Jg2
ゴーテル「とにかく、アリスは『魔力を高める野菜』と『ラプンツェルの髪』を手に入れた、そしてどうやらアリスは負の感情を植え付けるコショウを持っている」

キモオタ「おそらく我々の知らぬ所でも新たな魔法具を手にしているでござろうし・・・我々もうかうかできまでんな」

ゴーテル「協力者が居ると言っていたな。それが誰かは知らぬが、元々のおとぎ話に縛られずに動けるティンカーベルとキモオタは今回のアリスに企みに対抗する上で重要になってくる」

ゴーテル「いずれお前達はアリスと戦うことになるだろう。プレッシャーを与えるつもりはないが、おとぎ話の世界の未来はお前達に掛かっていると言える。ワシはこの世界からは動けんが、手助けは出来るからのぉ・・・頼ってくるといい」

キモオタ「それはありがたいですなwww」

ゴーテル「・・・さて、ではワシの話は終わりじゃ。ラプンツェル達が王子を捜し出して戻ってくるまで少し時間が掛かるじゃろう。その間ラプンツェルのかわいさについて語ろうかのぉ」

キモオタ「ちょwwwなんwwwでwww」

ゴーテル「お前はもうすぐ現実世界に戻るのだろう?ワシは魔女じゃからな、なかなか娘自慢する機会がないんじゃよ。さぁ、まずは『可愛らしいラプンツェルのおもいで~ママへのはじめてのプレゼント~』から聞かせてやろう。あれはラプンツェルが4歳になろうという時・・・」

キモオタ「ちょwwwティンカーベル殿www早く戻ってきていただきたいwww」コポォ

・・・

531: オプ速さん 2015/02/11(水)21:25:57 ID:Jg2
王子(まったく前が見えない・・・ラプンツェルは無事だろうか?)

ヨロヨロ

王子(ジャムの瓶に紅茶を入れて出すような娘だ、どこかで無礼を働いて酷い目にあって居なければいいが・・・!)

ヨロヨロ ドシャー

王子「くっ!視力を失った事が動く上でこれほど障害となるとは・・・」

王子(どれほどの時間が経過したのだろうか・・・ここはどこだろうか・・・おそらく塔のあった森から抜けられていないはずだが・・・)

オージー!ドコニイルノー?イタラヘンジシテー!

王子「この声は・・・!ラプンツェルか!?」ヨロヨロ

アッ!イマコエガキコエタヨティンク!オージダヨタブン!

王子「ラプンツェルなのか!?ラプンツェル!私はここにいる!」

532: オプ速さん 2015/02/11(水)21:30:13 ID:Jg2
ラプンツェル「おーじ!洋服もボロボロだし血も出てる・・・!ティンクー!はやくはやく!おーじを塔まで運ぼう!」

ティンカーベル「うん!でも私たちだけじゃ運べないよ!そうだ、王子に妖精の粉をかけて・・・」ファサー

王子「ラプンツェルにティンク・・・私の目の前にいるのか?」ヨロッ

ラプンツェル「ひどい怪我・・・!両目とも見えないの?大丈夫だよ、私はおーじの目の前にいるよ!わかる?ほら、手を握ってるの私だよ」ギュッ

王子「そうか・・・ラプンツェル、私には君の姿がもう見えない。君は怪我をしていないか?無事でいるのかい?」

ラプンツェル「無事だよ、どこも怪我してないよ!キモオタとねティンクが一緒にいてくれたから大丈夫だったよ!」

王子「そうか、それならばよかった・・・」

ラプンツェル「よくないよ!だっておーじは両目が見えなくなってる・・・私の塔に来たから・・・私と約束なんかしたから!」

王子「自分を責めるなんて君らしくないな。ラプンツェルのせいじゃあないよ、君の姿を見ることが出来ないのは辛いけれど、こうして君と会話はできる。君の歌声を聞くことも出来る」

王子「君が無事ならば、私はそれで十分さ。だからいつかもう一度、君の歌を聴かせてほしい。できれば私だけのために、君の歌を・・・だから私の側にいて欲しい」

ラプンツェル「王子・・・!」ジワッ

533: オプ速さん 2015/02/11(水)21:33:42 ID:Jg2
ラプンツェル「何度だって歌うよ!おーじがそうして欲しいって言うなら私はいつだって王子のために歌を歌うよ」ポロポロ

ラプンツェル「そうだ・・・!ママとね、話して仲直りしたんだ!塔にいつでも帰ってきて良いし、おーじと旅に出ることも許してくれたよ!だからね、一緒にママとおーじのママの病気を治す方法を探しにいこう!」ポロポロ

王子「だが・・・この両目では・・・」

ラプンツェル「私たち・・・約束したよ?だから諦めちゃ駄目だよおーじ!もしも目が見えなくて旅が出来ないなら私が先におーじの目が見えるようになる方法を探す!だから諦めちゃ駄目だよ!」ポロポロ

ポタッポタッ

ティンカーベル(ラプンツェルの涙が王子の目に・・・!)

王子「・・・・・・っ!」パアァァー

ラプンツェル「・・・おーじ?」

王子「なんという事だ・・・私は君の歌声に癒された事があったが、君は涙でさえ私を癒す事が出来るんだね・・・」

ティンカーベル「・・・王子、目が見えるようになったんだね!」

王子「ああ。ラプンツェル、君のおかげだ。君が私に為に涙を流してくれたからこうしてもう一度私の両目には光が射し込んできた・・・」

王子「君という名の光が・・・!」

534: オプ速さん 2015/02/11(水)21:36:11 ID:Jg2
ラプンツェル「ううぅ・・・おーじ!よかった、よかったよおーじ!」ポロポロ

ギュッ

王子「っと、ラプンツェル・・・僕は無事だった、君のおかげで目も見えるようになった。一緒に旅に行くことだって出来る。泣くのはおかしいだろう?」

ラプンツェル「嬉しい涙だよ、私は大好きなおーじともママとも離ればなれにならなくていいんだ!自分に好きなことを塔の外で思いっきりできるんだ!」

ラプンツェル「おーじともずっと一緒だよ!ねっ!もう一回約束してよおーじ!ずっと一緒にいるって約束!」

王子「ああ、ちょうど私も同じ事を考えていたところだ」

ラプンツェル「じゃあゆびきりだね!私はもうどんな約束もやぶったりしないよ!」

ラプンツェル「だって私は今ものすごく幸せだから、もうなにもなくしたくないもんね!」ニコニコ

・・・

535: オプ速さん 2015/02/11(水)21:39:53 ID:Jg2
数時間後 ラプンツェルの塔の下

・・・

ラプンツェル「・・・・・・」ムッスー

ティンカーベル「さっきあんなに笑顔だったのに!?駄目だよラプンツェル、そんな顔しちゃ!」

ラプンツェル「だってキモオタもティンクも帰るっていうからだよ、せっかく仲良くなったのにー」ムッスー

キモオタ「またいつでも遊べるではござらんかwwwひとときの別れでござるよwww」コポォ

ラプンツェル「・・・・・・わかった。じゃあ約束だからね!あと、そうだ、これ・・・あげるっ!」スッ

ティンカーベル「なになに?・・・ラプンツェルの髪の毛?」

ラプンツェル「ママが教えてくれたんだよ、私の髪の毛は長くてきれいだからきっとキモオタ達に役に立つって!」ニコニコ

キモオタ「なんとwwwこれはありがたく受け取っておきますぞwww」

ティンカーベル「元気でねラプンツェル!でもあんまり無茶して王子を困らせちゃ駄目だよ?」

ラプンツェル「大丈夫!でも絶対ぜーったい旅は成功させる!だからキモオタ達もがんばってね!私との約束!」ニコニコ

キモオタ「いいですぞwwwではwww約束ですなwww」コポォ

ティンカーベル「うん!約束!」

ラプンツェル「えへへ、じゃあまたね!ちゃんと約束守ってるかどうか、いつか旅の話してもらうからね!さぼっちゃ駄目だよ?」ニコニコ

・・・
・・

536: オプ速さん 2015/02/11(水)21:43:26 ID:Jg2
現実世界 キモオタの住む町・図書館

キモオタ「今回は二つのおとぎ話を行き来しましたし大変でしたなwww」

ティンカーベル「だねー、それにしてもさ、ラプンツェルが幸せそうで何よりだよね!おとぎ話も消えなかったしね」

キモオタ「そうですなwwwしかしwww王子殿の心労はすさまじいことになりそうですなwww」

ティンカーベル「まぁね、ラプンツェルはなんていうか自由すぎるもんね。すぐにどっか行っちゃうし」クスクス

キモオタ「まぁでも大丈夫でござろうwwwなんせゴーテル殿が居るわけでござるしwww」

ティンカーベル「どうかな?ゴーテルは基本あますぎるからなぁー」

キモオタ「っと、ティンカーベル殿wwwありましたなwww【ラプンツェル】の絵本ですぞwww早速確認するでござるwww」コポォ

ティンカーベル「うんうん!早く読もう!」

パサッ

537: オプ速さん 2015/02/11(水)21:46:29 ID:Jg2
ラプンツェル

あるところにとても高い塔があり、その塔には一人の娘が住んでいました。
名前はラプンツェルといい、美しい容姿と綺麗な歌声、そしてなにより目を引く長い長い髪の毛をもっていました。
ラプンツェルの養母であるゴーテルは彼女をたいへん可愛がり、守るために塔に閉じこめていました。
塔に出入り口は無く、彼女の長い髪が唯一塔への移動手段でした

しかしある日、塔に三人の客人がやってきます。
旅人のキモータとティンク。そしてラプンツェルの歌声に惚れた王子でした。
四人はすぐに仲良くなり、ラプンツェルは優しい王子に恋をしました。そしていつしか二人でお互いの両親の病気を治す方法を探す旅に出ることを約束しました

しかし、それを知ったゴーテルは激しく怒りました。塔からでないという約束をしていたのに破られたからです
愛娘のはずのラプンツェルを激しく罵倒して自慢だった長い髪の毛をジョキンと切り落とすと、旅人のキモータとティンクもまとめて遠い砂漠の国に捨ててしまいました。

ラプンツェルはゴーテルとの約束を破ったことを反省し、なんとか塔まで帰ってくるとゴーテルに自分に気持ちを正直に伝えました。
そしてティンクの協力を得て王子と再会することが出来ました

ラプンツェルを失った悲しみで塔から落ちて失明していた王子の瞳は再会したラプンツェルに喜びの涙で光を取り戻し
ラプンツェルは大好きなゴーテルと仲直りし、王子と旅に出ることになりました

ラプンツェルはとても幸せでした
ラプンツェルはいつも笑顔で楽しく暮らしました

おしまい

・・・

540: オプ速さん 2015/02/11(水)21:50:17 ID:Jg2
キモオタ「ふむwwwとりあえず消えなかったでござるが・・・こうして見ると、シェヘラザード殿の言葉は考えさせられますな」

ティンカーベル「作者としては話を変えるのに反対。だけどおとぎ話の住人としては主人公に幸せになって欲しい。ってやつね」

キモオタ「ですな、もちろん我輩もラプンツェル殿が元の話より幸せになって嬉しいのでござるが・・・」

ティンカーベル「うーん・・・マッチ売りの時は結末自体がマッチ売りがタヒんじゃうことだったからどうしようもなかったけど、出来る範囲ならいいと私は思うけどなー」

キモオタ「まぁ今すぐ答えがでるものではないですなwwwせっかく図書館に来ているわけでござるしwww他の本も読んでみますかなwww」

ティンカーベル「じゃあさ!あれ調べてみようよ、コショウの魔法具!」

キモオタ「そうですなwww結局ゴーテル殿もよくわからないみたいでしたしなwww」

ティンカーベル「コショウの魔法具はもし使われたら怖いよ。だって感情を操作しちゃうようなもんでしょ?」

スタスタ

司書「あっ、キモオタさん。今日もおとぎ話ですか?」ニコッ

キモオタ「・・・司書殿w」

541: オプ速さん 2015/02/11(水)21:55:25 ID:Jg2
キモオタ「以前は助かりましたぞw急に読み聞かせをお願いしてしまって」

司書「いえいえ、今日は何か調べ物ですか?お手伝いしますよ?」ウフフ

キモオタ「それは助かりますな、ちょっと探したいものがあったのでござるが手がかりが無くてw是非お願いしたいw」

司書「えっと、確かコショウがどうとか・・・?」

キモオタ「聞いてたでござるか?そうなんでござるよw性格が豹変するコショウが出てくるおとぎ話ってないでござるかね?」

ティンカーベル「・・・・・・」

司書「あっ、それならあれかな?ありますよ、性格が変わっちゃうコショウ。厳密にはちょっと違うかもしれませんけど」

キモオタ「なんですと!?本当にあるんでござるな!なんというおとぎ話ですかな?」

司書「【不思議の国のアリス】です、キモオタさんは読んだことないですか?うちの図書館でも人気ですよ」

ティンカーベル「・・・やっぱりあいつのおとぎ話の魔法具だったんだ!」

543: オプ速さん 2015/02/11(水)22:00:18 ID:Jg2
キモオタ「その話、詳しく聞かせていただきたい!」ガタッ

司書「は、はい。えっとですね、内容は長くなっちゃうので省きますけど【不思議の国のアリス】は主人公のアリスが不思議なことがたくさん起こるワンダーランドに迷い込む。というアリスの不思議な体験を書いたおとぎ話なんですけど」

司書「その中の一節で、アリスは公爵夫人の屋敷を訪れるんです。そこでは料理人がスープの中にこれでもかって程たっぷりのコショウを入れていて部屋中がコショウの匂いでいっぱいなんです」

司書「そしてその公爵夫人はしかめっ面でイライラしててですね。初対面のアリスに暴言を吐いたり赤ん坊を乱雑に扱ったりとにかく気性の荒い不機嫌な人だったんです」

キモオタ「なるほど、ちょっとイヤな感じの婦人だったわけですな」

司書「ところがそうでもなくてですね。後にアリスは別の場所でもう一度公爵夫人と出会うんですが、今度はにこやかで優しくアリスに接してくれたんです。まるで屋敷にいるときとは別人のようでした」

司書「そこでアリスは性格が一変している公爵夫人についてこう解釈したんです。きっと屋敷で公爵夫人があんなに乱暴だったのはコショウのせいだ。と」

キモオタ「ほう?コショウのせいで乱暴に?そんなことがあるんですかな?」

司書「事実はどうか分からないですけど、アリスなりの解釈じゃないでしょうか?」フフッ

司書「『乱暴な性格になってしまうのはきっとコショウのせい。だったら酸っぱくなるのはお酢のせいで、しかめっ面になるのはカモミールのせい。」

司書「そして楽しい気持ちにさせるのはキャンディなんだ!』・・・と、アリスは思ったんです」

545: オプ速さん 2015/02/11(水)22:05:01 ID:Jg2
キモオタ「なるほど・・・実際はそれはアリス殿の解釈ではなく、そういう魔法具だったということですな」ボソッ

司書「キモオタさん?どうかしましたか?」

キモオタ「い、いやwなんでもないですぞ!あ、じゃあ今日は【不思議の国のアリス】を借りて帰りますかなw」ヒョイ

司書「はい!じゃあ貸し出しの手続きしますね?」ニコッ

タッタッタッ

ティンカーベル「・・・・・・」

キモオタ「どうしましたかなwww先程から黙っておりますなwww何か考え事でござるかwww」

ティンカーベル「・・・あのさ、あの司書のお姉さんって」ヒソヒソ

司書「キモオタさん、お待たせしました!返却期限は二週間なので忘れないでくださいね」ニコッ

キモオタ「わかりましたぞwでは、我輩はこれでwww」

司書「はい、気をつけて帰ってくださいねー」

ティンカーベル「・・・・・・」ジーッ




司書「バイバイ、妖精さん」コソッ




ティンカーベル「・・・・・・っ!」

キモオタ「どうしましたかなwww帰りますぞwwwさぁ帰りにマックに行くでござるよwwwそれともピザーラにしますかなwww」コポォ

547: オプ速さん 2015/02/11(水)22:07:32 ID:Jg2
司書「ふふっ、妖精さんに気づかれちゃったな。私に妖精が見えるって事」フフッ

司書「でもこれをきっかけに仲良くなれたら嬉しいなー」フフッ

ショタ「なんだか嬉しそうだね、お姉ちゃん」クスクス

司書「あっ・・・もしかして声にでちゃってたかな・・・?」ワタワタ

□リ「・・・独り言。言ってた。ちょっと怪しい人に見える」ボソボソ

司書「・・・うん、それはよくないね。反省しないと。でも、二人ともどうやってここに来たの?もう、お姉ちゃんが居ないときは勝手に外出歩いちゃ駄目だって言ったでしょう?」

ショタ「平気だよ、このあたりは僕たちが居た世界とは違って道もキチンとあるし道案内の看板だってある。これだったら迷いようがないよ。道しるべの石ころを用意したけど無駄になっちゃったしね」クスクス

□リ「・・・そう。お兄ちゃんは賢いから、安心」ボソボソ

司書「うーん・・・でもこの世界は二人の世界とは違っていろいろ危ないこともあるのよ?」

ショタ「お姉ちゃんは心配性だよね、僕たち兄妹が一緒なら大丈夫さ。そうだよね?」

□リ「・・・うん。平気。お兄ちゃんは先に事まで考えてる、安心」ボソボソ

550: オプ速さん 2015/02/11(水)22:13:15 ID:Jg2
司書「本当かなー?この前教えた交通ルールは大丈夫?覚えてる?」

ショタ「僕たちは道の右側を歩く。横断歩道って所は青い光がついててもよく右と左を見てから道を横切ること。だよね?」

司書「うん、そうだね!偉いよ。じゃあ、もし知らない人がお菓子あげるからおいでって言ったらどうする?」

□リ「・・・知らない人がそんなことを言ってきたら」ボソボソ

司書「うん、どうするかな?」

□リ「・・・そいつは魔女。だから絶対に油断しちゃいけない。もしも捕まったら、魔女の隙を見つける」ボソボソ

司書「・・・・・・」

□リ「・・・そして火のついたかまどの中に突き飛ばす。お兄ちゃんは・・・私が助ける」ボソボソ

ショタ「あのね、グレーテル。気持ちは嬉しいんだけどそれはこの世界では・・・」

グレーテル「・・・大丈夫。お兄ちゃんは私が守る」ボソボソ

司書「もう・・・これじゃあ怖くて帰らせらんないよ・・・ヘンゼルもグレーテルも司書室で待ってなさい。ビスケットとジュースあるから、お姉ちゃんの仕事終わるまで待っててね?わかった?
お仕事終わったら一緒に帰ろう、ね?」

グレーテル「わかった。待ってる。ビスケット・・・好き」

ヘンゼル「うん、なんだかごめんね。お姉ちゃんの仕事の邪魔しちゃったかもしれない」

司書「いいのよ、この世界では二人とも私の弟と妹なんだから。お姉ちゃんに遠慮する弟妹なんて居ないでしょ?だからいいのよ」ニコッ



・・・

アリスの目的が魔法のランプであると知ったキモオタ達
おとぎ話を次々と消すアリス達の行動はおとぎ話全体への影響を及ぼし始める
あらたな協力者。精神操作する魔法具。
そして、現実世界に現れたおとぎ話の住人である兄妹
キモオタ達の冒険は続きます

ラプンツェルとアラビアンナイト編 おしまい

557: オプ速さん 2015/02/11(水)22:30:08 ID:Jg2
今日はここまでで五冊目終わりです。
なんでも信じちゃうラプンツェルの初恋と
人間不信で妻に不貞を働かれた国王の対比で書きたかったけど難しい
ちょっと会話だけの所多すぎたり、途中ちょっとモチベ低下したりで今回はなんかグダグダだったかも、すまん

今まではその都度かいてたけど今日のは書きためにしてみた
書きためだと毎日更新できないけど誤字確認しやすいしこれで行こうかと思ってる

次回は魔法具の材料集めに行った赤ずきんと赤鬼がメインのお話です。どこの世界に行くかはお楽しみで
シェヘラザードが話してた協力者も出てきます。あと裸王も。

みんなのレスや支援が支えでついに六冊目、正直ここまで書くとは思わなかったwww
これからもレス支援お願いします、がんばって書くので

では次回もよろしくー

575: オプ速さん 2015/02/14(土)12:52:37 ID:PHS
赤コンビ好きだから次スレが楽しみすぎる

拾い絵だけど赤ずきんちゃんもおとぎ話消える前はこんなんだったんだろうなと思うと泣けてくる

no title

579: オプ速さん 2015/02/15(日)12:22:21 ID:SEb
ありがとうございます。1さん乙です!

六冊目楽しみにしてます!!